ファジアーノ岡山の試み
先日のジェフユナイテッド市原・千葉vsファジアーノ岡山での出来事。
前半8分頃に、米倉が接触プレーで倒れたのを見て、佑昌がボールをタッチラインの外に出した場面があった。
この後、岡山のスローインからスタートするのだが、岡山はそのままボールをジェフに返さずにプレーを続行したために大ブーイングとなった。
実は、ファジアーノ岡山では、何シーズンか前からこのような場面で、ボールを相手に返さない事を宣言している。
この事は、以前にスポーツナビのコラムに書かれてたまたま知っていたので、なるほどそういう事かと試合中は思っていた。
アクチュアルプレーイングタイム(実際にプレーする時間)を伸長するため、選手がピッチに倒れている際であってもボールを外に蹴り出すことなくプレーを継続する意向を示した。クラブHP上では、「ピッチ上に選手が倒れている際は、けがに関する判断は全面的にレフェリーに委ねることとし、そのホイッスルが試合を中断するまで全力でプレーを続ける」ことが明記されている。
この事を知らない人は当然、なんでボールを返さないんだと思うだろうし、知っていた人でさえも違和感を感じた人は多いようだ。
もちろん倒れた後に意図的に立ち上がらずにいる場合もあり、選手が判断してボールを蹴りだす事は必ずしもいい事ではない。もし、怪我が重篤とおもわれる場合ならば、レフェリーが判断してプレーを止めるのが妥当なのだ。
それを考えれば、ファジアーノ岡山は改めてチームとしてセルフジャッジをしないと宣言しているという事だ。
ただ、慣例的な部分もあり、選手が倒れているところでプレーを続行するのは難しい場面もある。味方の選手が倒れている場合で、特別チャンスでもなくピンチでもない場合なら一旦プレーを切っておきたくもなるだろう。
相手チームが出したボールに対してそのままプレーを続けられるとおやっと思う事はある。ファジアーノ岡山としては、4年も前からやっている事らしいが、周知という面では物足りない。
トップページからダイレクトでリンクがあるわけでもなく、一般のニュースと同列なので、時間が過ぎれば辿るのが困難になる。
このページをみたときに、はてなブックマークのコメントに以下のように書いていた。
実際、フクアリでの反応を見た時に、案の定こうなったかと思った次第だ。まさか、フクアリでのゲームでこの場面に出くわすとは思ってなかったが。
クラブとしてのポリシーとしてやるのはかまわないと思うが、相手チームが出したボールに関してもそのまま続けるという事であれば、周知の仕方としてはまだ不十分であったかなと思う。
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