2012年 ナビスコカップ決勝 清水vs鹿島 柴崎岳の覚醒【J特】
Jリーグナビスコカップの決勝戦をフジテレビの中継を録画してテレビ観戦しました。
今年の決勝戦は、清水エスパルスvs鹿島アントラーズの対戦となった。
なぜか、イメージの中では、鹿島と清水というと何回も決勝をやってる気がしてたのだが、ナビスコカップの決勝では初対戦だった。
ただ、清水は5回目の決勝進出、鹿島は8回目の決勝進出という事で、決勝進出の常連になっている。
ちなみに、天皇杯では過去2回の決勝での対戦があった。
簡単に振り返ってみたいと思う。
試合経過
どちらかというと両チームとも慎重な立ち上がり。アントラーズの方が長いボールを裏に入れてくる作戦に出てきた。
エスパルスの方はサイドからチャンスを作るような展開で徐々にペースを掴み始める。
エスパルスに決定機が何度かあったもののゴールは奪えず、前半は0-0で折り返す。
後半の立ち上がり、アントラーズは興梠に代えてドゥトラを投入。興梠とは違うタイプのドゥトラを投入した事で、なかなかエスパルスはドゥトラを捕まえ切れずに手を焼きはじめる。
これでペースを掴んだアントラーズは、さらに後半25分に増田を投入。より攻撃的な選手を入れて一気に主導権を握りかかる。
そして、後半27分、カウンターからドゥトラがサイドを突破して、最後は柴崎がボールを受けてペナルティエリアに侵入。柴崎が倒されてPKの判定となる。このPKを柴崎が蹴って、見事にゴール。アントラーズが先制する。
だが、この直後のエスパルスのCKのチャンスで、青木がファウルを取られてエスパルスのPKのチャンス。これを大前がきっちりと決めてエスパルスが同点に追いつく。
試合は、90分で決着がつかず。延長戦に突入する。
延長戦、開始早々の3分、アントラーズのチャンス。増田のサイドチェンジから西がボールを受けて、最後は柴崎へ。柴崎がワンタッチで裏に抜けてそのままシュート。これが決まって、アントラーズが勝ち越しに成功する。
延長戦、アントラーズがこの1点を守りきり勝利。2年連続5回目のナビスコアップ制覇となった。
戦評
両チームとも、あまり思い入れのないチームではあるが、エスパルスにもアントラーズにもロンドン五輪世代が多数所属している。しかも、本体会のメンバー入りが出来なかった選手ばかりだ。エスパルスでは、大前や高木俊幸、アントラーズは大迫や柴崎岳だ。
柴崎は、青森県出身という事もあり、青森山田高校時代から注目していた。アントラーズのボランチには、小笠原を始めとして層が厚い事からどこから出られるようになるか!?と思っていたが、昨年からコンスタンスにメンバー入り。いまや、アントラーズの主力になりつつある。
簡単に言えば、若いエスパルスに対して、経験豊富なアントラーズという図式になったと思う。
とはいえ、エスパルスも決してガンガンイケイケという訳ではなかったが、アントラーズはうまくエスパルスのワイド攻撃を封じてきたというところ。昌子を左サイドに起用して、柴崎もSHでの出場。これが、功を奏した形になった。
ただ、本来ボランチの柴崎が2得点の活躍を見せるとは思ってなかっただろう。
元々、得点能力のある選手ではあったが、アントラーズに入ってからは1,2点くらいしかまだ得点は入れてないと思う。
その柴崎が、決勝の舞台で2得点というのは持っている選手だなという感じがする。
ロンドン五輪こそメンバー入りしなかったものの、日本代表にも招集された事のある有望株。このまま順調に育っていってもらいたいものだ。
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