Number 775 新・黄金世代 努力の天才達
先週発売のNumber 775は、北京五輪世代をクローズアップした内容でした。
表紙は、北京組の代表格の4人の写真ですが、先日の震災被災者に向けてのメッセージを送ってる写真になっていました。
冒頭に、今回の東北関東大震災に寄せてオシムさんからのメッセージが掲載されていました。
ウェブ上でも掲載されていましたが、誌上のはその全文だと思われます。
犠牲になったすべての方々の冥福を謹んで祈りたい。家族も私も、心は彼らとともにある。 少なくとも私自身、日本という家族の小さな一員だと思っている。10年日本に住めば、日本人になるのは当然だ。そうである以上、無関心でなどいられない。
ウェブ上のメッセージからもオシムさんの思いが伝わってくるものがありましたが、今回の全文からはそれ以上のものを感じました。
また、ベガルタ仙台の事にも触れていて、オシムさんはやっぱり仙台のスタジアムの事はよく覚えていてくれているようです。
ジェフの監督時代にベガルタと対戦したのは2003年シーズンの一回きりだったと思うのですが、印象にのこるチーム・スタジアムだったという事でしょう。
今回の特集は、北京五輪世代。表紙にもあるように、海外で活躍する選手も多く、まさに、新・黄金世代と言ってもおかしくない。
でも、確かにこの世代は北京五輪では3戦全敗でした。W杯南アフリカ大会でも、本田、長友、内田、岡崎、森本がメンバー入りしてはいたけど、主力は主に闘莉王、阿部ちゃん、お大久保と言ったアテネ五輪世代であったと思います。
それが、アジアカップでは一大勢力になりました。
北京五輪世代は、北京五輪での3戦全敗もあるけれど、個々の選手の経歴をとってみても、順風満帆だった訳でないです。本田は、ガンバ大阪Jr.ユースからユースに上がれなかったし、長友なんかまったく無名だったし、香川も必ずしも一番手だった訳でもない。
家長は大きな怪我で北京五輪を棒に振ったし、内田も南アフリカ大会ではレギュラーから外されている。
さらに、西川、李、豊田の話も載っています。
伊野波、カレン・ロバート、柏木、安田といった、今代表や海外で活躍している選手も同じだなと思う。
黄金世代と言えば、'79年組でありシドニー五輪世代だったわけだけど、彼らと北京五輪世代の違いについても書かれていました。
あの年代は、ホントにすごいメンバーばかりだと思うし、まさにJリーグが出来た事によって生まれたJの申し子というべき存在だったと思う。
あえて比較の為に言うならば、彼らは転載だったと思う。もちろん彼らも努力はしてきたんだけど。
北京組は挫折や困難を文字通りバネにして飛躍を遂げてきた選手が多い。努力の天才達だと思う。まぁ、長友なんかの記事を読むと、北京五輪世代の象徴的な存在だなと思う。
北京五輪世代の下には、U-20W杯こそ出れなかったけれど、天才肌の選手が多く揃うプラチナ世代がいる。プラチナ世代が、北京五輪世代に追いつき、追い越せるかってのも楽しみの一つだなぁ。
文藝春秋
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