2019年前期のNHK連続テレビ小説「なつぞら」が9月で終了になりました。
軽く、感想など書いてみようと思います。
アニメーター編
主人公・奥原なつ(広瀬すず)が上京してアニメーターを目指すわけですが、順風満帆とはいかなないまでも、メキメキと腕をあげてあっという間に皆から信頼されるアニメーターになっちゃいました。
奥原なつのモデルは奥山玲子さんと言われています。実際のドラマでも、途中で結婚して、こどもが出来てというところで、会社とのちょっとした対立もありました。その後に、作画監督を務めるようになってから、最後は円満退社。
実際はの奥山さんは、もっと激しい対立があったりしたと思うので、割とやんわりとした感じの見せ方で終わったなぁという印象です。
北海道を愛せよ
上京してからも育ての親だった柴田家と密接な関係にありました。なつがアニメーターになってからは、十勝に帰る事がしばらく出来なかったけれど、最後のほうは毎年のように帰っていた印象がありましたね。
作中での最後の作品も、十勝の牧場をモデルにしたものでした。そのために、皆でロケハンに行ったりと、なんだかもう楽しそうで楽しそうで。
最終週も、最後は十勝へ帰ってきて終了というくらいに、アニメーターになるというお話ながらも、北海道との縁がずっと続いているというドラマでもありました。
天陽くん
なつの幼馴染であった天陽くん(吉沢亮)。モデルは、神田日勝さんとされています。
なつと天陽くんの間柄はなんとも不思議な関係でした。なつが上京する高校卒業の直前では恋人同士という間柄に近い関係でもありましたが、なつはアニメーターを目指して東京へ、天陽くんは北海道で生きていくという事を選んだために別れ別れになりました。
その後、お互いに結婚しましたが、なつは北海道に帰ると天陽くんのところへ必ず寄ってました。天陽くんが亡くなったあと、天陽くんの絵と語り合うなつは泣けてきました。
なつと天陽くんには、2人でしか解りえない特別な繋がりがあったように思います。それこそ、キャンパスの中では繋がり続けていたんだなと。
とはいえ、周りには2人がどう見えていたのかって気もしますよね。見る人が見れば、どう見ても元カレ、元カノにしか見えないですからね。作中、そんな感じで触れられる事は特になかったのですが。
千遥が帰ってきたよ
なつが東京へ出て、兄の咲太郎(岡田将生)とはすぐに再会できましたが、妹の千遥(清原果耶)とはずっと会えずじまい。千遥が結婚する前に、突如柴田牧場に顔を出したのを最後にずっと姿を見せていませんでした。
やっぱり、このままでは終われないだろうと思っていたら、最後の方でようやく出てきて、なつたちも再会を果たしました。作中では一度姿は見せてましたが、奥原兄弟が揃うのは東京での浮浪児時代以来ですから30年くらいは経っていたんでしょうね。
それにしても、千遥ちゃんは、なんだかんだで恵まれていたし、才能もあったし、凄いなあと思うことだらけです。親戚の家に引き取られてから、辛い目にあって家出したのに、置屋の女将さんにひろわれて、しっかりと礼儀作法も身につけて成長して、料理屋の息子と結婚。料理屋でも、認められて気がつけば、千遥女将なしでは店が成り立たないと離婚後も店を続けられるようになったわけですよ。
奥原兄妹の父親も板前をやっていたので、料理の腕に関しては才能もあったのだろうなあ。柴田家に残した絵をみると、こちらの方の才能も実はあったんじゃないかと思ったりして、ホントに凄い子でした。
泰樹爺ちゃん長生きしたよ
柴田家にやってきたなつを最初に認めたのが、泰樹さん。それ以来、なつとおじいちゃんの間柄というのも特別な関係であったというふうに思います。柴田家では祖父でしたが、なつにとっては親に近い感じだったかもしれません。
ただ、開拓一斉の泰樹じいちゃん、気がつけば年代が進んで昭和40年代を過ぎてました。ああ、泰樹じいちゃんもどこかで亡くなってしまうのだろうなと思ってたのですが、これがまた結構元気。
御年90を超えた最終回付近では、さすがにおとなしくなった感じでもありましたが、悪友のとよばあちゃん共々元気でした。途中、どこかで泰樹じいちゃんが亡くなるエピソードがあるのかなと思っていたのですが、ちょっと拍子抜けした感もあります。
昭和40年~50年代だった事からしても90代であれだけ元気なのは逆にびっくりしてしまう感じでした。結局、最終回まで生き延びました。
最後に
アニメーターを目指す話と北海道のお話。方向性としてはなんとかブレずに最後までやり通した感はありましたが、いろいろ一悶着ありそうで割と緩やかに終わったなという印象でした。
アニメ制作に関しては、序盤はわりと丁寧に描かれていたと思いますが、最後の方はとにかく忙しくて忙しくてという感じしかなかった印象でした。そういえば作中の「大草原の少女ソラ」の最終回での成長したソラとレイは、あれで良かったのか!?と思ったり。作画崩壊してませんかね。
せっかく、ドラマとしての物語は良かっただけに、肝心のアニメシーンで若干残念な感じがあったのがもったいなかったのかなと。
4月から半年間、久しぶりに朝ドラ堪能しました。時間帯的にリアルタイムでは見れないので、録画して見てましたが、月~水、木~金に2回に分けて見るのがパターン化していました。毎週楽しみにしていてたので、終わってしまうと少しさみしい。
ただ、11/2にスピンオフドラマをやるので、これは楽しみに待っていたいと思います
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