北京五輪 準決勝 なでしこジャパンvsアメリカ女子
北京五輪サッカー女子の準決勝 なでしこジャパンvsアメリカ女子の試合をNHKの生放送で観ました。
日本、出だしは悪くない。中国戦と同様に前からプレスをかけて、中盤で奪う事が出来ていた。ただ、アメリカの方もサイドに長いボールをいれて攻撃をしかけてきて、何度かピンチを招く。
日本は17分、CKから坂口が競ったボールを近賀が拾う。シュート性のクロスが中にはいり、大野が絶妙のトラップから一振り。なでしこジャパンが待望の先制点を奪う。
その後、押し込まれる展開が続くが、なんとかしのいでいく。そのうち、日本の方も再びチャンスが作れていたんだが、ここは得点に至らす。
前半終了間際、右サイドを突破されて、中央へクロス。うまくスルーされて、最後はドフリーのハクルズがゴール。
さらに、左サイドにいれられたロングボールで数的優位を作られる。チャルプニーに中に切れ込まれ、ブロックも間に合わずシュートを許す。これが、ゴール頭上に決まって逆転を許す。
前半はこのまま終了。
後半、反撃に出る日本といいたいところだが、なかなかチャンスが作れない。そうしているうちに、アメリカに反撃を許す。特に両サイドからなんども突破されて苦しい展開。
この日はサイドバックに入っていた安藤に代えて、原を投入。
日本も何度かチャンスを作っていたが、アメリカの動きがいい。プレスがなかなかはまらずに高い位置でボールが奪えない。
そうしてるうちに後半26分、スローインからのボールをループ気味にシュート。これがうまい具合に決まってしまい1-3。
日本は荒川、そして丸山を投入。反撃に出たいところだったが、逆に失点。
右サイドからのクロスがそのままゴールに吸い込まれ、1-4。万事休す。
この後も、前でボールを奪えない展開で、チャンスも少なかったが、最後に意地を見せる。左サイドを突破した丸山から、近賀が飛び込む。シュートはポストに弾かれるが、これをひろって中央へ。荒川が滑り込んでゴール。1点を返す。
が、この直後のキックオフでタイムアップ。
非常に悔しいけれど、実力負け。完敗でした。
ただ、ノルウェー、中国戦のときよりは押し込まれる展開が多くて、疲れが目立っていた事もたしか。前半の最初の方など、日本のプレスがはまれば、アメリカ相手でも十分に通用する事がわかった。おそらく、ワンマッチなら今後は勝てるチャンスがあるんではないかな。
ただ、こういった大会では、あのサッカーをずっと続けるのはやっぱり無理がある。アメリカは、この試合の中でギアを一段あげた感じ。早くて、強くて、うまい。
ダメージの蓄積で運動量が落ちてしまうと、この相手には非常に苦しい。
この先の課題がわかった一戦だと思う。日本のいい部分は残しながらも、コンスタンスにあのサッカーを出来るようにしないと。フィジカルで負ける相手に勝つにはあのサッカーをやり続けなきゃいけない。特に、オリンピックのように試合が連続する場合に、どうやって乗り切るのかって部分もある。
この試合、1-4から2-4にして終えたのは大きい。まさに、意地のゴール。アメリカの3,4点目は不運な部分もあったからなぁ。
次は、3位決定戦のドイツ戦。日本にとってはやりにくい相手。この日はブラジル相手にやられてしまったが、日本相手だとまた違うと思う。ただ、このレベルの相手に大きな大会で勝てるようにならないと上積みはない。最後、3位で有終の美を飾って欲しいところ。
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