2018年W杯 コロンビアvs日本 大迫の決勝弾で南米勢に歴史的1勝
ロシアW杯 H組 コロンビア代表vs日本代表の中継をNHKの生中継でテレビ観戦しました。
いよいよ、日本の初戦となりました。パラグアイ戦で好調だった香川、乾が力を出しきれるか。コロンビアは、ハメス・ロドリゲスが怪我で先発からは外れてしまいましたが、強豪である事には変わりありません。
試合展開
日本の先発は、GKに川島、CBに吉田と昌子、右SBに酒井宏樹、左SBに長友、ボランチに長谷部と柴崎、右SHに原口、左SHに乾、トップ下に香川、トップに大迫という布陣でした。パラグアイ戦で好調だったメンバーに従来のメンバーを組み合わせて現時点でのベストメンバーでしょう。
日本は開始早々の前半3分、大迫が裏に抜け出してシュート。これはGKに防がれるが、こぼれたボールをひろった香川がシュート。これを相手がハンドで止めてしまい1発レッドでPKを得る。このPKを香川が冷静に決めて日本が先制する。
1人少なくなったコロンビアだが、前半12分にFK。裏を狙ったボールにファルカオが足を伸ばして当てるが川島がキャッチする。続く前半14分にもコロンビアのFKとなるが、これは跳ね返す。
日本は、前半15分、香川が左に流して、乾がシュートも右に外れる。コロンビアは前半16分、左サイドからの折返しをシュートもブロックする。
前半23分、原口が右サイドを突破して、CKを得る。このCKは、ショートCKからつないで乾から柴崎に渡りクロスを上げるがファウルを取られる。
コロンビアは前半25分、左サイドからのクロスに中で合わせにいくが長友がクリアしてCKに。つづくCKは、クリアしたボールを奪われてシュートを撃たれるがブロックする。
コロンビアは前半31分、クワドラードを下げてバリオスを投入する。日本は、前半32分、左サイド深くから大迫がシュートも枠飛ばず。
コロンビアは、前半34分、裏にボールを出してファルカオが足に当てるが川島がキャッチする。さらに前半37分、コロンビアのFKは、吉田が頭でクリアする。前半39分、ファルカオが倒されたとされファウルを取られてFKとなる。キンテロが低いボールで直接狙う。川島がかきだすが、ゴールインとなり同点に追いつかれる。
前半は、このまま1-1で折り返す。
日本は、後半3分原口がカットインしながら乾へパス。長友にわたって左サイドを突破するがクリアされてCKとなる。日本のCKは、吉田の足元におさまるがシュートは打てず。
さらに後半9分、香川からのパスを受けた大迫がシュートもGKが防いでCKに。続く日本のCKは、GKがキャッチする。
日本は後半12分、大迫からのパスを受けた乾がカットインからシュートもGKがはじき出す。
コロンビアはキンテロに代えて、ハメス・ロドリゲスを投入する。
後半14分、日本のFKも、吉田のヘディングは上に外れる。さらに、後半16分、柴崎から右に展開して酒井がシュート性のボールを入れるが枠には飛ばず。後半20分、乾がカットインからシュートもブロックされる。
日本は、後半24分、香川に代えて本田を投入する。
後半26分、本田が右からのミドルシュートもGKが抑える。後半28分には、本田から右に展開。酒井が中に入れて大迫が収めて酒井がシュートも相手に当たってCKとなる。続く日本のCK。本田からのボールを大迫がヘディングで合わせてゴール。日本が1-2と勝ち越す。
コロンビアは、後半33分、ハメスがシュートも上に浮いてしまう。さらに、左からのクロスにヘディングで合わせるが川島がキャッチする。
日本は、後半34分、怪我の柴崎に代えて山口を投入する。
後半37分、酒井のクロスに大迫がヘディングも枠を外れる。日本がボールを回しながら時間をつかっていく。
後半40分には、足がつった大迫に代えて岡崎を投入する。
日本は、コロンビアの反撃を最後まで凌ぎきり、1-2で勝利した。
戦評
開始早々の1発レッド+PKが明暗を分ける結果となりました。日本としては、ハメスがいないとはいえ強豪のコロンビア相手に、開始早々にリードを奪えた事も大きかったですね。
ただ、前半は、なかなか数的優位が活かしきれない展開でもありました。何度か、コロンビアの反撃にもあって完全に日本ペースとはなりきれませんでした。それでも、乾や大迫がシュートを放つ惜しい場面はつくっていたものの追加点は生まれず。
逆にコロンビアがFKから同点に追いつきます。壁の下を通すFKは、川島が止めきれず。試合後の話によると壁がジャンプしたのは予定外だったようで、川島の反応が遅れてしまいました。もったいない失点ではありましたが、数的優位は変わらず。前半終盤の得点だった事で、ハーフタイムで仕切り直す事が出来たのもラッキーでした。
後半は、数的優位をどう活かすかというところで修正がはかられたようで、日本が押し込む展開となりました。コロンビアは前から奪いに行けず、日本が再三裏にボールをいれてきたので下がらざるを得なくなりました。さらに、日本にとってラッキーだったのは、交代で入ったハメス・ロドリゲスのキレがまったくなかった事。コロンビアにとっては、守備の穴となってしまい日本がボールを回しやすい状況となりました。
そして、大迫が値千金の勝ち越しゴールを決めました。大迫半端ない。Twitter上でもすごい事になっていましたね。コロンビアDFより頭ひとつ抜け出していましたし、GKもさわれないところに飛んだ文句なしのゴール。
思ったよりも原口の右サイドを使う事が多くて、乾が仕掛ける場面が少なかったなという印象もあります。長友の突破もありましたが、左サイドからのチャンスは少なかった気がしますね。逆に、勝ち越しゴールに繋がった酒井のシュートも右サイドの突破からでした。
香川が好調をキープ。柴崎も数的優位も手伝って存分にボールの供給源としての役割を果たしました。心配といえば、本田のキレがないことでしょうか。香川との運動量の差は歴然。バックパスがミスになって相手のカウンターにつながる場面もありました。決勝点のアシストこそありましたが、この先も先発器用はないかなという気がしました。
日本は、W杯で初めて南米勢に勝利。これは、アジアの代表としても初の快挙だそうです。日本は2002年、2010年と初戦で勝ち点が取れた大会は決勝トーナメントにすすめており、幸先の良いスタートとなりました。開始早々に数的優位となるラッキーはありましたが、試合の進め方自体は見事だったと思います。できれば前半を無失点で終えたかったですが、後半は終始日本が押し込んでの完勝となりました。
日本が第2戦で当たるセネガルは、ポーランドを撃破。こちらも、上位の相手に勝って波にのっていますから、どちらが先にグループリーグ突破を決めるかの大事な試合に
選手評価
GK 川島 5.5
DF 吉田 6.0
DF 昌子 6.5
DF 酒井宏 6.5
DF 長友 6.5
MF 柴崎 6.5
MF 長谷部 6.0
MF 山口 -
MF 原口 6.5
MF 香川 7.0
MF 本田 5.5
FW 乾 6.0
FW 大迫 7.5
FW 岡崎 -
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