なでしこの引き分け狙いは必然の策
いよいよベスト8が出揃った、ロンドンオリンピックサッカー。なでしこジャパンは2位通過を狙って、佐々木監督が引き分け狙いを支持した事で物議をかもしているようだ。
ただ、日頃からサッカーを観ている人たちからは概ね肯定的な意見が多く見られる。
だが、日経新聞に掲載された、サッカージャーナリスト 大住良之さんのコラムでは、否定的な意見が出ている。
▼引き分け狙い…なでしこ、フェアプレー精神はどこへ :日本経済新聞
はてブでコメントを寄せている人たちの中でも、大住さんの事を知らなそうな発言も多いのだが、大住さんは日本のサッカージャーナリストの中でも重鎮的な存在。その人が、こういった意見を書いてるのは、非常に驚きを持って受け止められている。
同じくサッカージャーナリストで、サカマガで「ああ言えばこう蹴る」のコラムを連載していた仲の後藤さんは、まったく別の感想を書いている。
おそらくは、こちらの方が多くのサッカーファンは納得できるのではないだろうか!?
あの試合を面白いとまで言えるのは、なかなかいない。引き分け狙いは立派な戦略。日本サッカーの成熟をしめすものというのは、まったくそのとおりだと思う。
ちなみに、なでしこジャパンをずっと追っている、江橋さんのコラムはこちら。
▼金メダルを狙う環境を整えた「なでしこの知性」=日本女子代表 0−0 南アフリカ女子代表(江橋よしのり) - ロンドンオリンピック Yahoo!スポーツ×スポーツナビ
こちらでは、「なでしこの知性」と評している。
今回の引き分け狙いの件は、単にその行為だけではなく、佐々木監督が記者会見で大っぴらに言った事も疑問視されている。
だが、ゲキサカの記事を見る限り、これも佐々木監督特有のチームマネージメントなのかと思われる。
▼一瞬張り詰めた記者会見…なでしこ佐々木監督の真意:ゲキサカ[講談社] 無料サッカー速報
何より、矛先を選手ではなく、自分に向けさせて選手によけいなストレスをかけさせないといううのはすごい事だと思う。
選手としても、割りきってやっているとはいえ、オリンピックの舞台。何も、サッカー畑の人ばかりが取材に来るわけでもなく、選手にもあれこれ聞きに来ることは目に見えている。そこをうまく自分の方に目先を変えさせるというのは、まったく感嘆する。
なでしこが1位通過していた場合と2位通過していた場合の移動距離や休息時間比較→完全に2位通過が正解です : footballnet【2ちゃんねるのサッカーまとめ】
1位通過 →中2日で490km5時間移動、 親善試合で0-2で完敗のフランス相手に12時試合開始 勝てば準決勝・決勝の会場のロンドンまで560km移動 2位通過 →移動無し&中2日でブラジ ...
1位通過した方が、移動での負荷が多くなるというなんともおかしな事態が起きているのだ。1位通過なのに、ハンディを負うというのはなんともバカバカしい。佐々木監督が2位通過にこだわったのもうなずける。
-
2013年01月06日 2012年 総括 日本代表編
2012年シーズンの日本代表を総括。 日本代表,U-23日本代表,なでしこジャパン,ヤングなでしこの2012年を振り返る。 -
2012年08月19日 ロンドンオリンピック サッカー日本代表総括
ロンドンオリンピックが終わり一息ついたところで、ロンドンオリンピックの日本代表の戦いを振り返ってみたいと思う。 -
2012年08月10日 ロンドン五輪 決勝 なでしこジャパンvsアメリカ女子 冒険の終わりと始まり 涙と笑顔の銀メダル
ロンドンオリンピックの決勝 なでしこジャパンvsアメリカ女子代表の試合をテレビ観戦しました。 -
2012年08月09日 ロンドン五輪 サッカー ベスト4の結果と日程
ロンドンオリンピックのサッカー競技は男女ともベスト4が出揃い、決勝進出チームが決まった。。 -
2012年08月07日 ロンドン五輪 準決勝 なでしこジャパンvsフランス女子 悲願のメダル!!決勝進出
ロンドンオリンピックの準決勝 なでしこジャパンvsフランス女子代表の試合を録画してテレビ観戦しました。
なでしこの引き分け狙いは必然の策