女子W杯 ドイツ2011 準決勝 なでしこジャパンvsスウェーデン
女子W杯の準決勝 なでしこジャパンvsスウェーデン女子代表の試合をNHK BS1の中継でTV観戦しました。
この試合、永里に代えて、初先発の川澄を起用。
序盤から、日本は、果敢にプレッシャーをかけていきます。
対するスウェーデンも、いつもの2トップから1トップに変えて、中盤でのプレッシャーを強める戦術でのぞんできました。
序盤は、中盤での潰し合いとなるが、ちょっとした事から試合が動く。
前半10分に、澤の横パスが弱くなり、さらわれる。このまま、エクビストにゴール前まで運ばれてシュート。あっけなく、スウェーデンに先制を許す。
嫌なムードになるかと思われたが、逆に日本のパス回しの精度が上がってくる。徐々に日本のボールポゼッションが高くなり、ペースを握る。
そして、前半19分、ボールを奪った大野が相手に当たられながらも粘ってドリブルで持ち上がる。左サイドの宮間にパス。宮間からのダイレクトのクロスに川澄が合わせる。
後ろから押されて体制が崩れたものの、ボールはそのままゴールに吸い込まれる。日本が同点に追いつく。
この、同点ゴールで勢いづいた日本が攻勢に出る。先制ゴールを奪った川澄にボールが集まるようになる。惜しいシュートもあったが、ゴールはならず。
チャンスを作りながらも前半は得点が生まれず1-1で終える。
後半に入っても、日本がペースを握る展開となる。
後半15分には、鮫島がいれたボールをGKが弾くが、ルーズボールとなり、これを澤が押しこんで逆転ゴールを決める。
さらに19分、宮間のロングパスに安藤が抜けだすが、相手GKにクリアされる。これが、ちょうど川澄の前に落ちてきて、無人のゴールへロングシュート。ループ気味のシュートはキレイな弧を描いてゴールに吸い込まれていった。
これが決まって、3-1と突き放す。
なおもペースを握る日本が試合を優位に進める。ときおり、スウェーデンの反撃にあうものの、危ない場面をつくらせない。後半に入るとスウェーデンの選手の運動量も落ちて日本の選手についていけない展開も。
特に、左サイドの鮫島は再三突破してチャンスを作った。
後半29分、2得点の川澄に代えて永里を投入する。前線で体を張れる永里が入った事で、簡単にボールを預けられる。
日本は、終盤に上尾野辺、高瀬と初出場のメンバーを投入する余裕をみせる。
最後まで危なげなく守りきって、日本が勝利。初の決勝へ駒を進めた。
試合後、ものすごい快挙ではあったが、なぜか感動は薄かった。それだけ、なでしこジャパンの方が圧倒していた。力の差を感じさせるゲーム運びだった。
初の決勝進出で、メダルは確定。相手は、過去1度も勝ててない世界ランク1位のアメリカだ。相手にとって不足はない。
ドイツ戦の丸山に続いて、この試合では川澄が2得点と大活躍。得点の場面以外も再三チャンスに絡んで、この試合の勝利の立役者になった。
2点差で余裕があったこともあり、これまで試合に出れなかった選手もピッチの雰囲気を味合わせる事が出来て、万全の体制で決勝にのぞめる事になった。
女子W杯がここまで注目される事はなかっただろう。アテネ五輪の後のW杯でもグループリーグ敗退で、北京五輪のベスト4がなければもっと状況的には苦しくなっただろう。
北京五輪から、海外で経験を積んだ選手や、若手も入ってきて、さらに強くなった印象がある。
このまま、アメリカ相手にも勝利して優勝といきたいところだが、簡単ではないだろうな。
大会前のアメリカ遠征では2連敗を喫している相手。これまでも、勝てそうで勝てなかった相手だが、今のなでしこなら可能性を感じる。
決勝のアメリカ戦は日本時間の18日未明の3:45キックオフだ。
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