大河ドラマ「麒麟がくる」。感想です。
第十三回 帰蝶のはかりごと十兵衛の嫁
あらすじ
土岐頼芸(尾美としのり)と一戦交えるという利政(本木雅弘)に、十兵衛(長谷川博己)は悩んでいた。土岐氏の味方をしたならば、利政とは敵同士となってしまう。
十兵衛は、利政と対面を果たし、このままでは美濃国は国衆同士が争い、どちらが勝っても遺恨が残ると。利政とは戦いたくないと十兵衛は言う。利政は、信秀(高橋克典)が死に、尾張の情勢も慌ただしくなるとし、守護というお守りだけではこの先やっていけぬと。土岐氏とは戦わぬが美濃を出ていってもらうと言うのだった。
利政は頼芸の鷹を殺し脅すのだった。高政(伊藤英明)がやってきて、父・利政と一戦を交えようとするが、頼芸は近江へと逃げ込んでしまうのだった。これにより、利政と高政の対立は一層深いものとなる。
東庵(堺正章)と駒(門脇麦)は、駿河へ向かう途中、今川の軍勢により関所を通れずにいた。そこで出会ったのは、のちの秀吉・藤吉郎(佐々木蔵之介)であった。
尾張では、平手政秀(上杉祥三)が切腹。信長(染谷将太)は周囲の織田勢に度々攻め込まれていた。帰蝶(川口春奈)は、父・利政が文にて信長と対面したいと言ってきていた。信長は、利政の狙いが読めず。一旦は、会うのを断ろうとするが、帰蝶はそうすれば父は臆したと思われるだろうとする。帰蝶は、信秀と縁があった伊呂波太夫(尾野真千子)が兵を集める事が出来ると聞き、直接あって強い兵を集めるように頼むのであった。
美濃では、十兵衛が利政に呼びつけられていた。帰蝶の婿・信長と会う事になったと。尾張の守護代・織田彦五郎にそそのかされて、手を組まぬかと言われているが、まずは信長に会ってからにすると言うのだ。
信長を待ち伏せ敷いた利政だったが、信長が連れてきていた100丁もの鉄砲隊に度肝を抜かれるのだった。
感想
今回は、まさしく帰蝶回でした。帰蝶様が今の信長像を作ったと行っていいほどの見事なプロデュース。美濃の蝮の娘だけのことはあります。
美濃では、土岐氏がいよいよ道三から追放の憂き目にあう事になりした。まあ、いずれはこうなることではあったのでしょう。道三とすれば、信秀が亡くなり、尾張の情勢が気になるところでしたから、このタイミングで信長に会おうというのはうなずけます。それにしても光秀は、道三にひっかきまわされ続けますね。
信長は信秀が亡くなってからは自身が言っているように四面楚歌。この状況で、道三が会いたいと言ってきたら、そりゃ嫌でしょうね。会わなくても見限られ、会ったら殺されるかもしれない。どっちに転んでも殺されるという無理ゲーです。この状況を救ったのが帰蝶様。存分に、信長の良さを引き出しつつ、見事なうつけに仕上げてきました。しかも、道三がご就寝な鉄砲隊まで引き連れてくるのですから、よくやるものです。
次回は、信長と道三の対面となります。さて、帰蝶のプロデュースがいきるかどうか。
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