大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。感想です。
第15回 足固めの儀式
あらすじ
義経(菅将暉)の軍勢は、近江にまで迫る。義仲(青木崇高)は、鎌倉勢を京にいれないため、法皇を確保しようとする。
一方、そのころ義時(小栗旬)は、八重(新垣結衣)を妻として正式に迎える事となり、義政(坂東彌十郎)・りく(宮沢りえ)に挨拶をする。
頼朝(大泉洋)に反発する、坂東武者たちが決起をしようとしていた。
万寿丸の五百日の儀式を利用して、奪おうというのだ。これを知った景時は、その場を離れようとするが捕らえられてしまう。
その当日、三浦が鹿狩りを催す。これを義時は疑うのだった。
比企能員(佐藤二朗)は、これを牽制しに三浦の館へ向かう。能員は、刃をつきたてるが、一旦協力するとして御所へ戻った。
義時は、怖くなり御所に戻ってきてた、土肥を問い詰め、謀反がある事を察する。
頼朝は、八幡宮へ範頼を向かわせ、鎌倉御所の守りを固めるように命ずる。義時は、上総介が取り持ってくれるとし、話し合うようにと諭すのだった。
上総広常(佐藤浩市)の指示により、八幡宮には少数精鋭で向かう事となった。万寿丸確保のため、むかった御家人たちだが、範頼(迫田孝也)が立ちはだかる。
そこへ義時がやってきて、既に事は知られているとし、刀を納めるように説く。そして、坂東武者の意地にかけて平家を討とうと説得する。
重忠(中川大志)は、平家と戦うのが嫌だというのではなく、木曽義仲と戦う必要がないとする。源氏の棟梁が誰であるかは、どうでも良いのだと。
しかし、なぜか和田義盛は、あっさりと納得してしまう。重忠は、わざと思いとは逆の事をいい、和田の行動にかけていたのだった。こうして、謀反は未然に防がれた。
その夜、広常は、頼朝と酒を酌み交わす。義時は、大江の策であると打ち明ける。広常は、好きにすればいいとする。御家人は使い捨ての駒だからと。
今回の謀反に関して厳罰はしないと頼朝は決める。戦に勝ったならば所領を与えるという義時の助言に従う。
広元は、誰かしら処罰を受けねば示しがつかないとし、見せしめとし誰かを殺さねばと話す。頼朝は、広常にすると決断する。驚く義時。広元は、最も頼りになる男は、最も恐ろしいのだと話す。
実は、頼朝の策であったのだ。反対する義時だったが、代わりに死んでも良い御家人はいるのかと問われ、黙ってしまう。なおも反対する義時であったが、頼朝は決行する事を決める。
義村にこの事を話し、なんとか上総広常を逃がそうとする。だが、義村は、既に広常の命運は尽きているのはわかって来たのだろうと話す。広常が殺されることの口実を作るために来たのだと。義村は、段々と頼朝に似てきていると話すのだった。
頼朝は景時(中村獅童)に、広常を斬る役目を与える。翌日、御家人たちが集められる。景時は広常をすごろくに誘う。そして、広常を斬りつける。頼朝は、謀反人・上総広常を成敗したとし、その所領を分け与えると話す。
その後、広常の屋敷から見つかった文には、鎌倉殿の大願成就を願うと書かれていた。
この頃、義時の子が生まれていた。後の北条泰時であった。
感想
いやぁ、頼朝怖えー。広元の策かと思っていたら、頼朝からの案だったのか。わざわざ、上総広常を謀反側につかせて成敗するとか、えげつない。
頼朝的には、いずれ上総広常は殺しておきたい相手だったようだが、当の広常は忠義を誓っていたという、やるせない結果に。いずれにしても、御家人たちの謀反は大事にはしたくはなかったので、結果的には一旦落ち着いた格好に。
何も知らない御家人たちからすれば、謀反人として粛清されたとみなすのでしょうが、この殺し方はある種の恐怖政治ですね。実際、今後もこういった事が続いていくわけですから、まだほんの序の口ではあるのですが。
義村に、だんだんと頼朝に似てきていると言われいた義時。この頃の義時は、そんな感じはしないのですが、いずれ頼朝と同じになってしまうのでしょうか。
次回は、いよいよ義経vs義仲となるようですね。まさに、伝説の始まりか。