2013年 総括 ジェフ千葉 GK・DF編
2013年シーズンの振り返りのジェフ千葉編をやりたいと思います。今年は、ポジション毎の振り返りと、シーズンの振り返りに分けてやってみます。
GK編
GKは岡本がシーズン通して出場しました。第2GKの大久保が出場したのは天皇杯の1試合のみで、それ以外の試合はすべて岡本がGKをつとめました。
岡本自身は、試合によっては不安定な事もありましたが、シーズン通してみれば安定していたと思います。大久保の出番がなかったのも致し方ありません。
怪我や累積での出場停止もなくシーズンを乗り切りました。大久保としては、岡本の牙城を最後まで崩す事が出来ませんでしたね。
岡本のスーパーセーブで何度も救われたという気がします。もっと失点が増えていてもおかしくなかったと思います。ここ数シーズンは以前に比べて随分安定したなという感じがします。声もよく出てますし。
それでも、今年はJ2に落ちて4年目で失点が初めて40点台を越えてしまいました。個人的には、岡本自身の問題というよりもDF陣全体の問題だとは思いますが、岡本自身はどう感じているでしょうか?!
2014年も岡本が正GKとなるでしょう。また、1年間お世話になります。
CB編
CBはシーズン当初から中盤戦までは、智と竹内というコンビでした。昨シーズンから引き続きのコンビですから、ある意味お互いにわかりあってるコンビではあったと思います。
ただ、智自体もスピードがあまりないですし、竹内もそれほどスピードがある方ではないという事で、裏を狙われると弱いという部分もありました。鈴木監督は、高さとスピードのあるキムに期待していたのでしょう、6月下旬からはキムが智とコンビを組む事になりました。
キムはSBとして起用されていたころもありましたが、フィジカルも強いですし、やはり本職のCBの方があっているようです。ただ、ホームの徳島戦でレッドカードで退場して以降は再び、竹内が先発に戻ります。
その後、キムが再び先発に返り咲きました。智とのコンビでは竹内の方が一日の長がある気もしますが、キムも大分慣れてきた気がします。
経験もある智を先発から外す事はなかなか出来ない状況だったので、キムに前を潰してもらって智がサポートする形の方はまずまずしっくりきたとは思います。ただ、経験というところでキムはやはり、これからの選手かなというのもありました。
岡本のところでも書きましたが、J2の4シーズンで一番失点の多い年となりました。というところでは、やはり守備の安定感は今ひとつだったのかなという気がします。
今年は1試合3失点が4回もありました。無失点試合は13でした。連続無失点試合は3試合が1回でした。もう少し0で抑えられる試合はあったようにも思いますが、勝ちゲームでも失点する試合が多かったように思います。
CBでは、大岩も出来ますが、キムの方が優先して使われる事になりました。終盤は、ベンチからも外れる事になってしまいましたが、智や竹内もあと何年出来るかわからないので、大岩にもがんばってもらいたいですね。近い将来は、大岩とキムでCBを組むようになればいいんでしょうが、まだ智の壁は厚いでしょうか!?
CBには栗山もいますが今年は出番がありませんでした。年末のチャリティマッチでジェフから選出されて先発起用されましたが、結構落ち着いていたと思います。智、竹内、キム、大岩という序列を崩せるかどうかですね。
SB編
プレシーズンマッチでは、右に峻希、左に圭二でしたが、圭二は怪我で離脱してシーズン中は1試合も出る事が出来ませんでした。
シーズン当初は、右に峻希、左にキムを起用していましたが、キムだとどうしても攻撃が活性化してきませんでした。左SHにジャイールが入っていた事もあり守備能力の高いキムを入れたと思いますが・・・。
SBの経験では一日の長がある大岩が左SBで起用されるようになりました。1ゴールをあげるなど、キムにはない攻撃力もみせてくれました。
右SBの峻希が怪我で離脱した事もあり、米倉が右SBに入るようになりました。これは、今シーズンの一番の発見でしたね。
米倉の右SBは、今シーズンのジェフの武器になりました。米倉がSBでブレイクするとは思いもしませんでした。
峻希が怪我から復帰してから後もしばらくは大岩が左SBに入っていましたが、途中からは峻希が左に入るようになりました。右SBが本職の峻希でしたが、シーズン通して左SBをやった事で様になってきました。
峻希は、体は小さいですが守備面では体を張ってとめてくれる場面もあり、随分と貢献してくれたと思います。
米倉が出場停止だった試合以外では、ほとんど右に米倉、左に峻希が定番となりました。さすがにシーズン終盤になると米倉も研究されてなかなかアシストが出来ない事が多くなりましたが、それでも今シーズン出来は出色だったと思います。結果的には、この右SBでの活躍が認められ、ガンバ大阪への移籍、個人昇格となった訳ですから。
米倉が上がった裏というのは課題としてありましたが、終盤戦は山口慶がSBの位置を埋める形が多くなりました。ただ、米倉が上がれる状況では、これでもよかったですが、なかなか米倉が上がっていけない場面も多くなりました。
圭二がシーズン通して出れなかった事もあり、大きな武器となったSBですが、層としては薄いポジションでもありました。シーズン途中で鈴木隆雅を獲得しましたが、右サイドの米倉が攻撃的なだけに使いづらいところもありました。
藤本や、祥もいましたが、ベンチ入りもする機会もほとんどなかったという事になりました。守備固めの時には、竹内かキムをSBで使ったり、大岩もSBが出来るのでベンチに入るメンバーではプライオリティが高くなったと思います。
まぁ、竹内、キム、智、大岩と4CBとなると、ここで守り勝つぞという感じが伝わってきて、それはそれでわかりやすかったですが。ただ、実際には、盤石の体制で試合を終わらせるという場面はそれほど多くなかった気がします。
次回は、ボランチとトップ下を振り返ってみたいと思います。
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