大河ドラマ「青天を衝け」。感想です。
第十四回 栄一と運命の主君
あらすじ
円四郎(堤真一)の一橋家に使えないかという言葉もあったのだが、栄一(吉沢亮)たちは即答は出来ず。相談した上で返答すると言うのだ。
呆れる円四郎だったが、栄一には世の中の事を教え込めば、役に立つと踏んでいた。
栄一は、このまま幕府側の一橋家に仕えるのかと悩んでいた。いっそ、この場で死のうか。そうすれば、志はつらぬけるが、世のためにたたないうちに死にたくないと。生きてさえいれば、卑怯と言われようが、この先真の志を貫けると。
ここで一橋家に使えれば追われる身ではなくなる。長七郎を助ける手立てもあるかもしれない。今、おかしれい気持ちだと。
栄一たちは、自らの愚説を建白したいと。その上で認めてくれるならば、喜んで仕官したいと話し出す。長くなるならと文を持ち去ろうとする円四郎だったが、栄一たちは直に殿と話したいと言い出すのだった。
慶喜(草彅剛)は、幕府と参与会議の板挟みとなっていた。幕府の使者は、薩摩が横濱を鎖港するなというならば、幕府は横浜を閉じると言い出すのだった。参与会議では、開国派が多数。慶喜と久光(池田成志)は一触触発だった。
そんな中で、栄一たちと合わせている場合でもなかったが、なんとか慶喜に会わせる三段を考える円四郎。馬に乗っている慶喜一行を走って追いかけろというのだ。走っても追いつけるはずもなく。
だが、栄一は思わず徳川の命は尽きていると言ってしまう。すると、馬は足を止め慶喜が引き換えしてくる。慶喜の問いかけに、まだまだ話したい事はたくさんあるという栄一に、明日屋敷に来るようにと命じられるのだった。
数日後、栄一たちは慶喜との拝謁を許される。今の徳川は卵の殻のようだとし、いつ破れてもおかしくないと。このままでは一橋家ももろとも崩れてしまうと。ならば、一橋家の勢いを盛り上がれば良いと切り出す。天下を見出そうとするほどの勢いのあるものを仕えさせればいいと。そうすれば、一橋家はどうなってしまたと言われるかしれないが、そうなれば戦もやむをえぬと。そのまま天下を取ってしまえばいいと。この一橋家に仕えるにあたり、大きくなってほしいと。しかし、一通り話を聞いたところで、慶喜は立ち去ってしまうのだった。
戻ってきた円四郎は、今の世の事を話し出す。
攘夷なんて古臭い考えはなくなると。これからは、国と国として談判するのだと。殿は、薩摩やら越前やら一歩も譲らずやりあっていると。栄一たちは改めて、一橋家に仕える事となる。
栄一は、この京では天子様がいて公家がいて、薩摩や幕府がいて、そのど真ん中で一橋様がいると。その状況にぐるぐるもするがゾッともするというのだ。
一橋家で働き始めた栄一と喜作(高良健吾)だが、昼間は勝手がわからず。宿代でお金が尽きてしまい、借りた金で釜や米を買う羽目に。
一方、薩摩は中川宮に取り入り、参与諸侯を政に参画する事が取り決められた。
この状況に、家茂も任せるしかない状況に。久光は、横浜さこうの義はもはや必ずしなければならないものではないと。
慶喜は、ならばその真意を中川宮に問うといいだすのだった。結局、中川宮は知らぬとし、慶喜は横浜港は閉じるといい去っていくのだった。
あくまでも幕府を徳川を守ると慶喜は誓うんだった。これより、参議は解体され、幕府の元に政が戻るのだった。
感想
大きく話しが動き出しました。 栄一たちは、慶喜の家来に。そして、慶喜もまた徳川家側で大きく力を伸ばし始めます。
もともと、尊王攘夷派だった栄一たちが、なぜか一橋家の家臣にってだけでも、ホントおかしれい。結果的に、栄一たちの才能をいかんなく伸ばす事になる、一橋家仕官だったわけですから、何が起こるかわからないものです。
実のところ、栄一はここにきて、現状の日本の置かれている状況を知るわけです。円四郎の言っていた、攘夷なんてのは古臭くなるってのは、まさにその通り。徳川を守りたいと言っていた慶喜も、新しい世を目指しているのです。
次回は、なんと西郷隆盛との引き合う事となります。西郷どんと渋沢栄一、これは楽しみしかない。しかし、西郷隆盛が、博多華丸というのもまた面白い