2010年 総括 Jリーグ・日本代表編
遅くなりましたが、2010年のJリーグ、日本代表を振り返ってみたいと思います。
日本代表
今年は、W杯があった訳なのですが、W杯の振り返りはすでに終えてるので、W杯以降を中心とした振り返りになります。
W杯イヤーだったわけですが、今年は昨年までの積み重ねがなんだったんだろうってくらい状態が悪かった。しかも、よくなるどころか悪くなる一方。
W杯直前の韓国戦でも完敗して、コリャ正直どうなるんだろうという感じだった。
これが好転し始めたのが、直前試合のイングランド戦。
阿部ちゃんをアンカーに据えた形が思いの外ハマる。このときは、本田が右サイドでトップが岡崎だったが、これがW杯での躍進の元になった。
コートジボワール戦では、ドイスボランチの形に戻したが思うようにいかなかったのも繋がっていた。
練習試合でしか試してなかった本田をトップにおいて、松井を右サイドに据える。
これが、なんとかカメルーン戦に間に合った格好になる。うまく辻褄を合わせてきた。
カメルーン戦の勝利で一気に上昇気流にのって、ベスト16入り。
もし、直前での大きく舵を切ってなかったら、今頃代表はどうなっていたのだろうか。
W杯後もすんなりとはいかなかっただろうし、盛り上がりももちろんないままだったろう。
やはり、W杯で勝つという事は大きい。ドイツでの惨敗の後代表は集客的にも苦労するようになったのはそういう事も大きかったのだろう。
W杯での代表の活躍で、このまま次の代表監督に繋げたかったが、監督選考が思ったより長引いた。結果的に、ワールドカップ後の最初の2試合は原代行監督での試合になった。
パラグアイ戦とグアテマラ戦はそれぞれ違う意味をもつ試合となった。
パラグアイとの対戦は、W杯では引き分けだった戦いの決着戦という意味合いがあり、グアテマラ戦では今後の代表を担うであろう選手たちのお披露目という試合だった。
この2試合で勝利して、次期代表監督のザッケローニさんにうまく引き継ぎが出来た形になった。
そして、ザック監督就任後の初試合でもあるアルゼンチン戦では堂々と渡り合っての勝利。W杯で得た自信を勝利という形で見せてくれたのと同時に、ザック監督の色も少し見えたしあいだった。
続く、アウェイ韓国戦は、W杯前に2戦2敗した相手であり、W杯では同じくベスト16入りしたアジアの2強による頂上決戦というのもあり白熱試合となった。
W杯前には散々だった韓国戦でだったが、この試合でW杯でのベスト16入りは本物だったというのを知らしめる事になったと思う。
ただ、年明けのアジアカップ前には親善試合もなく実践で、ザック監督がいろいろ試せなかったのは辛い部分だろう。それでも、W杯で出来たベースに肉付けする形が取れるのは好材料ではある。なにせ、ドイツ以降はほとんど作り直しに近い状態だったから。オシムさんも相当苦労していたし。
W杯後には、中村俊輔、そしてグアテマラ戦で楢崎正剛が代表からの引退。
W杯では帯同メンバーだった香川がドイツで大活躍して、代表でも中心メンバーとなりつつある。
一方で、守備陣は中澤、闘莉王のバックアップが未だ定まらないというのがW杯後も続いている。アジアカップでも、別なメンバー構成になるし、誰が中澤、闘莉王の後継者になるのか興味深い。
Jリーグ
続いてJリーグの振り返りです。今年は、ジェフがJ2だった事もあり、J1の試合はあまり観れてなかったので、なんとなくありきたりの内容にはなってしまいますが。
J2からの昇格組は、それぞれに違った結果になった。
セレッソは昇格1年目で大躍進。序盤戦はそれほど振るわなかったし、途中で香川が抜けてどうなるのかって感じだったが、チーム力が大きく下がる事はなかった。
最終的に3位で終わり、ACL出場権を得た。
仙台は序盤こそ好調だったが、徐々に順位を下げて、J1残留争いに巻き込まれる事になる。ただ、最下層からは少し離れていたので、16位からの脱出というのが命題だった。
最後は、なんとかJ1残留。ただ、J1再昇格後の1年目としてはまずまずの出来ではなかったかなと思う。
湘南は、苦しい1年になった。多少無理してでもJ1に上がったという事もあり、J1の壁にぶち当たってしまった。ケガ人もあって、反町監督も相当苦労していただろう。
最終的には、わずかに3勝しただけで、最下位でJ2に逆戻りになってしまった。
上位争いでは、序盤から中盤は清水エスパルスが引っ張る形で、鹿島アントラーズや名古屋グランパスが絡んでくる形だった。
が、清水が一気に順位を落とす中で、鹿島アントラーズもなかなか勝ち点を伸ばせず。名古屋グランパスが首位を独走する事になる。
最終的には、序盤で勝ち点をなかなか揚げられなかったガンバ大阪や川崎フロンターレも順位を上げてきたが、名古屋グランパスとの差が開いてしまっていて実質的にはかろうじて鹿島アントラーズが抵抗していたというところだった。
最終的には名古屋グランパスがJリーグ初優勝を飾る事になった。
ガンバは粘って最後は2位。セレッソが3位に終わった。
鹿島アントラーズは3位以内に入れずACL出場権をゲット出来なかった。(結局、天皇杯優勝でACL出場権を得る事になったが。)
今年は、優勝争いの常連が、どうにもチーム状態が安定しないままで、勝ち点を積み上げられず。名古屋グランパス辺りにしても圧倒的に強いという訳ではなかったが、連敗しなかった事が大きく優勝に結びついていた感じだ。
優勝したグランパスは、8敗しているが、ガンバも負け数は同じだし、セレッソは7敗、アントラーズは6敗しかしていない。
その代わり、グランパスは引き分けがわずかに3で、しっかりと勝ちきる試合が出来ていたという事だろう。
J1残留争いでは、湘南ベルマーレと京都サンガF.C.が勝てなくて、最初にJ2降格となり、もう1チームの降格チームがどこになるかが焦点だった。
大宮アルディージャやモンテディオ山形が一歩残留争いから抜け出す形になり、ベガルタ仙台も最終戦前に勝ち点差3をつけて、16位神戸とは得失点差もあり、ほぼJ1残留を決めていた。
ドラマは最終節に起こった。16位の神戸が快勝する裏で、FC東京がまさかの惨敗。
FC東京がJ2に降格するとは夢にも思わなかっただけにビックリだ。
つづいてJ2。
序盤は降格組の柏レイソル、大分トリニータ、ジェフユナイテッド市原・千葉が上位争いに絡み、これにヴァンフォーレ甲府、徳島ヴォルティス、アビスパ福岡、横浜FCが加わる形だった。
大分は戦力的な事もあり、早々にJ1昇格争いから脱落、アビスパ、横浜FCも大きく順位を落とした。徳島ヴォルティスも序盤戦の好調がウソのように中位に落ち着いてしまった。
レイソルが順調に勝ち点を積み重ねる中、順位的には2位だったが、ジェフは思うように勝ち点を積み上げられず。途中、ヴァンフォーレに追いぬかれて3位でJ1昇格を狙う。
が、途中から最追い上げをしてきた、アビスパが猛追。直接対決前に順位が逆転。
直接対決となったアビスパホームの対戦でも負けて、アビスパが3位で昇格争いをする事になる。
上位2チームは安泰で勝ち点を積み重ねていって、レイソルは1位を独走。
結果、レイソルとヴァンフォーレがいち早くJ1昇格を決めて、アビスパとジェフの争いに、後半戦追い上げていたヴェルディが加わる形で最後の直線に入る。
この局面でアビスパの方が安定した戦いをみせる。逆にジェフは、アウェイで勝てないというのが最後まで響く。アウェイでの草津戦で敗れたジェフはJ2残留が決定。アビスパが3位でJ1昇格を決めた。
ジェフに関しては、別途振り返るので置いておくが、レイソルの安定感は抜群だった。
そして、両チームとも71得点を上げてリーグトップ。
3位のアビスパでも63得点を上げていたのに、ジェフは58点、ヴェルディは47得点に留まった。やはり、ここら辺の差は大きいなという感じがする。
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