W杯アジア3次予選 北朝鮮vs日本 肉弾戦に初黒星
2014W杯 アジア3次予選の北朝鮮代表vs日本代表の試合を、NHK BS1の中継を録画してテレビ観戦しました。
アウェイの北朝鮮戦、平壌での開催という事で注目された一戦です。
しかし、こうやって平壌からの生中継が普通に放送されるってのも、かなり貴重ですね。
それにしても、すごい人が入ってました。しかも、歓声がすごい。まさに完全アウェイの雰囲気たっぷりでした。
日本代表の先発は、GKに西川、CBに今野と栗原、右SBに駒野、左SBに伊野波、ボランチに、長谷部と細貝、トップ下に憲剛、右WGに清武、左WGに岡崎、トップに前田という布陣。
3次予選突破を決めた事で、ザック監督はメンバーをいじってきたようだ。
18.前田 | |||
9.岡崎 | 11.清武 | ||
14.中村憲 | |||
13.細貝 | 17.長谷部 | ||
2.伊野波 | 3.駒野 | ||
4.栗原 | 15.今野 | ||
12.西川 |
序盤から主導権を握ったのは、ホームの北朝鮮。勢いにのった攻撃でいきなりチャンスを掴む。
日本もなんとかボールをつなごうとするが、相手の厳しい肉弾戦に苦しむ。
ロングボールを絡めて、どんどん日本の陣内に攻め込んでくる北朝鮮に何度もチャンスを作られる。
ただ、それでもDF陣はうまく対応して、なんとかゴールは割らせないようにしていた。
心配された人工芝のピッチだったが、バウンドが高いというのはあったが、ボールを繋ぐというところでは問題ないかに思えたが、このピッチに慣れている北朝鮮の方のプレッシャーの方が厄介だった。
北朝鮮の猛攻に苦しみながらも、30分過ぎからは徐々に日本もボールが繋がりだしチャンスが作れるようにはなってきたのだったが、決定的なチャンスとまではいかない。
前半は最後まで北朝鮮が主導権を握ったまま0-0で終える。
後半に入って早々の5分。ハーフウエイライン付近からの北朝鮮のFK。このロングボールに相手が競り勝つ。このボールをヘディングで朴南哲が合わせてボールは西川の手の先を通り過ぎゴール右墨に吸い込まれる。
1点を追う日本が反撃をしかけるが、流れの中からチャンスを作るのは難しく、なんとかセットプレーからチャンスを掴むが、ゴールが遠い。
相変わらず、北朝鮮がファウル覚悟イエロー覚悟で猛然とかかってくるので、日本もパス回しでリズムが作るのが難しい。
日本は、憲剛に代えて内田を投入。伊野波をストッパーに入れて3-4-3の布陣となる。
長谷部が高い位置を取り、前線とのスペースを埋めることで、より前からプレッシャがかかるようになる。
少しづつ日本にもチャンスが増えてきたが、フィニッシュのところでうまくヒットしない。北朝鮮も体を張って守っていた。
日本は、前田に代えてハーフナー・マイクを投入し高さにかける。
北朝鮮はこの直後の時間、内田に危険なタックルをしかけたチョン・イルグァンが、2枚目のイエローで退場となり一人少なくなる。
数的優位にたった日本だったが、なかなかゴールが割れない。
日本は、終盤に清武に代えて李も投入する。
ロスタイム直前のチャンス、長谷部のスルーパスにハーフナーが折り返して李がゴールかと思われたが、ハーフナーがオフサイドに位置にいたため、ゴールとはならず。
最終盤は、栗原も前線に上げてパワープレーに出るものの最後までゴールが奪えず。
ザッケローニ監督が就任して以来17試合目で初黒星となった。
16.ハーフナー | |||
9.岡崎 | 19.李 | ||
3.駒野 | 6.内田 | ||
13.細貝 | 17.長谷部 | ||
2.伊野波 | 4.栗原 | ||
15.今野 | |||
12.西川 |
試合後にザック監督が言っていたように、北朝鮮はファウル覚悟、イエロー覚悟で勝負を挑んできた。決して、褒められた戦い方ではなかったが、日本のパスワークを封じるには効果的だった。
ある意味、日本が一番苦手な、やり方だったと思う。これまでも、中東勢なんかを相手に厳しいプレッシャーの中で戦ってきたが、ここまで体をぶつけてこられると厳しい。さらに、あの大観衆の異様な雰囲気な中での試合だからなおさらだ。
いつものレギュラーメンバーと違うというのもあったが、それだけではないとは思う。
ただ、要所要所っで物足りなさがあったのも確かだ。
それにしても、無敗を続けていたザック監督の初黒星が、この平壌での北朝鮮戦になるとは。なんとも、印象深い一戦になった。おそらく、監督も選手も忘れられない試合になるだろう。
未知の国と言われた北朝鮮で、ここまできっちりと生放送で試合が観れるとは思いもしなかった。映像も鮮明だったし、まぁたまにカメラアングルがおかしかったりしたが、問題のない範囲だった。
それに、試合を観戦しに来てた人たちがどういう層の人達かはわからないが、北朝鮮の一般の人達を見れたのも興味深いものだった。
北朝鮮は、ブラジルW杯の芽がなくなって、若返りを図っているのだろうか、鄭大世を早々に下げるなど、若手を積極的に起用していた。U-17やU-20で経験を積んだ若手が、経験を積んだら日本にとっても油断ならない相手になるだろうな。
これで、日本代表の試合は、今年はこれが最後となった。
次は3次予選の最終戦である、ホームのウズベキスタン戦が来年2月にあるが、それまでは試合はないはずだ。
ただ、U-22のオリンピック予選が残っているので、今度はそちらに注目していきたいと思う。
選手評価
GK 西川 6.5
DF 伊野波 5.5
DF 今野 6.5
DF 栗原 5.5
DF 駒野 6.0
DF 内田 6.0
MF 細貝 5.5
MF 長谷部 6.5
MF 中村 5.5
FW 岡崎 6.0
FW 清武 5.5
FW ハーフナー 5.5
FW 前田 5.5
FW 李 -
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