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大河ドラマ どうする家康 第28回 「本能寺の変」 ネタバレあり感想

どうする家康

大河ドラマ「どうする家康」感想です。

第28回 本能寺の変

あらすじ

幼き日の信長は、身内も家臣も信じるな、信じるのは己のみと教えられてきた。その信長が、ある日突如暴れだす。

そして、天正十年6月2日 本能寺。信長(岡田准一)を襲う武者。外では火がが放たれて、家康がやったという噂が広まっていた。

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ときは遡り3日前。光秀(酒向芳)に信長が京へ出立という連絡が入る。信長と信忠、そして家康。わずかな手勢で集まるのかとつぶやく。
一方、家康(松本潤)の元にも、信長が京へ向かったと報告が入る。その手勢、わずかに100。信長を討って天下を取るという家康。だが、家臣団からは、信長を討っても天下は転がってこないと話す。わかっていると家康は言い、これから堺へ向かうとした。

5月29日。信長は京・本能寺に入る。
6月1日、家康は堺へ入る。多くの有力者と親交を深めた。堺で手に入る金、銃。家康が抜かりないと家臣たちもみていた。
堺で出歩いていた家康の一行は、なんとお市(北川景子)と遭遇した。お市は、兄ほど恨みを買っているものはいないだろうとしんがらも、家康は安泰だとした。兄は決して手は出さないだろうと。家康は兄のたった1人の友だからだと続けた。兄の人生で楽しかったのは、城を飛び出し相撲を取っていたあの頃だけだろうと。
兄は、いつか誰かに討たれるなら家康に討たれたいと思っているだろうと。兄は羨ましがっていると。弱くて優しくて、皆に好かれている家康が。

信長は、かつての父・信秀(藤岡弘、)とのやり取りを思い出していた。城へ帰ると、信秀が竹光を持って構えた。信長はこれを叩き落とす。信秀は、自らはもうすぐ死ぬだろうと話した。家督を継げという信秀。己一人の道を行けというのかと問う、信長。どうしても堪えがたければ、一人だけ信じろと。殺されてもいいという友を。

一方、家康は、日中の市の言葉や、瀬名の言葉を思い返していた。思い悩む、家康。

そして、6月2日。

背後から襲われて手傷を負う信長。敵襲との叫び声。信長は槍を振りかざして応戦する。信長は、家康を探し求めていた。

家康は決断できずにいた。ここまで周到に準備していたが、到底やり遂げられぬと。家臣たちは、まだそのときではないのだとし、いずれかならず天下を取りましょうとした。家康が京へ戻ろうとしたところ、茶屋四郎次郎から連絡があり、信長が討ち死にされたとした。襲ったのは明智光秀だと。家康の首を狙っているとし、浪人たちや民百姓も。

一方、秀吉の元にも信長の死が伝えられる。泣き叫ぶ秀吉(ムロツヨシ)。毛利と直ちに和議を結べとし、この猿が敵を討つとした。

家康は、一行とともに山道をすすんでいた。途中、家康を襲う者たちの相手をしながら。心の中で信長の名を叫ぶ家康。

本能寺で家康を探し求めていた信長みたのは、光秀だった。

家康は思う。信長、あなたがいたからだと。あなたに地獄を見せられ、あなたを乗り越えようと、弱く臆病なわしが生き延びられたのは、あなたがいたからだと。さらば狼。ありがとう、我が友。

信長は火中へと消える。

感想

直前まで、信長を討つと心に決めていたはずの家康。市の言った言葉で迷いが生じてしまった。信長がただ1人友だと思っていた男が家康なのだと。家康が本能寺へ向かっていたら、別な結末だったのかもしれないが。

本能寺で、襲ってくるだろうと思われた家康はやってこなかった。家康を求める信長。すでに、満身創痍。取り囲まれた軍勢の中にいたのは光秀だった。光秀を見つけた瞬間の信長の表情よ。なんだ、お前かよ。そういう思いが、そのまま顔に出ていた。

討ち取られるならば、ただ1人の友に。そう思っていた信長にとって、光秀はその相手ではない。火中に消える信長。光秀には首を取らせないという思いだったのだろうか。

かつての信長と家康のやりとり。苛烈な人であった信長だったけれども、お互いに認めあった仲でもあった。家康にとっては、信長は乗り越えるべき目標であり、友であったのだろう。

次回、伊賀越え回。これで、丸1話使うのね。

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