日本代表vsニュージーランド代表 W杯イヤー始動
W杯イヤーの日本代表最初の試合は、最後の開催となる現国立競技場でのニュージーランド戦となりました。
TBSでの生中継を録画してテレビ観戦しました。
W杯の予備メンバー発表前では、最後の試合で、次の試合は5月のキプロス戦までないだけに貴重な試合となります。
今回のニュージーランド戦は、3年前にも行われる予定でしたが、東日本大震災の発生で取りやめになった経緯があります。その、2011年にはニュージーランドでも大地震があり、被災国同士の対戦となるはずでしたが、あらためて今回開催される事となった経緯があります。
また、タイプとしては仮想ギリシャという意味合いも含めたテストマッチとなっています。
試合展開
日本の先発は、GKに川島、CBに吉田と森重、右SBに酒井宏樹、左SBに長友、ボランチに青山と山口螢、右SHに岡崎、左SHに香川、トップ下に本田、トップに大迫という布陣でした。
怪我で離脱中の長谷部、内田、発熱で柿谷、今野がいない中でのメンバー編成となっています。
序盤、いきなりニュージーランドにFKのチャンスを許すものの、その後は日本が主導権を握る展開となります。
開始3分には、香川がタイミングを見計らって裏にボールを出すと岡崎がボールを収めて、倒れ込みながらも足で押し込みゴールを奪います。
バランスを崩しながらも、ボールに足を伸ばして押し込みました。
さらに、6分には、右サイドで本田からボールを受けた香川がそのまま切れ込んでいくが倒されます。これがファウルとなり日本がPKをゲットします。
このPKは、本田ではなく香川がキッカーとなります。これを、きっちりと香川が決めて日本が2-0とリードを奪います。
この後も、日本の攻撃が続く時間が長くなります。香川も2点にからんだ事で、試合勘のなさを感じさせないプレーぶりです。
前半14分、相手ゴール前やや遠目からのFKのチャンスは、本田が蹴ったボールに森重が頭で合わせてゴールを奪います。森重の代表初ゴールで3-0とリードを広げます。
ニュージーランドは遠目からシュートを打つのが精一杯の状況です。
前半17分、カウンターから香川が持ち上がって囲まれながらも、本田にパス。本田がワンタッチで右から来た岡崎に渡すと、そのままゴールに流し込みます。岡崎の2得点目で4-0と大量リードを奪います。
日本は攻め手を緩めず押しこむ時間が続きますが、前半30分付近からニュージーランドがサイドからFKなどでチャンスを作ってきます。
日本も、酒井が右サイドから連続してクロスをあげるもの大迫らには合わず追加点はなりません。
逆に、前半39分には日本の右サイドから突破を許し一旦はボールを奪ったかと思いましたが、山口蛍に当たったボールが相手の足元へ戻り、角度のないところからのシュートを決められてしまいます。4-1となります。
前半は、このまま折り返します。ハーフタイムには、一挙に4人を選手交代で送り出します。
酒井宏樹に代えて酒井高徳、山口螢に代えて遠藤、青山に代えて細貝、岡崎に代えて清武が投入されました。
後半、攻撃にリズムが出ない日本はニュージーランドの反撃にあいます。
CKやサイドからのクロスでニュージーランドのチャンスとなります。
ここで、アクシデントが発生します。主審が足を痛めて第四審が代わってレフェリーを務めることになりました。
日本はニュージーランドに何度も攻められるものの得点は許さず。
後半20分過ぎから徐々に日本もチャンスが作れるようになってきます。
本田のミドルシュートや、左サイドから長友がクロスを入れるなど追加点を狙っていくもののゴールは奪えません。
後半33分には、香川に代えて斎藤学を投入します。
ニュージーんランドは、右サイドのクロスからシュートに持ち込みゴールを奪い4-2となります。
後半35分には大迫に代えて豊田を投入します。
斎藤がドリブルで仕掛けてCKのチャンスとなりますが、ゴールには繋がらず。
その後、日本とニュージーランド双方にチャンスがあったもののゴールは生まれず。
試合は4-2で日本が前半のリードを活かして、なんとか勝ち切りました。
戦評
前半、少し調子が良すぎるんじゃないかと思うほどの出来でした。得点ラッシュの口火を切った、岡崎のゴールが大きかったですね。
ニュージーランドも出鼻をくじかれて、防戦一方となってしまいました。
守備のバランスもよく、こぼれ球も拾えていたため、日本が何度も攻撃を繰り返す事が出来ました。
マンUで試合に出れていない香川が1A1Gと仕事をきっちりとこなし、本田も動きはよかったようですから、まだまだ得点は奪えそうな感じでしたが・・・。
ニュージーランドは、サイドからボールを放り込んでチャンスを作ります。少し、サイドを突かれ過ぎましたね。
前半こそ日本の攻撃が機能していましたが、メンバーが代わった後半は、完全にニュージーランドに主導権を奪われてしまいました。
細貝のボール奪取能力、遠藤のボールさばきはそれぞれ武器でしたが、前半いいリズムを作っていた、青山と山口に比べるとバランスはよくなかったように思います。
さらに、前半の岡崎の出来がよかっただけに、タイプの違う清武がなかなか持ち味を出しづらい状況でした。裏に抜けたりするタイプではないだけに、自ら切れ込むのかパスでつなぐのかが、やや中途半端になってしまいました。
こうなると、裏にも抜け出せる工藤辺りの方がおもしろかったかもしれません。
周りのリズムにひきづられるように、香川もあまり良さを出せなくなりました。本田も、ワンタッチのパスが少なくなりました。
前半から運動量豊富だった長友は後半も再三クロスをあげましたが、大迫に中々合いません。
大迫も、前半の途中からは消える時間が多くなりました。
前半20分までの出来がよかっただけに、後半の出来がかなり悪く感じるところですが、大体年最初の試合はピリッとしない事が多かっただけに、こんなものなのかなという気はします。
W杯までにこなせる試合が少ないので、最後までいい試合をみせてもらいたいところでしたが、4-2で快勝という事で課題もはっきりしたでしょうから、これはこれでよかったでしょう。
次は5/27のキプロス戦です。この前には、W杯の予備登録メンバーが発表になっていますから、23人枠に入る最後のサバイバルとなりそうです。
選手評価
GK 川島 6.0
DF 森重 6.5
DF 吉田 6.0
DF 長友 6.5
DF 酒井宏 5.5
DF 酒井高 5.0
MF 青山 6.0
MF 山口 6.5
MF 遠藤 5.5
MF 細貝 5.5
MF 香川 6.5
MF 本田 6.5
MF 清武 5.5
FW 岡崎 7.0
FW 斎藤 -
FW 大迫 5.5
FW 豊田 -
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