アニメ「彼方のアストラ」始まりましたね。既に2回目の放送が終わってますが、初回の1時間SPの感想などを書いてみます。
感想を書く予定はなかったのですが、いろいろ気になる事もあったので。深夜アニメは基本録画なので、実際観たのは3日ほど前になります。もう少し早く観たかったんですが、いろいろ録画溜まっていたもので。
原作との違い
原作通りに話が進むのかと思ったら、いろいろアニオリ差し込んで来ていました。概ね、原作既読派にも受け入れられる改変だったと思います。ざっと気づいた感じのところを挙げてみます。
- アリエスを助けた後の流れが変わってました。原作では、カナタがそのままアリエスを引いて戻るのですが、アニメ版ではわずかに軌道がずれるという事で、手つなぎでそれていくカナタを捕まえるました
- 原作では、自己紹介はまだ後でしたが、アリエスが戻ってからすぐに自己紹介が始まりました。
- 原作では惑星を渡り歩いて帰還するという提案はアリエスの過去エピソードから提案しますが、カナタの提案に変わってます。
- 原作では帰還ルートは1発でみつからず条件を絞って5つの惑星が導きだされましたが、アニメ版では1発で導きだされます。
アリエスの救出シーンの改変は、原作版コミックの表紙を彷彿させるシーンとして概ね好評だったと思いますが、主に原作未読組などからすると違和感があったシーンだったようです。たしかに、ワイヤーでまた戻ればいいとか、いろいろ方法はありますからね。手をつないでキャッチするのは、かなりリスキーですし。
アリエスのエピソードから惑星を渡りあるいていくのが改変されたのは、若干不満な部分もありました。あのエピソードは結構良かったんですけどね。ただ、ED(OP)にその場面が出ているのは少し嬉し待ったです。
ルート探索が1発で決まったのは尺の都合もあるのでしょうが、そんな簡単に決まるのかってのもあって、ギリギリ条件を絞ってやっと決まるというは残して欲しかったという意見は結構ありました。原作未読組にも突っ込まれどころでしたし。個人的にも、ちょっと重要なエピソードだったので軽くなってしまった感はありました。
雑感
作画がものすごく良かったのが嬉しいですね。各キャラの声は大体想像どおりでしたが、カナタは少し声が低すぎる感じはありました。これは慣れの問題かもしれませんが。カナタは、どうしてもスケダンのボッスンの風味が強いってのがあるので、声が重厚すぎる気がしました。
ワームホールに吸収されるシーンの演出は、アニメになってみると中々怖いものがありますね。宇宙に放り出されるシーンも。冒頭、アリエスだけが宇宙に投げ出されるシーンで始まりましたが、1人だけ通信も出来ず、スラスターも壊れていたので、孤独感が凄かったですね。アニメでどうなるかと思いましたが、非常によく表現されていたと思います。
初回SPの最後で取り残された冷凍みかんが出てきますが、カビたみかんにしか見えない青さは今後の展開への暗示にもなっているんでしょうね。これもアニオリではありますが、冷凍みかんで表すのは面白い表現だなと思いました。
初回から大満足でしたが次回以降は30分になるようです。ただ、これ1クールに押し込むといろいろエピソード削られそうでもったいないかなというのもありますけどね。
原作未読組の評判
Twitterでの評判を見る限り、原作未読組で大きく賛否が別れていたのは、ちょいちょいあるギャグシーン。原作既読組というか篠原健太作品を読んでいれば、むしろ安定感あるなあと感じるシーンなのですが、「寒いギャグがなければなあ」とね。これを否定すると、先に進めないので、こういう作風だと割り切らないと無理でしょうね。ここでつまづく人がいるのは結構驚きでしたけど。
アリエス救出シーンでもアニオリ演出に否定的な意見がありました。これは、原作既読組でもおやっと思ったシーンなので。おそらく、この後の団結シーンへの布石として変更したのだと思うので、あまりシビアに見られると困るかもしれません。さらに、カナタスラスター出しすぎっていう話もありましたが、原作ではそこまで出てないんですよね。あそこのシーン、アニメではしっかりと描きたかった分、余計に吹いている感じになってしまったのかと思います。
ギャグシーン多めとか、そこまで目新しい部分がないという評判もあって、この先も観るかどうか迷っている人もいましたが、この先の展開を観ないともったいないと思うので継続してほしいですね。宇宙漂流モノとっても、それ自体に重点が置かれているわけではなくて、この状況になった理由がわかってくると初回の感じ方が全然違うんですよね。
初回の感想ツイートはTogetterにまとめました。
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