第95回 高校サッカー選手権 準決勝 東海大仰星高校vs青森山田高校の試合を観戦しに埼玉スタジアム2002まで行ってきました。
青森山田は2年連続のベスト4進出となりました。これまで、2年連続でベスト4に進出したのは初めてとなります。
晴天に恵まれた埼玉スタジアム2002ですが、日陰はやはり寒いですね。第一試合は、まだ席に余裕がある感じでした。
試合展開
序盤は、青森山田がボールをもつものの、なかなかチャンスが作れず。お互いに、どちらがペースを握るかという展開でした。
前半12分には、東海大仰星が思い切ったミドルシュートも、廣末がなんなくキャッチします。その後も、青森山田が攻めながらもチャンスになりきれない展開が続きます。
しかし、前半23分、青森山田は三国が左サイドからカットインしてシュート。これが決まって青森山田が先制します。青森山田はファーストシュートが得点となりました。
直後の、前半24分、東海大仰星の攻撃。ボールがゴールに迫るが、廣末がなんとかかき出す。東海大仰星は、ロングスローからの攻撃。はねかえされたボールをひろって左サイドからのクロス。これをファーサイドでボレーシュート。これが決まって、同点に追いつく。
その後は、五分五分の展開と鳴る。前半34分、青森山田は鳴海のシュートはわずかに右に外れる。前半35分には、ロングスローからの流れでシュートに持ち込むがGKがキャッチする。
前半41分にも、青森山田はロングスロー。こぼれたボールを高橋が落ち着いてシュート。これが決まって、青森山田が勝ち越しに成功する。
前半は、このまま青森山田が1-2とリードして折り返す。
後半早々、青森山田は右サイドからクロスをいれるが、中で合わせられず。さらに、後半6分のロングスローはクリアされる。直後のCKでは、ショートCKからクロスにヘディングで合わせるがGKがキャッチする。
ここからは、東海大仰星が徐々に攻勢を強めていく。青森山田は、なかなかチャンスが作れなくなる。
後半27分、東海大仰星は、ロングスローからのこぼれ玉をシュートも廣末がふせぐ。一方、後半29分の青森山田は、上に外れる。
後半38分、東海大仰星がロングスローからの攻撃。ボールがこぼれてGKと1対1となるが、シュートは上に外れてしまう。さらに、後半41分、東海大仰星の攻撃も、シュートは上に外れる。
東海大仰星の猛攻を最後まで防ぎきった青森山田がこのまま勝利し7年ぶりの決勝進出を決めた。
戦評
青森山田が、なんとか勝ちきりました。序盤はなかなかペースがつかめない展開でしたが、三国のファーストシュートで得点。これで勢いがつくかとおもわれた矢先に失点してしまい、今大会初めて追いつかれる展開となりました。
ただ、ここからギアをあげたのが青森山田でした。ロングスローからの流れでしたが、高橋が落ち着いてゴールを決めて前半のうちに勝ち越します。結果的にはこれが決勝点となりました。
後半、青森山田がペースを握る展開となったものの、1点を追う東海大仰星の攻撃で何度も危ない場面を作られました。廣末が最後までふんばってゴールを許さず。後半は無失点で終えて勝ちきりました。とはいえ、今大会初めてハーフで1点も取れませんでした。
さすがに、準決勝ともなると簡単な試合にはなりませんね。試合としては、かなり苦しみながらの勝利であったと思います。椎名伸志、柴崎岳を要した2009年以来の決勝進出となりました。個々数年、ずっと優勝候補にあげられながらも上位に進出できず。昨年、ようやく準決勝まで勝ち上がるも、決勝進出を逃しました。ようやく、決勝の舞台に戻ってくる事が出来ました。
決勝の相手は、前橋育英高校となりました。1回戦で観た時よりも攻撃がかなり洗練されてきたなという印象です。攻め方のパターンがある程度決まっている感じで、何度もチャンスを作りました。日大佐野相手に圧倒していましたが、結果的には1点しか取れず。ただし、今大会無失点で勝ち上がってきていて、守備もかなり固そうです。
総合力では青森山田が上だと思いますが、前橋育英は攻守ともにかなりレベルが高く難しい試合になりそうです。2度目の決勝、今度こそ優勝したいですね。