東日本大震災から丸8年となりました。未曾有の大震災から、もうそんなに経ったのかという感じがしますが、あの日の事はまだまだ鮮明に覚えています。
それだけ衝撃的でもありました。ただ、首都圏に住む身とすれば、これから先に大地震の起きる可能性がわかっているだけに、次なる震災への備えをしなければならない状況でもあります。
震災発生以来、仙台を中心にして、毎年東北各地へ行ってきました。昨年は、久しぶりに宮城県北部から岩手県南部の三陸海岸沿いを訪問してきました。
震災後に1度は訪問した各地でしたが、あれからさらに数年が経ち、景色はどう変わったのでしょうか。
陸前高田 奇跡の一本松
2012年8月に訪問時の奇跡の一本松。このときはまだ、正真正銘の奇跡の一本松でした。まだ、周辺では瓦礫が積み上げられている状態で、まだまだこれから先どうなるのだろうという状況でした。すでに、観光客も多かったですが、駐車場は被災地のパチンコ屋の後だったような気がします。
2018年8月訪問時の奇跡の一本松。周りはまだまだ建物は建ってませんが、一本松の奥には高い堤防が築かれていました。一本松は観光名所ともなっていて、近くには一本松向けのBRTの駅もありました。仮橋だった気仙大橋も、もうすぐ開通といった状況にまでなっていました。
気仙沼 鹿折
2012年8月に訪問した、気仙沼市鹿折。この頃まだ、打ち上げられた船、第18共徳丸が残っていました。もうすでに、この後解体が決まっていたので、見られたのはこのとき限りとなりました。この近くに、仮設店舗となっていたセブンイレブンからすぐの場所でした。この辺りは、津波で浸水した辺りだった事もあり、まわりは何もなくなっている状態でした。その中にポツンの大きな船があったのが印象的でした。
2018年8月訪問時の、ほぼ同じ場所。交差点の向こうに第18共徳丸がありました。以前は、仮設店舗だったセブンイレブンは、完全に建て直されてちゃんとした店舗になっていました。周りには、飲食店などがチラホラとでき始めてはいましたが、住宅地という感じではなくまだガランとした印象ではありました。
南三陸さんさん商店街
2012年8月訪問時の南三陸さんさん商店街。この頃、まだ南三陸町も解体する建物があちこちに残っていたり、道路自体も仮の道路となっていたりという状況でした。この日は、お盆過ぎで平日という事もあり、あまり人がいなかったような気がします。
2018年8月訪問時の南三陸さんさん商店街。リニューアルしたという事で、店の配置が変わったり、大きな駐車場が出来たりとだいぶ変わっていました。お盆休み時期という事もあって、かなりの人で賑わっていました。この辺は、石巻以北の三陸道が開通して大分仙台方面から足が伸ばしやすくなっていました。
石巻 日和山から
2015年8月に石巻市の日和山から見えた景色です。まだ、あちこちで工事をしている光景がひろがっていました。
2018年8月に日和山から見た景色。手前側が更地となっています。さらに、この手前付近は新しい住宅街が出来る予定で整備されていました。新しく橋がかかる予定になっているようで、橋桁が見えています。わずか3年ですが、随分と景色が変わった気がします。
なお、展示してあった、震災前の景色。この辺は、住宅街が広がっていたんですね。震災後の景色からすると、まったく一変してしまった事がわかります。
まだまだこれから
以前の景色から比べるとたしかに復興への変化は見て取れますが、まだまだ未完成のものも多いなという印象。更地となった土地がまだ広がっていたりと、復興へはまだ時間が掛かりそうだなという印象です。震災から9年、10年と経ってどう変わるのか。東北へまた行ってみたいと思います