Number 750 オシムの嘆き
今回のNumberは、創刊30周年記念の日本サッカーマイ・ベストゲームという企画。
最初、過去の回顧録という風にしか考えていなかったんだけれど、それぞれのインタビュー記事を読むたびに、いろいろな想いがわいてくる。
カズと、ヒデの記事で上がっているのがともに、日本vsイランの試合。
といっても、カズのは、92年アジアカップのイラン戦で、ヒデののはW杯予選のイラン戦ジョホールバルの試合だけどね。
たしかに、あの試合が一番いいときのヒデの試合だったのかもなぁ。
個人としての注目度はあの試合を境に、まったく別ものになってしまったからなぁ。良くも悪くもその後のヒデに影響を与えた試合だったと思う。
ゴンの試合は、99年のアントラーズ戦。実は、この試合の直前にアジアクラブ選手権で優勝してたんだなぁ。あの頃のジュビロはほんとに強かった。
他に、岡田監督や、宮本ツネ、中澤なんかの記事もある。それぞれに、思い出深い。
黄金世代の記事では、遠藤や小野は登場してるんだけれど、もう現役を引退した手島や辻本の話も。そして、再就職活動中の身らしい、酒井友之の姿も。
そして、オシムさんの記事。
オシムさんが選んだのは、日本での試合という限定ではあるけれど、ジェフ時代のナビスコ決勝の試合を上げていた。
この記事の最後でオシムさんが今のジェフについて言及しているんだよね。
「私の印象では、クラブはこれからどうしていいのか分かっていなかった。さらに進歩を続けるのか。それとも今のレベルで安定するのか。」
J2に落ちたジェフにについて嘆いていた。
そして、こうも言っている。
「私があえて厳しいことを話すのは、2度のナビスコカップ決勝で、スタジアムがいっぱいになったからだ。あのとき、黄色をまとった若者たちでスタンドは埋め尽くされた。彼らのことを私は思っている。彼らは今、どこで何をしているのか・・・。」
あのときスタジアムにいた人たちは、今もフクアリに通い続けてる人が多くいるだろう。
J2に落ちてもなお、スタジアムにはたくさんの人が来ている。
オシムさんには、ぜひまた黄色でいっぱいになるスタジアムに来てもらいたい。フクアリのキャパじゃなく、国立をいっぱいにするような試合。ACLの決勝とかだったら、絶対呼べるんだけどなぁ。そんな日が来るといいな。
ちなみに自分が印象に残っているゲームを3つ上げるとしたら。
1位 フランスW杯 第3代表決定戦 日本vsイラン(3v-2)
2位 アトランタ五輪 日本vsブラジル(1-0)
3位 2004年 J2第2節 ジェフvsマリノス(3-0)
1位はまぁ、いいですね。ドーハとか、いろいろあるんですが。一番、代表に思い入れがあった頃の試合でもあるんでね。
2位は、後で振り返ると正直いい試合だなとは思えないんだけれど、何かをやり遂げようとする強い意志を感じた試合ではあった。それが、あの結果を生んだんだじゃないかと思うんだよね。
3位には、この試合をあげました。ジェフがらみの試合だと、2度のナビスコ決勝など思い出深い試合はあるんですが、個人的にはこの試合をあげます。当時のチャンピオンチーム、横浜Fマリノスを相手に圧倒して3-0で勝った試合。最終的には、この年もマリノスが優勝したんですけどね。岡ちゃん相手にオシムのサッカーでチンチンにしたというのが思い出深いです。
まぁ、正直この試合があるから、今の岡ちゃんを信用しきれないところがある所以でもあるんですが。
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