大河ドラマ「青天を衝け」。感想です。
第十五回 篤太夫、薩摩潜入
あらすじ
一橋家に仕えて一月。栄一(吉沢亮)たちは、初めて俸禄をもらうのだった。
栄一は借金を返すために、無駄な事には使わないとする。円四郎(堤真一)から、岡部の安部家より正式に許しを得て、2人は晴れて正真正銘の武士となった。円四郎は、栄一に篤太夫の名を与える。喜作(高良健吾)は成一郎となるのだった。
栄一たちは、家臣たちとその馴れ初めを教えられるのだった。
かつて、水戸藩で尊皇攘夷を志していたが、慶喜に会って考えが代わったと。外国に国を乗っ取られないようにするには、国を強くするしかないと。
その頃、板橋宿では惇忠(田辺誠一)がようやく長七郎(満島真之介)と面会していた。
渋沢家にもどった順中は、長七郎は人を殺めた事で当分出て来れないだろうと語る。
そして、岡部の代官に呼ばれていた、市郎右衛門(小林薫)は、栄一と喜作の無事を知らせる。だが、一橋家との関わりあいは詳しくは知らされず、岡部には2度と入れるなと立腹だと話すのだった。
栄一は薩摩人の折田要蔵を調べてほしいと依頼を受ける。慶喜(草彅剛)が近々、将軍後見職を降りるというのだ。折田の評判がよければ、引き受けたいというのだ。
栄一は早速折田要蔵の元を訪れる。栄一は、なぜか絵図の書き写しや、掃除を命じられるのだった。そうしていると、折田と何やら喧嘩が始まっていた。なんと、西郷吉之助(博多華丸)であった。そして、栄一はなぜか2人との酒の席に呼ばれていた。
栄一は、折田の元で働きつつ、休みの日に京へと帰っていた。栄一は、折田はさほどのものではないと報告。宮家にも出入りしていると。一橋家で召し抱えるほどのものではないとした。円四郎は、もう荷物をまとめて戻ってこいとするのだった。
薩摩が、朝廷に出入りしていると知り、慶喜に報告する。薩摩が京で政を始めようとしているというのだ。慶喜は、なんとしても止めねばならぬとするのだった。
慶喜は、後日将軍後見職を辞し、同時に禁裏御守衛総督に任ぜられた。
一橋家に、先を越された、久光(池田成志)は苦虫を噛む。大久保一蔵(石丸幹二)の、進言もあり今は一橋家にはかなわないとし、京から去るのだった。
その頃、水戸では藤田小四郎が、筑波山にて挙兵する。
そして、栄一は、折田の元を去ろうとしていた。置き土産として、薩摩ことばを記したものを置いていくのだった。その場で、西郷吉之助に呼ばれるのだった。吉之助は、栄一にこの世はどうなると思うと説かれる。
幕府はもう力がないとして、どこかの豪族が政を始めるだろうと。天子様には兵力がなく。一橋様が収めるのがよいと話す。吉之助は、薩摩ではだめかたと切り出す。今の薩摩の殿様に、その徳があるのならば、それでも構わないと。
吉之助は、円四郎を評して、あまりに先が見える人は、往々にして非業の死を遂げると忠告するのだった。一橋家に帰ってきた栄一だったが、見知らぬ侍をみかける。
円四郎の、家老になった事を祝う。円四郎は、建白が通ったとし、栄一たちに関東で一橋家に仕える者を集めてくるように命じるのだった。
感想
ようやく、栄一たちも武士となりました。ここまで長かった。そして、栄一は、なぜか西郷隆盛と出会ってしまうのでした。
ここは、栄一らしさも出てくる場面ですね。しかし、薩摩言葉を案外普通に覚えてしまったりと、そういう方面の才はあったようです。まだ、この頃、血洗島では栄一たちが何をしているのかはわかってなかったでしょうから、心配ではあったでしょうが。
西郷隆盛と出会っていたのが史実かどうかはわかりませんが、時期的にはたしかに京にいたはずではありますね。
次回、円四郎暗殺。西郷が言っていた通り、あまりに先が見える人は非業の死を遂げるが現実となってしまいます。