大河ドラマ「青天を衝け」。感想です。
第十九回 勘定組頭 渋沢篤太夫
あらすじ
篤太夫(吉沢亮)は、一橋家の懐を豊かにするために働き始める。
幕府にも懐を豊かにしようとする男が。小栗忠順(武田真治)である。2年後のパリ万博。そして、兵庫開港。コンパニー設立と走り始める。
そして、ベルギーでは五代才助(ディーン・フジオカ)がいた。幕府に先んじて薩摩の富国強兵を図ろうとしていた。。
篤太夫は、播磨のとある村で白木綿をどう売るのが良いか指南していた。
一方、幕府ではイギリスと公使ハリー・パークスが強行な姿勢をみせ、条約を結ぶため帝の勅許を取ってこいとしてきた。
一部で、朝廷の勅許なしに兵庫の港を開くべきだとの声があがるが、慶喜(草彅剛)がこれを差し止める。 それでも、朝廷は無視せよの声はやまず。
慶喜は、孝明天皇より、その事を報告する。すると、公家たちから越前たちを罷免せよとの声があがる。 結局、越前たちは罷免とのなってしまう。
家茂(磯村勇斗)は、将軍職を一橋慶喜に譲り江戸に戻ると言い出す。慶喜は、これをなんとか引き止める。
朝廷に、勅許の許しを申し出るが、許しは出ない。慶喜は、ならば責をとって切腹するしかあるまいと直訴する。
孝明天皇(尾上右近)は、家茂や公儀が憎いわけではないとし、慶喜の事を信じると、修好条約締結の勅許を出すのだった。
大久保一蔵(石丸幹二)は、幕府が徳川のちからで国を収めようとしている事を、松平春嶽(要潤)に伝える。そもそも、公方様を頂点に優れた大名で国を作ろうというのは、左内の考えだった。だが、その考えを実現できるものはいない。 薩摩は、そろそろ幕府を見限ろうかと考えているとし、松平春嶽に京へ登るようにと勧めるのだった。
篤太夫は、木綿の物産所を作り、これを安く売るといいだす。 百姓から高く買い取れば、百姓たちは励むとし。いい木綿を安く売れば、より売れると。 その話を聞いていた慶喜は、さらに聞かせろと言う。
篤太夫は、銀札を作ってくれるように頼む。ただの紙に値打ちをつけるのは信用だというのだ。 篤太夫は、慶喜の信頼を得、札作りを開始する。
半年の後、銀札引換所をたてる。額面通りの銀と交換したことで信頼を得るのだった。
そして、篤太夫は、一橋家の勘定組頭となるのだった。 成一郎も出世するが、篤太夫と袂を分かつ事となる。
長州攻めに、薩摩は出兵を拒否。尾張や阿波も拒否してきている。そんななか、一橋はどうなるかと。
その頃、薩摩は長州と薩長同盟を締結。幕府は2度目の長州征討を始めるが、長州のミニエー銃に大苦戦する。
その最中、将軍家茂は病に倒れてしまうのだった。
感想
いよいよ、幕末のうねりがすぐそこまでやってきています。一橋家の勘定方として、その手腕を発揮する篤太夫。それとは別に、慶喜には幕府と朝廷の間となり苦しんでいる様子。
成一郎の言うとおり、慶喜の苦しみを篤太夫は理解しきれてはいないのかもしれないが、どちらか一方だけでは成り立たないのも確かではあるのだが。成一郎は、後に幕府軍として箱館戦争にまで参加しているので、この頃の篤太夫と反りが合わないのは仕方がないのかもしれない。
慶喜がなりたくもなかった将軍職。家茂が病に倒れ、いよいよ将軍・慶喜誕生まで間近となってきました。薩長同盟が締結。半幕府軍が強大になっていきます。そんなかで将軍になるわけですからね、慶喜。
次回は、慶喜が将軍職に。なぜか篤太夫は、土方歳三と共に