大河ドラマ「西郷どん」第26回の感想です。
第26回 「西郷、京へ」
あらすじ
沖永良部島からの遠島から薩摩へと戻ってきた吉之助(鈴木亮平)。西郷家は元の家を売り払い別の屋敷に住んでいた。信吾(錦戸亮)らも達者でくらしていた。吉之助は、一蔵(瑛太)の求めに応じて京へと上る事となる。
新八(堀井新太)とともに、京へ向かっていた吉之助は、久しぶりに糸(黒木華)との再会も果たす。
京にいた一蔵は、岩倉具視(笑福亭鶴瓶)の屋敷に向かい西郷が来る事を伝えていた。また、勝麟太郎(遠藤憲一)と西郷が京へやってくるとし会いたがっていたのは坂本龍馬(小栗旬)であった。
京では参預会議として、一橋慶喜(松田翔太)や松平春慶(津田寛治)、島津久光(青木崇高)らが集まっていたが、慶喜は攘夷か開国からはっきりとせず、久光は苛立ちをつのらせていた。久光を芋と罵る慶喜に収集がつかなくなってしまう。
久光と謁見する吉之助だったが、慶喜は嫌いだが西郷はもっと嫌いだと取り合ってもらえず。それでも、一像の取り払いもあり、吉之助は慶喜との仲介を頼まれる事となる。
慶喜は屋敷では取り合ってもらえなかったが、慶喜の側室となっていたふき(高橋凛)から書状を受け取り、かつてのヒー様と牛男として会う事となる。久光と会う事に関してはなかなか話が進まなかったが、攘夷か過去国かで揺れている慶喜に吉之助はかつてのように逃げるつもりかと問いかける。幕府が守るべきは幕府ではなく民であるとし、民がたらふく飯が食えるようにするのが大事だと説くのだった。かつての吉之助と変わらぬ様子に、慶喜は久光と会う事を決めるのだった。
だが、その久光は慶喜とは会わずに薩摩へ帰るという。吉之助には、よくやったとだけ言い残し薩摩へ帰ってしまう。吉之助は、ただそれを黙って見送るだけだった。
さらに、慶喜の元では慶喜の暗殺未遂事件が起こる。代わりに側近の平岡が殺されている。
慶喜は、吉之助を呼びつけて、久光が薩摩に帰った事に関してはすぐに許し笑顔をみせて薩摩を必要としていると説く。京に残る事になっていた吉之助にこれまで以上に信頼を寄せる慶喜だったが、その目の奥には別のものがあった。
感想
吉之助がいよいよ、表舞台に帰ってきました。相変わらず、久光とは反りが合わないままですが、久光になんと言われようともじっと我慢する吉之助。思うところはあるのだろうが、生かされた自らに課せられた役目をまっとうしようという事だけを考えているのでしょう。
まずは、岩倉具視、勝海舟、坂本龍馬が登場。今後、西郷と共に幕末のキーマンとなる英傑たち登場です。今回は、とりあえず顔見せ程度でしたが、これから西郷と絡んでいく事になります。
今回、江戸で別れ以来の顔合わせとなった、慶喜と吉之助。かつてのような会話もありながらも、お互いの立場もあって同じようにはいかないというところもありました。慶喜は、久信は信用していないけど、西郷は信頼しているのですよね。かつての、斉彬に似てきたというのは最高の褒め言葉でしょう。
慶喜は一時薩摩と手を結ぶ事となります。次回の禁門の変ではともに手を結んで長州と相対する訳ですが、今後慶喜と西郷の間には亀裂が入る事になります。ヒー様、牛男と呼び合う姿はもう見られないかもしれないですね。
今回久しぶりに糸が登場。この後、西郷と再婚するわけですが、それはもう少し先になりそうです