大河ドラマ「麒麟がくる」。感想です。
第七回 帰蝶の願い
あらすじ
尾張の織田信秀(高橋克典)は、大垣城を斎藤利政(本木雅弘)から守れなかった。一族の守護代織田彦五郎が古渡城を攻めてきたため、大垣城を手放さざろうえなかった。斎藤、今川に囲まれた今、信秀は斎藤と手を結びしかないと考えるのだった。
織田は、斎藤との和議の証に、帰蝶(川口春奈)を嫡男の嫁にと言ってきていた。帰蝶は、土岐家へ嫁いだが、夫が利政に殺された事もあり、織田との婚姻を拒否していた。十兵衛(長谷川博己)は、帰蝶の真意を聞くように頼まれるのだった。
帰蝶は、幼き頃泣いていた十兵衛が黙っていてくれという話を元に、今度は自分を守ってくれと十兵衛にいう。織田へは嫁がない方がと進言してくれるように頼むのだった。
十兵衛は利政と会談にのぞみ、和議を結ぶことの意義を帰蝶に説明する事ができないとするのだった。利政と言い争いになり一旦はその場を立ち去る十兵衛だったが、利政により呼び戻される。織田信秀はかつて朝廷に4千貫もの金を貢いだとし、尾張には海があるからだという。その海が手を差し伸べてきていると。海があれば国は豊かになるとし、国が豊かになれば平和となるとし、和議を結ぶ意味を帰蝶に説明してくれと頼まれる。
その帰り、十兵衛は高政(伊藤英明)に呼び出される。織田との和議に反対したことを称賛され、帰蝶を嫁がせてはならぬと、十兵衛に協力を求めるのだった。
明智荘へ戻った十兵衛は、再び帰蝶と対面する。帰蝶は、十兵衛の素振りから和議を結ぶことを説得されてきたと悟る。帰蝶は、十兵衛にうつけと呼ばれる信長がどういう人物か見てきてくれと頼むのだった。
熱田に出向いた十兵衛であったが、信長の姿はどこにも見えない。しかし、そこで見かけた菊丸(岡村隆史)により、信長は漁に出かけているとし、朝方待っていれば戻ってくると聞くのだった。朝方、信長の帰りをまっていた十兵衛。信長は船で浜へと戻ってきたのだった。
感想
美濃へ戻ってきた光秀でしたが、道三と帰蝶の板挟み状態。幼き頃よりの仲である帰蝶と主君である道三。しかも、高政も入ってきてややこしい。とはいえ、ここでの光秀の本心というのはなかなか見えづらい気がしました。帰蝶を守りたいと同時に、美濃を豊かにしたいという思いもあったでしょうから、どちらにも味方したいというもあったのでしょうけど。
しかしながら、海がある尾張の豊かさに焦がれる道三というのもおもしろい。海のない美濃にとって、海は憧れそのものなのでしょう。実際に、熱田では海の幸が豊かで、市場も活気にあふれていたわけで、戦上手な道三にとっても欲しくても手に入らぬものだったものが近づいたというのは頷けます。
帰蝶からの頼みとはいえ、わざわざ終わりまで出向いて信長がどのような人物を探りにいったわけですが、将来の主君になる男というのはこの頃はまだわかっていなかったでしょうけど。そして、最後の最後でちらりと信長登場です。まあ、漁に出て朝方帰ってくるような人物なので、当日とすれば珍妙な人物であったと思われるでしょうが、光秀からみた信長の第一印象はどのようなものだったのでしょうかね。
次回は、光秀と信長の対面。そして、帰蝶は信長へ嫁ぐ事になるようです。
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