2012年 J1昇格プレーオフ準決勝 横浜FCvsジェフユナイテッド市原・千葉 いつも通りを貫き国立へ!!【J特】
ニッパツ三ツ沢球技場まで、J1昇格プレーオフ準決勝 横浜FCvsジェフユナイテッド市原・千葉の試合を観戦してきました。
試合前
前日の大雨が嘘のように晴れ上がって、絶好の観戦日和となりました。
チケット完売で、かなりの客足が見込まれるため、12時前には三ツ沢公園に着いてました。メイン側での観戦でしたが、かなりの列。しかも並んだ後からあっという間に後ろに行列が伸びてました。
メイン側にはいくつかスタグルがあるんですが、大行列になってたんで、事前にお弁当を購入しておいてよかったです。
試合開始の1時間ほど前になるとゴール裏はもちろん、ジェフサイドのバックスタンド、メインスタンドもほとんど席が埋まった状態だった。
横浜FC側は、バックスタンドが端の方ががら空きだったが、それ以外は埋まっている感じ。結局、最後までバックスタンドの一部は埋まらなかったけど。
まさに、三ツ沢ジャック。三ツ沢はジェフのホームスタジアムと化した。ピッチ練習に出て来た選手たちが、ゴール裏の方へ向かう途中キョロキョロするのが印象的だった。それくらいに、ジェフサポが沢山入っていたのだから。
試合経過
ジェフの先発は、変わらない顔ぶれ。GKに岡本、CBに竹内と智、右SBに峻希、左SBに渡邊、ボランチに勇人と健太郎、右SHに米倉、左SHに谷澤、トップ下に兵働、トップに藤田という布陣でした。
18.藤田 | |||
15.兵藤 | |||
39.谷澤 | 11.米倉 | ||
16.佐藤健 | 7.佐藤勇 | ||
27.渡邊 | 33.高橋 | ||
5.山口智 | 3.竹内 | ||
1.岡本 |
序盤、横浜が積極的にシュートを狙ってきたが、枠を捉えきれず。
ジェフがボールを回そうとするが、横浜のチェックが厳しい。藤田に入れたボールも、かなり厳しく当たってきて中々キープできない。
中央からの組立てが出来ずにいたジェフだったが、慌てずにボールを回してサイドからチャンスを作れるようになってくる。
前半25分に藤田がロングボールから抜け出すがシュートまで持ち込めず。
ジェフがようやくペースを掴み始める。決定機こそなかなか作れなかったが、ジェフがボールを回して主導権を握る展開となる。
そして、前半35分、勇人からのロングボールが相手GKと藤田の間に落ちて、藤田がGKをかわしてそのままゴール。カバーに入ってきたDFをうまく外して流し込んだ。ジェフが貴重な先制点を上げる。
その後、横浜に反撃を許し、CKなどからチャンスを作られるがなんとか無失点で切り抜ける。前半を0-1とリードして終える。
後半、開始早々にCKnチャンスもゴールならず。だが、この攻撃でジェフの方が勢いづいた形となった。
後半8分、ロングボールに米倉が裏に抜け出しシュート。GKの股間を抜くシュートで、0-2とリードを広げる。
さらに、後半13分には、兵働からのパスを受けた藤田が、強烈なミドルシュートを放つ。サイドネットに突き刺さる豪快な一撃で0-3として試合を決定づける。
横浜は、田原、カイオ、永井を投入して反撃に出るものの、ジェフのDFがしっかりと対応してゴールを許さない。
シュートを打たれても、岡本がよく反応してゴールを死守している。
ジェフは、米倉に代えて大岩をサイドバックに入れて、峻希を右SHに上げる。後ろをしっかりと守りながら、攻撃も出来るという布陣でバランスをとる。
後半36分、足がつった兵働に代えて荒田を投入する。そのままトップ下のような位置に入るが積極的にゴールも狙っていった。
終盤には、CKからの連続攻撃で、最後は健太郎が豪快に蹴りこんでゴール。0-4とする。
峻希にかえて大塚を投入。フレッシュな選手を入れて逃げ切りをはかる。
終盤の横浜の攻撃も凌ぎ切り、ジェフが勝利を飾った。
18.藤田 | |||
14.荒田 | |||
39.谷澤 | 32.大塚 | ||
16.佐藤健 | 7.佐藤勇 | ||
27.渡邊 | 29.大岩 | ||
5.山口智 | 3.竹内 | ||
1.岡本 |
戦評
終わってみればジェフの圧勝で終わった。
横浜がどういった出方をしてくるかという感じだったが、田原やカイオはベンチスタートで、前線の迫力は欠くかなという感じではあった。
序盤は、積極的にシュートを狙ってきていたが、それほど怖さはなかったと思う。試合後の山口監督によれば調子の良い選手をつかったという事らしいが、裏目にでた形になった。
対するジェフは、相手の出方を伺いつつも、うまく自分たちのペースに持ち込んだと思う。前半は、さすがに中央で藤田が楔を受けるのが厳しい場面もあったが、じれずにボールを回していった。
藤田の先制点は手に当たっていたというのもあったようだが、実に落ち着いていたと思う。ボールを回す時間が長くて相手も前から取りに行きたいところを効果的に裏を突く形になった。
試合の中で戦況を読みながら、相手のウイークポイントを突くというのは、なかなかこれまで出来なかった事で、ここにきてチームの成長を感じる。
今シーズン、木山さんはボールを回しながらチャンスを作ってというのをやりたかった訳だが、ゴールに繋がったシーンはカウンター気味の場面が多かったと思う。後は、好調時の武田や、最近だと渡邊、右サイドだと佑昌がサイドからボールを入れてゴールに繋げるというパターンだったろう。
そのせいか、カウンターが狙えない状況だとちょっと攻め急ぐような形になったり、ボール回しのところでミスが出たりで中々リズムにのれない事も多かった。
この試合、ボール回しでミスがあまり出なかったというのも大きいし、中々チャンスにならなくても焦れずに相手の出て来たところをロングボールで狙うという事が出来た。ボールを回すというスタイルをとりながらも、それに拘らずに長いボールも積極的につかってチャンスを作っていてチームとしての幅も広がった感じがする。
引き分けでも勝ち上がりの横浜FCだったが、レギュレーションをうまく活かせなかった。1点目はともかく、先に2点目を取られて慌てて前の選手をつぎ込んできたが、完全に後手に回ってしまった。
試合前、ジェフの方が有利という声もあったが、一発勝負だけに心配もあったが、まったくの稀有だったようだ。
メンタル、フィジカルともに充実していて今は負ける気がしない。そのくらいの試合内容でもあった。
決勝の相手は、同じく4-0で圧勝してきた大分トリニータが相手となった。ジェフとしては、京都が勝ち上がってきたほうがやりにくかっただろうから、大分が勝ってきてくれたのはありがたい。
対戦成績では有利な相手だが、今季はホームでの逆転負けのイメージがまだ残っている。だが、ここまで来たら勝ってJ1しかないだろう。
選手評価
GK 岡本 6.5
DF 竹内 6.5
DF 山口智 6.5
DF 渡邊 6.0
DF 高橋 6.0
DF 大岩 6.0
MF 勇人 6.5
MF 健太郎 6.5
MF 谷澤 6.0
MF 米倉 7.0
MF 兵働 6.0
MF 大塚 -
FW 荒田 -
FW 藤田 7.5
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