昨日(12/15)に、「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」を観てきました。
ガンダムORIGIN上映時に、今年上映される事はわかってましたが、それにしてもあっという間でした。本作は、ガンダムUCの少し先の未来が舞台となっています。UCに登場した人物も何人かは出てきますね。
上映時間がちょうどよかったので、TOHOシネマズ東京BAYららぽーとで観てきました。
始まりはUC0079
今回の主人公、ヨナ・バシュタたちの物語が始まるのはUC0079。かのジオン公国によるコロニー落としの直前辺りから始まっていきます。
幼少期のリタ・ベルナルが、コロニー落としの画が見えてしまったんですね。当時まだ、ニュータイプという存在は明らかになっていなかった頃ですが、その能力の高さがすでに現れていたのですね。
さらに、時期的にはZガンダムの頃になると思われますが、3人がニュータイプ研究所で被検体になっていた描写もあります。これまでのガンダム正史に登場しなかった人たちにもニュータイプとしての素養がある人達が多数いた事がわかるところです。ミシェルによれば、本物はリタだけだったようですが、ヨナとミシェルもその影響は受けていた事という事になりますね。
ナラティブの物語自体はUC0097ではありますが、初代ガンダムから続く歴史の中にある物語なんだなぁというのがわかりのが面白いですね。実際に、ナラティブの中で過去のガンダム作品の映像も出てきたりして、それも感慨深いものがありました。
もう1つのニュータイプ物語
ニュータイプ研究所にいたリタ、ヨナ、ミシェルの3人。元はと言えばミシェルが3人全員が生き延びるためについた嘘が発端だっと思いますが、結果的には3人バラバラの人生を歩む事となります。
ヨナ、ミシェルと別れたあとのリタがどのような境遇にあったかは、断片的にしか描写されていないのでわからないですが、最終的にフェネクスで暴走事故を起こしたとされるので、MSパイロットになっていたのでしょうね。
リタに関しては、これまでの作品で出てきたニュータイプや強化人間ではなかったキャラクターで、あまり重苦しいイメージがまったくないのですよね。むしろ、この3人によるちょっとしたラブコメが描けるようようなキャラクターという感じもします。
ミシェルはルナ商会の養女に、ミシェルは連邦軍のパイロットになっていたようなので、このときまではバラバラに生きていたのですよね。
ジオンの残り火
主人公たちとは別に、関わってくるのがジオンの残り火。ゾルタン・アッカネンは、まさしくフル・フロンタルと同じ位置ずけで開発された強化人間。まあ、フル・フロンタルに比べると、いっそう中二病をこじらせたような性格ではありますが。シャアの再来とされたフル・フロンタルとは違い、途中から抹殺される側に回ったのも若干の小物感が否めないですね。
この作品にもでてくるミネバ様は、相変わらず美しくて、なおかつ凛々しい。本人はもうジオン再興という事は考えてはいないでしょうが、ジオン共和国側の政治家家とも通じている事から一定の影響力はあるんでしょうね。結局、ゾルタン・アッカネンを送り込んだ事はまったくの裏目にでてしまいました。
表舞台には出てこないにしても、これだけの影響力のあるミネバなので、これ以降のミネバがどうなったのかは見てみたい気もしますね。
美しき金色のガンダムと永遠の命
そもそもの始まりである、フェネクスの暴走から始まるわけですが、あの存在はなんなんだろうという事ですよね。UCでの白と黒のユニコーンガンダム以上にインパクトのあるゴールドのユニコーンガンダム。自らの意志で行動しているように見えるフェネクスは、やっぱりルナの魂が宿されているという事なんでしょうかね。
実際、ヨナがフェネクスに乗り込もうとしたときにコックピットには誰もいなかったので、フェネクス自身が動いていた事は間違いないようです。もっとも、これがミシェルの言っていたように、永遠の命が宿されるというのもなんだか違うという気もししますけどね。サイコフレームに残された思念が命というふうに考えていいものかどうかですけど。いや、せめてそれが命と呼ぶのはいいとしても、ガンダムの形で残るのはどうなんだろうという気がしますよね。せめて、サイコフレームを内蔵したアンドロイドのようなものの方がマシな気がしますが。
所詮、オールドタイプの自分たちには考えが及ばない事なんでしょうけどね。
今回「UC NexT 0100 プロジェクト」の第一弾として上映されたナラティブですが、既に発表されているとおり次回作は「閃光のハサウェイ」になるようです。「閃光のハサウェイ」は、かなり前に小説版を読んだ覚えがあるのですが、内容はもうほとんど覚えてないんですよね。どんな話だったかなぁと。時代的には、ユニコーンやナラティブよりも後の物語ではありますね。