アジアカップ2011 準決勝 日本vs韓国 激闘
アジアカップ2011 日本代表の準決勝 韓国戦をNHK BS1の生中継で観ました。
日本の先発メンバーは、GKに川島、CBに岩政と今野、右SBに内田、左SBに長友、ボランチに遠藤と長谷部、右SHに岡崎、左SHに香川、トップ下に本田、トップに前だという布陣でした。
11.前田 | |||
10.香川 | 9.岡崎 | ||
18.本田 | |||
7.遠藤 | 17.長谷部 | ||
5.長友 | 6.内田 | ||
3.岩政 | 4.今野 | ||
1.川島 |
立ち上がり、韓国のプレッシャーが思いのほか厳しくない。
それもあって、日本が積極的にしかけていく展開となる。
日本がボール回しで、韓国のプレッシャーを上回っていたため、序盤から何度もチャンスが生まれる。
岡崎のヘディングシュートのチャンスは決定的だったが、相手GKが防いで溢れたボールもポストに当たりゴールならず。
日本ペースですすんでいたが、先制したのは韓国。
23分、今野がペナルティエリア内で朴智星を倒したとファウルの判定。
直前の日本の攻撃で、前田が後ろから倒される場面もあったが笛はならなかったので、厳しい判定と言わざるを得ない。
このPKを、奇誠庸に決められて、韓国が先制する。
だが、このゴールでも日本ペースは変わらず。その後も、日本がパス回しで韓国を圧倒する展開になる。
そして、前半36分、左サイドで本田がボールをためて、長友にスルーパス。
これを受けた長友が内側に切れこんで、最後は前田にラストパス。後ろからタックルを受けた前田が、一歩早く足に当ててゴールに押し込む。日本が1-1の同点に追いついた。
その後もチャンスを作りづづけて、いつ逆転してもおかしくない状況だったが、追加店は奪えず。1-1で前半を終える。
後半も日本ペースで試合が進む。早々に逆転して、優位に試合を進めたかったが、なかなかゴールが奪えない。
韓国は、ロングボールを織りまぜて、力押しのサッカーをし始める。
フィジカル面で劣勢に立つ日本は、押し込まれる場面も多くなる。
韓国は、洪正好を投入して、アンカーに入れる。
これで、中盤で数的優位に立った韓国が徐々に攻勢を強める。日本も徐々に動き出しが悪くなった事もあり、チャンスが作れなくなる。
韓国がペースをつかんだが、なんとか踏ん張りゴールを許さない。
日本は、後半42分に香川に代えて細貝を投入して、遠藤をアンカーにした構成に変えてきた。岡崎が左サイド、右サイドに本田が入る。
後半は両チーム得点奪えず、1-1のまま延長戦に突入する。
延長前半、日本は岡崎が倒されてPKの判定。
VTRで見るとペナルティエリアの手前のようにも見える、ラッキーな判定。
このPKを本田が蹴るが、相手GKに阻まれる。しかし、このこぼれ球に後ろから走りこんできていた、細貝が豪快に決めて日本が逆転に成功する。
延長前半のロスタイムには、前田に代えて伊野波を投入して、5バック気味になり、前線は、岡崎と本田の2トップに近い形になる。
延長後半は、韓国の怒涛の攻撃に晒される。
5バックになった事で、前からのプレッシャーがかからず、ラインは下がる一方。
試合終了直前に、長谷部が足を痛めて、本田拓也と投入。
本来は、本田圭佑当たりと、李が交代する予定だったんだが・・・。この交代があやとなる。
延長後半終了目前には、岡崎、本田、長友がうまく相手の陣地で時間を稼いでいたのだが・・・。
延長後半のロスタイム。本田拓也が相手を倒してファウルとなりFK.。このFKからゴール前の混戦となり、最後は黄載元に蹴りこまれ土壇場で同点に追いつかれてしまった。
このまま、試合終了となり、決勝進出をかけたPK戦に突入する。
日本が先行で、本田圭佑が1人目のキッカー。
この日は、PKを止められていたが、目の覚めるような強烈なキックをゴール右上に蹴り込む。
さらに、川島が韓国の1人目を見事にセーブ。
続く日本の2人めは、岡崎。これも、豪快に蹴り込んで決める。
川島が、連続セーブで、2-0となる。
日本の3人目、長友は大きくふかして外してしまうものの、韓国の3人目は枠を外れて、2-0のまま。
日本は、4人目のキッカーの今野が落ち着いて決めて、3-0となり日本がPK戦に勝利。
これで、日本が2大会ぶりの決勝進出を決めた。
18.本田 | 9.岡崎 | ||
7.遠藤 | 13.細貝 | ||
5.長友 | 6.内田 | ||
15.本田拓 | |||
4.今野 | 2.伊野波 | ||
3.岩政 | |||
1.川島 |
前半から、後半にかけての日本のパス回しは見事だった。
香川や、本田が前を向いてプレーできていた事もあり、再三のチャンスが出来ていた。
出来れば、いい時間帯にゴールを決めてたたみかけたかったんだが、この日はゴールが入らなかった。
パス回しの中で、どんどん縦に速いボールを入れていった事で、相手の方が後ろ向きで対応することも多かった。
韓国が中2日って事で疲れもあったのか、思ったよりもプレッシャーが厳しくなかった事もあるし、日本の選手のコンディション調整が成功したという事でもあるだろう。
とは言え、韓国も後半盛り返してきた。アンカーを入れた4-3-3で中盤を制圧して、ロングボールを入れてきた事で、日本の良さが出せなくなってしまった。
それでも、本田、香川が前を向ければ、ある程度チャンスにはなっていたんだが・・・。
日本の1失点目と、延長前半のPKは、どちらもあやしいもの。普通なら、PKにならない気がするんだが。前田のゴールで、1-0で勝利が妥当なところだった気がする。
あと、PK戦で劇的勝利になったことで、ザック監督がどこまで認識しているか、わからないが、5バックにした事で延長後半は完全に押し込められてしまった。
引いて守るってのは、今までも余り成功した試しがない。日本には、そういう守備の文化がないって事を少し理解しておいた方がいい。
今回は、PK戦があったからいいが、W杯予選では、勝ち点3が1に、勝ち点1が0になってもおかしくない訳で、後ろの人数を単純に増やすやり方では日本は守りきれない。
ただ、そこは、イタリア人のザッケローニ監督だから、5バックで守るやり方も教えられるだろうが、どこまで練習でそれをやるか・・・。
やはり、韓国戦ということもあって、最後までもつれた試合にはなったが、見事に決勝進出を決めた。
決勝は、ウズベキスタンを粉砕した、オーストラリアが相手。韓国に競り勝って、オーストラリアに勝っての優勝なら文句なくアジアNo.1と言っていいだろう。
オーストラリアは、ここで一度叩いておきたいしね。
選手評価
GK 川島 6.5
DF 今野 6.5
DF 岩政 6.0
DF 内田 6.0
DF 長友 6.5
DF 伊野波 5.5
MF 遠藤 6.5
MF 長谷部 6.5
MF 細貝 6.5
MF 本田拓 5.0
MF 本田圭 7.0
MF 香川 5.5
FW 岡崎 6.5.
FW 前田 6.0
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