大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。感想です。
第46回 将軍になった女
あらすじ
実衣(宮澤エマ)は、時元(森優作)を鎌倉殿にしようと企んでいた。三善康信(小林隆)をつかまえて、鎌倉殿になるにはどうしたらと訪ねていた。宣旨をもらう必要があるとして、義村(山本耕史)にどうすればもらえるかと相談をもちかける。
だが裏では、義村が義時(小栗旬)と通じて、時元を謀反人として討ち取ろうとしていたのだった。
一方、朝廷では義時が、親王をもらいうけるべく、催促の文を上皇へ送っていた。これはこれで、義時の狙いを読み取り、こちらから断らせるように仕向けていると読むのだった。
阿野時元は、宣旨を受けられる手筈が整ったと挙兵の準備をすすめるが、挙兵を目前に義時の放った兵によりおいつめられ自害となった。
政子は、実衣に生きてほしいと、関わっていないと証言しろと話す。みいは、評議にかかるが、関わっていないと証言する。
時元にあてた文が発見されると、一転して認めるとした。
この状況に、政子は厳罰に処することをやめるように頼むが、義時は首をはねるとした。泰時らが養護するが、義時の考えは変わらず。そのままひとつき処分はきまらず。
その後、上皇から文がとどき、親王を預けたいとしながらも、それは今ではないとした。どの親王を鎌倉へ行かせるが吟味したいと。
この状況に、上皇側もかけひきしているのだと考えた。
外の様子をみたいとした政子は、泰時を伴って外へ出る。施餓鬼を施す。政子は民とふれあい、元気をもらう。
のえ(菊地凛子)は、義時に跡取りを政村にしたいと申し出るが、いま決めるときではないといい立ち去る。父・二階堂行政(野仲イサオ)からけしかけられる。こうなれば、義村に相談するが良いとするのだった。
京から実朝弔問の使者がやってくるが、同時に荘園の地頭職を解くようにとの嘆願も届いた。これを認めれば親王を差し出すという事なのだろう皆は考えた。その地頭は自分だとする義時。断固としてつっぱねるとしたが、これで親王をよこさなくなるだろうとしたが、逆に上皇の思い通りなのではと時房(瀬戸康史)に止められる。
政子を前に義時は、このまま従えば、この先西に頭が上がらなくなるとして強気にいくと決める。時房を向かわせ1000の兵で脅しをかけると。さらに、親王ではなく、摂関家から新たな鎌倉殿を選んでもらうのだと話す。
その一方、泰時(坂口健太郎)は兵をさしむける以上、一手間違えば戦になると話す。ここは、上皇様に頭を下げて選んでもらうべきだと。
上洛し時房は、上皇に謁見する。お互い同じ事を考えているようだと、蹴鞠での勝負を持ちかけられる。勝負は時房優勢ながらも引き分けという事にされる。親王は出さないが、別のものを向かわせるとした。
慈円(山寺宏一)が鎌倉へと出向き、三寅を鎌倉殿として向かわせるとした。その三寅は2歳だと。
後鳥羽上皇は、慈円の思う通りにすすんだとし、結局は鎌倉のいうとおりになってしまったと腹立たしく思っていた。
その後、三寅が鎌倉入りするものの2歳と若くすぐに鎌倉殿にはできないとした。
義時は、自らが執権として政を行えば問題ないとするが、政子は自らが鎌倉殿の代わりになろうと話すのだった。政子は尼将軍として、鎌倉殿の代わりを務める事となる。そして、政子は実衣を放免とするのだった。
感想
ついに、尼将軍・政子が誕生の回となりました。それにしても実衣はねえ。義時のやりそうなことをまったく読めてないんだなぁ。結果、夫も子も亡くなってしまう訳なんですが。
義時と対立していた泰時だったけど、義時はやっぱり認めているのだなぁと。嫡男はあくまで泰時と決めていた。次代・執権は泰時だと。
義時と後鳥羽上皇の駆け引きがもはや、滑稽に思えてくるほど、両方とも強情。最後、時房が蹴鞠で蹴りをつけたのは、まあいい落とし所だったのでしょうね。
次期将軍の三寅が2歳という事で、政子が将軍代理に。まあ、義時が好きなようにやってしまうのを防ぎたいという思いもあったのでしょうけど。ただ、次回は後鳥羽上皇が敵方に。尼将軍・政子の腕のみせどころです。
もう、そろそろ鎌倉殿の13人も最終回目前ですからね。次回・承久の乱で、最後の山となりそうです。