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アルガルベ杯 2013 なでしこジャパンvsノルウェー女子 なでしこのサッカーは1日にしてならず



アルガルベカップ2013

アルガルベカップ2013に参加しているなでしこジャパンの初戦、ノルウェー女子代表戦をフジテレビの中継でテレビ観戦した。

驚くほどの、フレッシュなメンバーのスタメンだった。ジェフレディースの小川志保、川村優理も先発出場した。また、当初先発予定だったらしい、山根は怪我の為、久野が先発起用された。

試合経過

なでしこジャパンの先発は、GKに久野、CBに岩清水の長船、右SBに川村優理、左SB加戸、ボランチに田中明日菜と長崎、右SHに川澄、左SHに河村真里、2トップに小川と大滝といった布陣となった。

なでしこジャパン アルガルベ杯 vsノルウェー女子代表 先発フォーメーション
11.大滝 23.小川
25.川村真 9.川澄
19.山崎 14.田中明
18.加戸 16.河村優
7.長船 3.岩清水
21.久野
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新しいメンバーが多いこともあって、なでしこらしいパスワークは皆無な状況で、探り探りといった感じの立ち上がりとなった。

前半8分、右サイドを突破されてゴールライン沿いを切れ込まれてそのままシュートを許す。角度はなかったが、これを決められてしまって早々に失点。

攻撃のリズムが出ないなでしこは、岩清水や田中明日菜からの長めのパスからチャンスを作り出そうとするが決定機にまではならず。大滝も積極的にシュートを狙うが精度を欠いた。

前半16分には、またも右サイドを崩される。後ろから川澄が追っていっていたもののDFがあっさりとかわされてクロスを入れられる。これを中央でボレーで合わせれて失点。連続失点で、早くも窮地に立たされた。

川澄から大滝にいいボールが出るが、これは相手GKが先に押さえる。
ノルウェーはCKからのチャンスはあったものの、徐々になでしこがポゼッションで上回るようになる。

2失点の後、右サイドの河村優が左サイドに周り、加戸が右サイドに回っている。

前半31分、早くも選手交代。両川村に代わって、高瀬と鮫島が投入される。高瀬が左SHに、鮫島が左SBに入った。

鮫島が入った事で、左サイドからの攻撃が活性化される。鮫島の突破から小川までシュートまで持ち込んだり、逆に小川からのパスに鮫島が攻めこむ場面もあり、なでしこが攻勢を出る時間が長くなった。

少しづつ、攻撃に厚みが出て行ったものの、ゴールは割れず。前半を折り返す。

後半、大滝を中心になでしこが攻め立てる。ペースは握っているものの、なかなかコンビネーションが合わず、チャンスになりきれない。

後半10分、小川に代えて大儀見を投入する。さらに、12分には山崎に代えて田中陽子を投入する。

だが、ノルウェーの反撃もあって、なかなか大儀見に良いボールが入らない。大儀見も下がってボールを受けて、組み立てに参加するものの、チャンスが作れない。

左サイドの鮫島からチャンスをつくるが、シュートまで持ち込めず。大滝から、大儀見へのスルーパス。相手が寄せるのをものともせずシュートまでもちこむが枠に入らない。

後半33分、大滝に代えて永里亜紗乃、加戸に代えて有吉が投入される。

その後も、なでしこが攻撃をしかけていくがゴールをあげる事が最後まで出来ず。
初戦は、0-2で敗戦となった。

 

なでしこジャパン アルガルベ杯 vsノルウェー女子代表 試合終了時フォーメーション
24.永里 17.大儀見
15.高瀬 9.川澄
22.田中陽 14.田中明
5.鮫島 2.有吉
7.長船 3.岩清水
21.久野

戦評

代表の常連組がわずにかに、岩清水、田中明日菜、川澄だけという実に初々しいメンバーで臨んだ試合だったが、結果的にはまったく機能せずじまいだった。

佐々木監督も、機能しないというのはある程度は予想していただろうが、序盤のうちに右サイドから2失点してしまいバタバタしてしまったのは誤算だったろう。結果、鮫島、高瀬を投入して流れを変えるしかなかった。

昨年のアルガルベでも新しい選手を試したが、どうしてもパスワークが鳴りを潜めてしまったところがあった。それが、この試合ではさらに輪をかけて酷かった。

年初から合宿もあって、練習はこなしていただろうが、なでしこのパスサッカーをするには、まだまだ時間が足りないという事だろう。
ただ、佐々木監督が就任当初はまだまだ経験の少なかった鮫島や川澄が今や主力を張っている事を考えれば、このメンバーの中から何人かは次回のW杯に選ばれてもおかしくないというところ。

この試合、2失点だったもののフル出場で及第点だった長船や、ヤングなでしこから初出場だった田中陽子もまずますやれていた。慣れないポジションだった山崎は苦労していたが、徐々に持ち味を出していった。
小川も初キャップで前線からの守備もあり、鮫島とのコンビもよかった。少し、ノルウェー選手の当たりに転ばされてしまう事が多かったが、国際試合に慣れればもっとやれるだろう。

収穫としては、経験の少ない選手が経験を積んだことくらいしか見当たらないような試合となったが、グループリーグ3試合を考えると、ドイツ戦では頭から新しいメンバーを使うのは難しいだろうからノルウェー戦で試してみたという事だろう。

次戦のドイツ戦では、主力クラスが多く起用されるようなので、もう少しなでしこらしいサッカーが出来るかもしれない。新しい選手も、その中に入っていいアクセントになればいいのだが。

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