日本vsチュニジア 野心とプライド
ハリルホリッジ新監督の初陣、日本代表vsチュニジア代表の試合をTBSの中継を録画してテレビ観戦しました。
先発メンバーは、これまでのレギュラー陣ではなく、新しく呼んだ選手や久しぶりに呼ばれた選手たちとなりました。なかなか、おもしろいメンバーです。
試合展開
日本の先発は、GKに権田、CBに吉田と槙野、右SBに酒井宏樹、左SBに藤春、ボランチに長谷部と山口、トップ下に清武、右SHに永井、左SHに武藤、トップに川又という布陣でした。
日本は開始早々にFKのチャンス。藤春が蹴るが相手選手との接触でファウルを取られてしまう。
積極的に裏を狙う日本だったがチャンスにはつながらず。チュニジアのCKのチャンスはしっかりと防ぎ切る。
なかなか主導権を握れない日本だったが、12分右サイドから永井から清武にわたってクロスをあげるが、川又が競りにいくがこれはファウルとなる。
チュニジアの寄せも速く、試合はこう着状態となるが、20分すぎから徐々にチャンスが作れるようになる。
前半21分、川又が落としたボールから前線に飛び出していた武藤にボールが渡るが相手が先にクリアする。
このCKから、川又がヘディングで合わせるが、ボールはバーに当たってしまう。
日本は、右サイドを中心にチャンスを作るが決定機が作れない。
前半32分、右サイドからのスローインから長谷部にボールが渡り折り返すが、清武のシュートは力弱くGKが抑える。
その後、チュニジアのセットプレーはしのぎ切る。
前半43分には、武藤がシュートに持ち込むが防がれてしまう。
このまま、前半は得点が生まれず、0-0で折り返す。
後半3分、川又がボールを保持しして、つないだボールを左サイドの武藤へ。武藤が折り返すがこれは相手が防ぐ。
チュニジアのFKのチャンスは、跳ね返すがボールを拾われて逆サイドに展開される。ここからクロスを上げられるが、これも防ぎ切る。
ここから、武藤がボールを運んでドリブルで仕掛けるが相手に倒される。
後半14分、清武に代えて香川、永井に代えて本田を投入する。
ここから日本にリズムが生まれるが、なかなか決定機が作れない。
それでも、後半21分には右に開いていた川又からのクロスがあがるがクリアされる。
このCKから吉田がヘディングで合わせてネットを揺らすが、直前のファウルでノーゴールに。
さらに後半22分、ボールがつながり川又がシュートも枠を外れる。
チュニジアはなかなか攻撃に出れなくなり、後半25分に遠目からシュートを打つのが精いっぱいとなる。
後半27分、川又に代えて岡崎、武藤に代えて宇佐美を投入する。
後半30分、日本のCKのチャンスに、吉田が再びヘディングで合わせるが枠に飛ばす。
後半31分には、宇佐美が抜け出して本田へ。本田からのクロスはGKにキャッチされてしまう。
さらに、32分には本田が飛び出して左サイドからクロスも岡崎のトラップが流れて相手にクリアされてしまう。
それでも直後の攻撃で香川から左サイドに展開すると、本田が苦しい体勢からクロスを上げるとファーサイドにいた岡崎がヘディングで合わせてゴールを奪い日本が先制する。
後半37分には、本田に縦パスが入って宇佐美、岡崎とつながって、左サイドから香川が折り返すとGKが弾いたところを本田が押し込んでゴールを奪う。
後半39分、山口に代えて今野、酒井に代えて内田を投入する。
後半41分、香川がミドルシュートを狙うがGKがはじき出しゴールならず。
後半44分には、香川からのスルーパスに抜け出した宇佐美がシュートもポストに当たってしまいゴールならず。
このまま日本が試合を試合し、2-0で試合終了となり、ハリルホビッチ新監督の初陣を飾った。
戦評
前半から積極的な守備から相手の裏を狙う攻撃をしかけていきましたが、チュニジアもしっかりと守っていた事もありなかなか機能しませんでした。
前半は主に清武、永井のロンドン五輪コンビからの攻撃が多かったですが、永井が裏を取るといった場面は少なかったように思います。
トップに入った川又は惜しいヘディングのチャンスもあり、なんとか全線でボールをおさめようとしていまいたが、相手のフィジカルに負けてしまう事もありなかなか思った通りにはいってなかったようです。
また、右サイド偏重の攻撃になってしまった事もあって、左の藤春、武藤からの攻撃があまり出来なかった印象です。藤春は積極的に上がって行きましたが、なかなかボールが出ませんでした。武藤も持ち味が生きなかった感じです。
後半、これまでのレギュラー陣が入ってきて、一気に試合が活性化した感があります。相手が疲れ始めた時間帯とも重なり、一気に日本ペースとなりました。
本田や香川、岡崎からは、まだまだレギュラーの座は譲らないぞというものを感じた気がします。中継でのコメントにありましたが、前半の真新しいメンバーから感じる野心と、元のレギュラー陣から感じるプライドがうまく噛み合った感じがします。
代表初出場となった宇佐美は惜しいチャンスがあっただけに決めたいところでした。時間が短かった事と相手が疲れていた時間帯という事もあり、守備面はさほど気にならなかったと思います。
前半のメンバーからもわかるとおり積極的な守備が求められるだけに、宇佐美がどれだけメンバーに食い込めるかは、まだまだ見定めなければならないでしょうね。ただ、スーパーサブ的な使い方なら、十分に機能しそうな気はします。
最後は怪我上がりの今野や、怪我の癒えていない内田の使って、いいお披露目になったように思います。
新しいメンバーも試しつつ、しっかりと勝利に結びつけた事で、ハリルホビッチ監督も信頼をつかみやすくなったと思いますね。
次のウズベキスタン戦では、出場のなかったメンバーも試されるようなので、森重、柴崎、太田らの出場もありそうです。
選手評価
GK 権田 6.0
DF 槙野 6.0
DF 吉田 6.0
DF 酒井宏 5.5
DF 内田 -
DF 藤春 6.0
MF 長谷部 6.0
MF 山口 6.5
MF 今野 -
MF 香川 6.5
FW 本田 6.5
FW 岡崎 6.5
FW 武藤 6.0
FW 永井 5.5
FW 川又 5.5
FW 宇佐美 6.0
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