ロシアW杯 アジア最終予選 日本vsオーストラリア 2発圧倒 6大会連続のW杯出場を決める
ロシアW杯 アジア最終予選 日本代表vsオーストラリア代表の試合をNHK BS1の中継でテレビ観戦しました。
前日に、サウジアラビアがUAEに敗れたため、日本はオーストリアに敗れても、サウジアラビアに引き分け以上で予選突破となりました。ただ、オーストラリアには、アジア予選で勝っておらず、ここで勝って決めたい試合でした。
試合展開
日本の先発は、GKに川島、CBに吉田と昌子、右SBに酒井宏、左SBに長友、アンカーに長谷部、ISHに山口と井手口、右SHに浅野、左SHに乾、1トップに大迫という布陣でした。長谷部が戻ってきて、ISHに井手口と山口を並べる形となりました。浅野と乾が先発出場
まずは前半2分、日本のCK。ニアに送るがクリアされて再度のCKに。続くCKは、酒井が合わせるが枠を外れる。
対するオーストラリアは、前半7分、競合いからのこぼれ球をシュートされるが、これは川島が難なくキャッチする。
日本は前半8分にFK。ファーサイドでボールが収まるがオーストラリアに囲まれて奪われてしまう。前半11分には、浅野からのパスを受けた酒井がクロスも、跳ね返される。前半14分、右サイドに回っていた乾がカットインからシュートも左に外れる。
さらに前半15分、日本のCK。これはGKに弾き返される。前半16分にも日本がCK。ショートCKからのクロスに浅野が頭で折り返すが枠を外れる。前半23分には、大迫がミドルシュートもGKが抑える。
オーストラリアがボールを持つ時間が長くなるが、日本が落ち着いて対処する。前半35分、乾からのボールを受けた酒井がシュートも大きく左に外れる。前半36分、乾から大迫。大迫のパスから長友がクロス。浅野が飛び込むが合わず。
前半38分、オーストラリアのシュートは、DFに辺りポスト直撃も難を逃れる。
日本は前半40分に、CK。ニアに送るが跳ね返される。このボールをシュートも、ブロックされる。さらに前半41分、左からの長友のクロスに抜け出した浅野がダイレクトで合わせてゴール。日本が先制する。
日本は、前半43分、浅野からのボールを大迫が受けてシュートもブロックされる。さらに、右からのクロスに大迫がシュートも右に外れる。
前半は、このまま1-1で折り返す。
1点を返したいオーストラリアが圧力を強めるが、日本は得点を許さない。後半8分には、井手口から右の浅野に展開するもシュートには持ち込めず。後半9分には、右サイドを抜け出した浅野からの折り返しを乾がシュートもブロックされてCKとなる。続くCKは、酒井が飛び込むが頭に当てるだけとなる。
後半11分、クリアボールから大迫が治めて左の乾に展開。乾がドリブルで突破するがCKに逃げられる。日本のCKは、ショートCKから速いクロスを送るがシュートは打てず。
オーストラリアは、後半13分。左からのクロスは逆サイドに流れるが、この折り返しは川島が抑える。オーストラリアのペースになり始めるが、日本が懸命に守りきる。
後半18分、日本のFK。はねかえされたボールを長友がシュートもGKがキャッチする。後半19分には、乾が左サイドを突破するが、ゴールラインを割ってしまう。
オーストラリアは、後半20分、ミドルシュートを放つが大きく左にハズレる。さらに、後半24分、オーストラリアは右からボールをいれるが、これはクリアしてCKとなる。オーストラリアのCKは、ニアに入れたボールをクリアする。後半26分、オーストラリアの攻撃。右からのクロスに酒井が対応して防ぎファウルをもらう。
後半29分、乾に代えて原口を投入する。
後半32分、左サイドを抜け出した原口がそのまま突破。折り返しを井手口がシュートもDFに阻まれる。後半36分、オーストラリアのシュートはブロックする。
日本は、後半37分、浅野が右サイドを抜け出して突破。ドリブルは止められるが、こぼれたボールを大迫がシュートも浮いてしまう。後半38分、
原口が奪ったボールを拾った井手口がカットイン。強烈なミドルシュートが突き刺さり、2-0と突き放す。
後半41分、オーストラリアのCKは、川島がパンチングで跳ね返す。
日本は、大迫に代えて岡崎、さらに浅野に代えて久保を投入する。
最後まで日本はオーストラリアの追撃を退けて2-0で勝利した。
戦評
浅野、井手口という若手が殊勲のゴールという事で、世代交代と騒がれていますが、この試合はハリルホジッチ監督が周到に用意した罠でしょう。
試合前日の会見でオーストラリアの事は完全に掌握していると言っていたとおり、オーストラリアが繋いでくるサッカーをする事を見越して、中盤で刈り取れる山口と井手口をISHに入れて、ドリブルで仕掛けられる乾とスピードが突破できる浅野を両サイドに配置して押し込むという策が見事に当たりました。
とは言え、1点リードされて終盤に入ってもなおもオーストラリアがつなぐ事にこだわっていたのはびっくりしました。あのサッカーでは、日本相手には怖さはありませんからね。かつて、日本もボールを保持しして制圧するという事をめざしていましたが、ハリルホジッチ監督はポゼッションにはこだわらず、リトリートして守ってカウンターという事も平気でやってのけます。
相手が変わればやり方も変える。本田や香川がこれで終わりという事はないでしょう。代表復帰した柴崎もしかり。様々なタイプの選手がいるのが今の代表の最大の強みだと思います。これによって、ハリルホジッチ監督がとれる戦術にも多くの選択肢が出来る訳です。
過去、アジア予選ではオーストラリア相手に1度も勝っていなかった日本。大事な試合で価値ある1勝をあげました。オーストラリアに奪われていたアジアナンバー1の座に堂々と名乗りをあげる事となります。これで、6大会連続のW杯出場が決まりました。いや、ホームでUAEに負けたときには、前途多難と思いましたが、終わってみれば負けたのはその1敗のみ。グループ1位での突破を決めました。
これで、最終戦のサウジアラビア戦は消化試合になりますが、負け数は増やしたくないですからね。いい試合をしてできれば勝って終えたいところです。この試合で出場しなかった選手にも出場機会があるかもしれませんね。
選手評価
GK 川島 6.0
DF 吉田 6.0
DF 昌子 6.0
DF 長友 6.5
DF 酒井宏 6.5
MF 長谷部 5.5
MF 井手口 7.5
MF 山口 6.0
MF 乾 6.5
FW 久保 -
FW 浅野 7.0
FW 大迫 6.5
FW 岡崎 -
[公式記録]
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