ロンドン五輪 3位決定戦 日本vs韓国 惨めな敗戦だが胸を張ろう
ロンドンオリンピックのサッカー男子 3位決定戦の日本オリンピック代表vs韓国オリンピック代表の試合をNHK総合の生放送でテレビ観戦しました。
連日の早朝観戦はきついですが、オリンピックで日本代表の試合を観るのも、この試合が最後です。
試合経過
日本の先発は、いつものメンバー。GKに権田、CBに吉田と鈴木、右SBに酒井宏、左SBに徳永、ボランチに扇原と山口、右SHに清武、左SHに大津、トップ下に東、1トップに永井という布陣。
11.永井 | |||
7.大津 | 17.清武 | ||
10.東 | |||
3.扇原 | 16.山口 | ||
2.徳永 | 4.酒井宏 | ||
5.吉田 | 13.鈴木 | ||
1.権田 |
韓国が序盤から厳しいチェック。ピッチコンディションも悪く、日本は中々ボールが繋げない展開。
日本は、序盤という事もあり、無理して繋ぐよりも、ひたすら跳ね返す展開。これにより、中盤が落ち着かない展開になる。
前半15分を回って、日本がピッチコンディションに慣れ始めた事もあり、ボールを繋げる時間が多くなる。
大津のドリブルで韓国がイエローカードを連発。
日本がボールを繋いでリズムを作り始めていたが、韓国が必死に跳ね返して、ゴールにつながらない。
前半36分のCKから酒井がヘディングで合わせるが、惜しくも枠を外れる。
その直後の37分、カウンターから抜け出されるがDF3人がつくが、朴主永にシュートを打たれ決められてしまう。1発のチャンスを決められ、この大会初めての先制点を許す。
後半、1点を狙う日本だったが、中々リズムが作れない。
後半10分、大津が切れ込んでシュートを放つも、相手に跳ね返される。
後半11分、韓国はGKからのロングボールに、具滋哲が抜け出す。そのままシュートにまで持ち込まれて決められる。またも、ノーチャンスの状況から失点を喫してしまい、0-2と突き放される。
後半13分、扇原に代えて山村を投入する。
さらに、後半16分には東に代えて杉本を投入。大津と永井の2トップの形になる。
後半17分、永井がサイドを突破してクロスも、大津まで届かず。
さらに、清武のミドルシュートは枠を外れる。
後半22分には、スルーパスに大津が反応するが間に合わず。
後半24分、永井に代えて宇佐美を投入。大津が2トップの一角に入り、宇佐美は左サイドに入った。
後半27分、宇佐美がドリブルでしかけるが、徳永へのパスは合わずチャンスにならず。
後半41分、粘ってCKを得る。このCKに吉田が合わせてゴールネットを揺らすが、大津がGKと接触してファウルとなり、ノーゴールの判定。
結局、最後まで日本はゴールを奪えず。0-2で敗戦となった。
7.大津 | 9.杉本 | ||
14.宇佐美 | 17.清武 | ||
8.山村 | 16.山口 | ||
2.徳永 | 4.酒井宏 | ||
5.吉田 | 13.鈴木 | ||
1.権田 |
戦評
連戦の疲れ、ピッチコンディション、韓国の戦略などいろいろあるが、オリンピック代表の最終戦は完敗に終わった。
しかも、失点シーンは相手1人の強引な突破によるシュート。1失点目は3人がかりで止めに行って決められるという、無様なものだった。
今大会、守備を立てなおして、前線からの守備からのショートカウンターで勝ち上がってきたが、この試合ではピッチコンディションの影響を差し引いても運動量が落ちていた。
頼みの永井がまったく生きない展開で、清武のパスや、大津のドリブル突破という長所は出ていたが、ゴールを奪うというところでは効果が出なかった。
準決勝のメキシコ戦ともども、リードを許してからの攻撃のエネルギーが感じられなかったのが残念。永井を封じられたにしても、大人しすぎた。
メキシコ戦同様、交代で出た杉本、宇佐美がほとんど活かせなかったのも同じ。杉本はまだしも、宇佐美はなにかしたのかというくらいおとなしかった。
ただ、試合全体を通せば、日本らしくボールを回して、チャンスを作り出す事も出来たし、韓国と比べて悪いサッカーをしていたわけでもない。
失点場面や試合運びを考えれば、惨めな敗戦ではあった。
それでも、オリンピックでのベスト4は見事な成績。間違いなく、実力で勝ち取ったものだ。そして、メダルを取れなかったのも実力。
せっかくいいチームになってきたところだったが、オリンピックの男子はU-23の世代別大会という位置づけ。このチームはこれで解散となる。次回大会に出場できる年齢の選手もおらず、リオ五輪は新しいチームで目指す事になる。
継続性という意味では、フル代表を送り込むなでしこジャパンと比べれば難しい部分があるが、今大会で出た課題は日本のサッカー全体の課題でもあると思う。JリーグのチームがACLで勝てなくなっているのも、根っこでは繋がってる気がしているのだが・・・。
前評判を考えれば、ベスト4は見事としかいいようがない。堂々と胸を張って帰ってきて欲しい。(海外組は日本には帰国しなさそうだが)
選手評価
GK 権田 5.5
DF 鈴木 5.0
DF 吉田 6.5
DF 酒井宏 5.5
DF 徳永 6.0
MF 山口 6.0
MF 扇原 5.5
MF 山村 6.0
MF 清武 6.0
MF 東 5.5
MF 宇佐美 5.0
FW 永井 5.5
FW 大津 6.0
FW 杉本 5.5
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