大河ドラマ「西郷どん」第21回の感想です。
第21回 「別れの唄」
あらすじ
奄美大島へ渡って2年。吉之助と愛加那(二階堂ふみ)に子供が生まれる。菊池から"菊"の字を取って菊太郎と名付けようとする吉之助だったが、いずれ島を去る吉之助である事から佐民(柄本明)は菊次郎にしてくれと頼まれる。愛加那も菊次郎でいいとするのだった。
一方、薩摩では久光(青木崇高)が幕府の政が一向に変わらない事で、兵を上げることを決意するのだった。大久保一蔵(瑛太)と名を変えた正助は、吉之助が薩摩へと戻る許しを得るのだった。
そんなある日、島に吉之助が頼んでいた鉄の輪が到着する。喜ぶ吉之助だったが、そこにいたのは一蔵だった。久しぶりの再開を喜ぶ吉之助と一蔵。一蔵は、吉之助が薩摩へ戻る許しが出たとして戻ってくるように頼むのだったが、吉之助は島に残ると言うのだった。
愛加那にも、亡き斉彬の小刀を託して吉之助を説得してくれるように頼んで一蔵は薩摩へと戻る。何も知らない、吉之助はこれからも島へ残れるように文を書こうとしていた。愛加那は、吉之助が本当は薩摩へ帰りたいと思っていることを悟り、家を飛び出してしまうのだった。
数日後、佐民が現れて菊次郎は家で元気にしているとし、愛加那に2人目の子供がいる事も知らされる。迷っている吉之助に、ここにいるような人ではないといい、薩摩へ戻るように頼むのだった。
浜辺にいた愛加那を見つけた吉之助は、薩摩へ戻ることを告げようとするが、愛加那はすでにわかっているという。2人はともに唄を歌うのだった。
そして、吉之助が島から離れる日がやってきた。島のみんなも吉之助を見送りにきていた。島を去る吉之助。別れの唄が鳴り響いていた
感想
奄美編がいよいよ終わりとなりました。わずか数年だった奄美での生活でしたが4話分が取られました。今後、まだまだ波乱万丈な人生がまっている西郷隆盛ですから、これだけ尺をとって大丈夫なのかという気もしますが、この島での生活も一つ西郷どんに取って意味のあるものだったという事なのでしょう。
大久保一蔵が奄美大島まで行ったという話はなかったと思いますが、あえてそういう事にしたのでしょうか。大島での暮らしを選んでいた吉之助の気持ちを揺らがせるためには一蔵の存在が必要という事なのかもしれません。
吉之助がなんと言おうと、いずれは島を離れるだろうというのは島の誰もが思っていた事でした。愛加那自身もそれを覚悟の上で吉之助と結婚したわけです。とはいえ、やっぱりいざその時が来たときにはやっぱり切ないものがあります。島唄とともに去る吉之助。島唄の大合唱の島民たち。愛加那の静かな涙。
なお、愛加那とは西郷が徳之島へ遠島の命がくだされたときに一度だけ再会しているようです。
いよいよ西郷吉之助が薩摩へ戻るわけですが、久光とは反りが合わないのですよね。一時だけ表舞台にもどるわけですが、その後沖永良部島へと流されます。