大河ドラマ「西郷どん」第40回の感想です。
第40回 「波乱の新政府」
あらすじ
大久保利通(瑛太)、岩倉具視(笑福亭鶴瓶)らは、島津久光(青木崇高)に上京を促すべく鹿児島へとやってくるのだった。だが、久光は病を理由に天子様からの勅命を断り上京を拒むのだった。
利通は、西郷隆盛(鈴木亮平)に藩を廃して新政府が直轄する廃藩置県を断行する事を考えていると伝えるのだった。久光は、利通が説得するも、かつて国父と名を与えた利通でなくなっている事を痛感する。利通は、久光の上京を諦め、隆盛の上京を促し去っていくのだった。
隆盛は熊吉(塚地武雅)を伴い上京するのだった。新政府の面々の前で、天子様の兵を作り反乱を抑える狙いを伝え、御親兵の成立に動き出すのだった。だが、隆盛の質素な暮らしぶりや食事に比べ、新政府の皆は豪華な食事をとり、夜な夜な遊びふけていた。その事に対し、違和感を持たれてしまっていたのだった。
利通は岩倉に西郷の質素さに皆がやりにくさを感じているとし、説得するように頼むのだった。隆盛の元を訪ねた利通は、民に寄り添った暮らしぶりもいいが、西洋列強と肩を並べるためにあえて華々しい暮らしぶりをしているとし、十年、数十年後の民の事を思っての事だと伝えるのだった。
利通は紛糾する廃藩置県を断行するべく木戸孝允(玉山鉄二)に協力を求めるのだった。木戸は西郷が心配だとするが、利通は問題ないとし木戸の協力をとりつけるのだった。いよいよ、明治天皇の勅命により廃藩置県を実施しようとするが、またもや新政府は分断を余儀なくされる。木戸も西郷が姿を表さなかった事に、不快感を示し頓挫するかに思えた。しかし、そこへ遅れて現れた隆盛によって、なんとかその場を収拾し、議論へと持ち込む事が出来るようになるのだった。
いよいよ、廃藩置県が実施される事となるのだった。利通は、隆盛が来ないかもと持っていたとし、隆盛もまた迷っていた事を伝える。しかし、利通が10年後の日本のためにやろうとするのであれば、それをすすめればいいとし、抱えきれない物があるならそのときは隆盛が抱えてやるとするのだった。
感想
西郷隆盛が政へと戻ってくる事となります。一時、鹿児島へ帰っていた西郷からすれば、江戸から東京へ変わった景色はずいぶんと違ったものに見えたのでしょうね。そして、新政府内での微妙な関係。派閥間の争いも気になった事でしょう。
結局、今回は廃藩置県実施に向けての揉め事に終止しましたが、ここまで進めるのに丸々1話をかけてしまう辺り、先が思いやられます。大久保は大久保で、自らが信じる国造りに邁進するわけですが、当然ながら急激な変化についていけない面々からは反発がおこるでしょうね。かつての関係が変わってしまった、久光と大久保の関係はそれを象徴するもののようにも見えてしまいます。
ここまでのところ、西郷は大久保に協力的ではあるのですが、彼らは再び袂を分かつときがやってくる訳ですよね。次回は、岩倉使節団に参加した大久保らがいなくなり、留守政府を任される事となった西郷の話となるようです。まあ、