大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。感想です。
第25回 天が望んだ男
あらすじ
頼朝(大泉洋)は、自身が亡くなっている夢を見る。
毎朝同じ夢を見るという頼朝は、全成(新納慎也)に相談を持ちかける。全成は、半分でまかせながらも、してはならぬ事を話す。
北条一門の供養があるというので、頼朝も参加するように義時から案内される。仏事神事は欠かさぬ事という言葉もあり、参加する事にするのだった。
久しぶりのものは遠ざけよという指南があり、千葉、土肥の来訪には会わず済まそうと思っていたのに、ばったりと会ってしまう。さらに、北条時連が伊豆から送ってきたという赤い鬼灯を飾っていた。
頼家とともに一萬が訪れる。赤子を抱くと魂を吸い取られると言われていたが、抱く事になってしまう。
頼朝が比企を警戒していると話す義時。範頼をそそのかしたのが比企だという噂がたっていたのだ。時政(坂東彌十郎)は、その噂は自分が流したと言う。それもあって、頼朝(金子大地)はせつを頼家の正式な妻としたくないという。
そこへ頼家がやってくる。なんと、別に妻を迎えたいと言うのだ。その女は、義村(山本耕史)が間を取り持ったという。
頼家は、この事を頼朝に打ち明ける。比企が黙っていないだろうというが、頼朝は為朝の孫かを確かめさせる。頼朝はそのものを妻に、比企の娘は妾にせよとした。
稲毛重成の妻の供養にかけた橋のために、北条の一門が集まった。
折があわない、りく(宮沢りえ)と比奈(堀田真由)。そこへやってきた、時政がなんと比奈を八重と呼んでしまう。
その頃、頼朝は相模川へ向かうところだった。梶原景時(中村獅童)に御所を頼むと命じ、もしものときには頼家を頼むと言い残す。
頼朝は、相模川へ向かうまえに、和田義盛(横田栄司)の別邸を訪れる。そこに、巴(秋元才加)を囲っていたのだが、巴は義仲の敵である頼朝には会いたくないと言う。だが、突如巴がやってくる。頼朝は思わず、過去を振り返ってしまう。
相模川へやってきた頼朝。丸餅を作っていたところを見るが、おぼえていないという。風に当たると頼朝は出ていく。
りくは頼朝の元に向かい話し込む。いずれ京へ向かうつもりはないのかと問いただす。京に行くよりも、鎌倉を京に負けない都にすると話す頼朝だった。
時政がやってきて、頼朝と酒を飲む交わす。頼朝にもちを食べてもらうが、なんと喉につまらせてしまう。
政子と義時に、頼家を頼むという頼朝。頼家に鎌倉殿を継がせて、自らは大御所となると話すのだった。義時が皆の元へ向かいましょうと話すが、頼朝は運命とは生まれながらに決まっているもの、いまさらあらがってどうするのかと言い出す。今日は疲れたといい、先に御所に戻るとした。
盛長(野添義弘)に馬をひかれて鎌倉へ戻る頼朝。かつての伊豆の事を思い出す。初めて北条の家にきたときと話し始めた頼朝だったが、突如手が震えだし、落馬してしまう。
感想
冒頭の夢に始まり、頼朝の死期が迫っている事が暗示された今回。ほぼ、嘘八百だった全成の言葉、次々と現実のものとなっているのも、もはや運命なのではないかと思ってしまうほどです。
ここのところの頼朝は、どんどん変わってしまっていってしまっていたのですが、死期が迫っていた今回はなぜかやたらと柔和な表情が目立ったなという気がしますね。
その中で、頼朝の後継者争いも静かに始まっていました。比企、北条。御家人たちの中で景時がいて重忠がいて義盛います。
頼朝の死因は定かではないですが、落馬が原因ともされています。今作では、落馬の原因となったのは、手の震えなどから脳卒中を疑わせる描写となっていましたね。
落馬から半月ほどのちに頼朝は亡くなりました。次回は、その頼朝没後の動向