大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。感想です。
第30回 全成の確率
あらすじ
頼家(金子大地)に突然の病が襲う。時を同じくして、全成(新納慎也)の残した呪詛人形が見つけられ、病はこのせいとされる。
比企は全成を疑う。一旦、その場は大江広元(栗原英雄)が納める。広元は、これを義時(小栗旬)に話、時政(坂東彌十郎)が関わっているのかと問う。
全成は、否定したものの、館から人形が見つかる。全成は、酷い扱いを受ける。義時は、これに対し比企能員(佐藤二朗)に釘を刺す。
義時は、父・時政を問いただす。りくは、あくまでも全成一人がやったこととするが、事の大きさに時政はうろたえる。
さらに、比企は一戦を持さぬ構えであると忠告する。時政は自ら名乗り出ようとするが引き止められる。
重忠(中川大志)の案により、まずは戦支度を整える事に。比企が、応じれば、御家人たちに仲裁してもらい事を収めようと、義時は考える。義時は、義村、和田義盛らに、仲裁のための署名を頼むのだった。
一方、頼家は、政子(小池栄子)の元に匿ってもらっていた実衣(宮澤エマ)を連れ出そうとする。政子が止めて、事を納める。
政子は、頼家の元にむかい、全成を疑うとはと忠告する。さらに、広元から、全成の助命を求める嘆願書を受け取る。
頼家は、政子の頼みとして、実衣は咎めないとするも、全成は流罪にするとした。
比企能員の元に、土地の再分配についての苦情が来ていると御所で話が出ていた。まずは、鎌倉殿にこの事を伝えると能員はした。
だが、頼家は、まずは比企に手本を示せとし、上野の所領をすべて手放せと迫る。
能員は、流刑先の全成を訪ね、鎌倉殿を乗ろう人形を掘るようにそそのかす。
全成が、人形をもっていたと、八田知家(市原隼人)から知らせをうける。頼家は、全成を誅殺する事に決める。
全成を処刑しようとしたところ、瞬く間に嵐が起こる。知家は、それでも処刑を続行する。
義時は、全成をそそのかしたのが、比企能員だと詰め寄る。さらに、このような事を侵さないために悪い根は断ち切ると。比企には鎌倉から出ていってもらうとする。まずは、この事を鎌倉殿に話すとした。義時は、頼家にこれを聞いてもらうために待たせていたが、その頼家がいない。
時房がやってきて、頼家が倒れたとの報せが入るのだった。
感想
北条と比企の対立。そのとばっちりを食う羽目になってしまった全成。前回、人形が残っていたのが見つかってしまったのが、運の尽きですね。こうなれば、当然処罰は免れない。
ただ、ここで比企と鎌倉殿の関係が悪化したのが、全成にまたもやとばっちりを食う形になるわけですなぁ。それにしても、この比企能員・佐藤二朗がなかなかに怖い。こういう役柄はなかなか近頃なかったので、薄ら怖さがにじみ出てきます。
義時も、裏で比企能員が動いていた事で、せっかく命は助けたはずの全成が死ぬ事になったのは想定外だったでしょうね。もはや、ここで比企能員を悪い根と言い切ってしまっている事から、これまでの北条時政と比企能員という対立ではなくて、義時自身が比企能員と対立する構図が出来た形になります。
頼家が倒れた事で、跡目騒動。比企能員の変も起きる事となるわけですかね