映画「すずめの戸締まり」を11月19日に観に行ってきました。
ちょっと、大分時間が空いてしまったのですが、思い出しながら感想書いてみたいと思います。
すずめの行動力
今回の主人公のすずめ。冒頭のシーンからもうそうなんですけど、その行動力がめちゃくちゃなんですわ。
なんて言うんですかね、その行くと決めたら先にしか進まない感じってもう、激レアさんによく出てくる人のそれに似ている感じなんですよ。
そのすずめの行動力もそうだけど、強さっていうのが、どこから来ているのが不思議なところもあります。幼少期のすずめのそれとは別物なんですよ。あれから一体何があったんだろうかとも思います。ただ、最後まで観てみると、この10年以上の歳月で、いい人に出会って来たんだろうなとも思いました。
草太くん
すずめの相方の草太くん。序盤以外はずっと椅子の姿になっちゃっているので、これ一体どういう気持ちなのってシーンがいっぱいですよ。すずめに座られたり、踏み台になったり、何気にひどい扱いだった気もしますけどね。
九州から始まって、いっしょに東京まで旅をしてたんですが、よく考えたらわずか数日の付き合いなんでしょね、すずめとは。これ「君の名は。」や「天気の子」でも、もう少し長い時間いた気がするんですけどね。でも、短い時間でも、いろいろあってまあ、草太も少しは思うところがあったのかなとかね。この人、なんだかんだで、速攻すずめに会ってしまっているからなぁ。
ダイジンのお気持ち
猫の姿になった、要石。すごく、かわいらしいんだけど、ずっとすずめや草太を翻弄し続けるんだよなぁ。人の気持ちになって考えると、何を考えているのかわからなくなったりもして、ホント。
すずめが、怒りをぶつけそうになるシーンとかも、わからないではないんですよね。まあ、猫の姿をしたダイジンだから、まだ思いとどまったところはあると思います。
でも、すずめに嫌われるのは嫌なんだなぁとか。最後の方で、ダイジンは要石に戻るわけだけど、これどういう気持ちなんだろうとか。ずっと、自身のかわりに草太を要石にしようとしてたわけだし。
ロードムービー的な
ダイジンを追って、すずめたちは、宮崎から愛媛、神戸、そして東京へと旅をするわけですが、行く先々の人がみんないい人。
草太に代わって、閉じ師の仕事もしなきゃいけない、すずめだったので、突然突拍子もない行動しちゃったりしても、ちゃんと受け止めてくれるのが、ホントいい人たち。この後、再会したりする事あるのかなぁとか考えると楽しい。
そしてたどり着いた
本作の序盤で、幼い頃のすずめがさまよっていた景色を観て、この光景って津波のあとの光景っぽいなぁとは思っていたんだけれど。本当にそのとおりで、割と物語終盤に衝撃を受けたというか。
途中で、東京からすずめの実家があった場所を目指す事になったとき、どこなんだろうと思ってたけど、向かっている先が東北だって気づいて、もうそこからは、そういう事なんだろうなと思いながら観てたんですよね。
つばめの、元実家でひらいていた、幼い頃の絵日記。そこが真っ黒に塗りつぶされていたところも、なかなかの衝撃だったんですが、次に現れた「3 14」の文字。ああ、やっぱりそういう事だったんだってわかったときの、なんとも言えない気持ちでした。
すずめの実家の辺りは、岩手県の山田町辺りという話です。当時、その場に居合わせていたわけではないのだけれど、やっぱりあの日の事は今でもよく覚えているので、なんだかいろいろ考えちゃいました。もう、東日本大震災からは10年以上経ってはいますが、当時をリアルタイムで生きていた人からすれば、わりと最近の事のようにも思える気もして、複雑な気持ちでした。これはもう、新海監督、踏み込んできたなぁと思いましたね。
今回も、またもう1回観に行きたいなあって気はあるのですが、どうも終盤のところのざわざわ感が残ってしまいそうで、躊躇しているんですよね。どこまで、上映されているかわかりませんが、もう少しだけ間を開けてから2回目観に行こうかと思います。