大河ドラマ「麒麟がくる」。感想です。
第四十回 松永久秀の平蜘蛛
あらすじ
信長と本願寺との戦いは7年あまりに及ぶ。その最中、松永久秀が陣(吉田鋼太郎)から逃亡する。
たま(芦田愛菜)は、駒(門脇麦)とともに、光秀(長谷川博己)の話をしていた。亡き妻の爪を持ち歩いているのだとか。美濃にいた頃の、駒の話もしているとも。
駒は、光秀に太夫からの文を渡す。
光秀が太夫(尾野真千子)の元へむかうと、実澄(石橋蓮司)がいた。実澄はお上が会いたがっていると話す。
光秀が屋敷に入ると、そこにいたのは久秀であった。
光秀は、秀吉が柴田勝家と大喧嘩になり、陣を引き払い帰ったとはなす。信長も、切腹だと騒ぎになるが、なんとか事を収めたばかりだという。
久秀は秀吉(佐々木蔵之介)の気持ちがわかるという。能無しの勝家を総大将にした信長が悪いと。
信長は家柄にかかわらず取り立てるという評判だが、実は違うとする。
大和の守護が亡くなった後、筒井順慶を守護に据えたと。
久秀は本願寺側へ寝返ると言い出す。久秀が寝返るならば、敵となると光秀は話すのだが・・・。
久秀は、平蜘蛛を取り出し、信長が欲しがっていると。これを意地でも渡さぬとするのだ。
久秀は、光秀と戦うのは本望ではないとする。光秀も人から抜け出した事は、信長になんとか取り繕うと話すのだが、
ワシにも意地があると。たとえ、討ち死にとなっても、この平蜘蛛は残るとするのだ。
平蜘蛛は太夫に預けるとし、負ければ光秀へ、勝てば自身の元へ帰ると。
松永久秀は、この秋に挙兵する。
これに対して、信長は信忠(井上瑞稀)を総大将とする大軍を大和に送り込む。
光秀は、久秀の処遇について、佐久間信盛から話を聞く。信長は茶器にご執心なのだと。
そこへ、細川藤孝(眞島秀和)、細川忠興親子がやってくる。
松永久秀との戦が始まる。久秀は、負けが濃厚となると、所有の茶器に油をかけ火をかける。
己の首は箱にいれ、茶器とともに焼き払えと命じ、腹を切るのだった。
信長は号泣していた。
光秀が城にやってくると、帰蝶(川口春奈)が待っていた。
松永久秀の死を嘆いているのか、久秀が所持していた数多の名品がこの有様になった事を嘆いているのか、わからないと話すのだ。
信長は何かを恐れているという。駿河にある富士という日本一の山に登ると祟を受けるという。右大将になった信長はたたりをうけるやもしれぬと。そして、けしかけていた自身も。光秀も、けしかけていたというならば自分もたたりをうけるだろうと話すのだった。
帰蝶は、そろそろ山を降りようと話し出す。美濃にある鷺山の昔いた小さな館に移ろうと話すのだった。戦が終わり世が収まったなら遊びに来るが良いと。約束するのだった。
信長は佐久間信盛は能無しだと罵る。無傷で茶器をもってこいといったのに、この有様だと。
光秀は、すぐに火の手が上がり、手の施しようがなかったと話す。
帰蝶が鷺山へ帰ると聞いたのは昨日だと話す信長。帰蝶がいなくなったら誰に相談すればよいのだと聞くと、光秀にきいてくれと。
光秀は、弱りましたとし。殿も私もと答えるのだった。
信長は、久秀と親しかった光秀に、平蜘蛛の行方を話していないかと問う。
京にて見張らせていたとし、伊呂波太夫の小屋へ入っていく久秀と、親しきものの中に光秀がいたと話す。
光秀は、寝返るなと話とするのだった。そして、少々昔話をと。
信長は、久秀を死なせたくはなかったという。久秀も、帰蝶も、帝も何故、背を向けていくのかと。
もう1つ話があるとし、たまを細川忠興へ嫁がせろと話す。帰って、丹波に取りかかれと。自身は、本願寺を焼き払うと。
その場を去った光秀。信長は、十兵衛が初めて嘘をついたと、つぶやくのだった。
秀吉を呼び寄せて、調べていたとおりに間違いないと話すのだった。
坂本城へ戻った光秀のもとへ太夫がやってくる。約束通り、平蜘蛛をもってきたと。
平蜘蛛を目の前にした光秀。信長に知っているかと問われて、言えなかった。光秀は、これは久秀の罠だったと話し出す。
松永は言っていたと太夫が話し出す。これほどの名器を持つには、覚悟がいるという。誇りを失わぬもの、志高きもの、心美しきこと。いつのまにかそれを忘れていたと。
帰ろうとする太夫を引き止め、光秀は丹波の戦から帰り次第帝に会いたいと話。いま帝が信長をどのように考えているのか知りたいと。
感想
いよいよ、本能寺が近づいてきたなと感じる、1話でした。
松永久秀の最後は爆死ではなく、普通に切腹でした。所持していた茶器ともども火にかけられはしましたが。死んでも、茶器は信長にはわらんぞという、松永久秀最後の意地でした。
しかし、恐ろしきは、秀吉。光秀との密談に、密偵を仕向けていたとは。信長からして、初めて嘘をついたという光秀。まんまの見抜かれていたのかと思ったら、既に調べはついていたのでした。
だた、あの場面で、そのまま平蜘蛛の話をしても良かったところを話せなかったのは、光秀の言うところの松永久秀の罠というべきか、それとも呪いなのか。
そして、帰蝶様が1抜けしてしまいました。かつて、帰蝶様が、そして光秀がそうしていたように、信長を焚き付けていた者。それが、すでに変わってしまったのでしょう。今度は、秀吉があらたに、信長を焚きつける者となっていたと。それ故、誰も信長の考えについていけなくなっていたのでしょうね。
次回、秀吉と光秀との
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