大河ドラマ「西郷どん」第8回の感想です。
第8回 「不吉な嫁」
あらすじ
須賀(橋本愛) と結婚した吉之助(鈴木亮平) だったが、その年に祖父、父、母を相次いで亡くしてしまう。須賀は、近所の人たちからは不吉な嫁と言われている事を話すのだった。
そんな頃、江戸では黒船が浦賀沖に現れるのだった。阿部正弘(藤木直人) は、メリケンから白旗を送られた事で苛立つのだった。その頃、参勤交代の帰りで薩摩へ向かっていた斉彬(渡辺謙) は急ぎ薩摩に帰り、大筒などを作らせる準備をするのだった。さらに、篤姫 (北川景子) を江戸へ送る事を決める。
西郷家での生活にも慣れてきた須賀だったが、家系は火の車だった。嫁入り道具として持ってきていた布団もとっくに質に入れられていた。そんな中、いよいよ大久保正助(瑛太)が解かれる事になり、吉之助や西郷家の人も喜ぶのだった。
正弘からの命もあり、斉彬は年明けに再び江戸へ向かう事となる。吉之助は、斉彬より江戸へ供する命を受けるのだった。
江戸へ向かう事になって喜ぶ吉之助だったが、須賀からは江戸へ向かうには30両が必要だとされ、西郷家にはそんな金はないのだと言われてしまう。
吉之助は、30両もの金を工面する事はできないと思い悩む。そんな吉之助と正助は言い争いとなって、果ては殴り合いの喧嘩を始めるのだった。
指宿から篤姫を城に送り届ける護衛の役目をもらった吉之助は、篤姫に呼ばれて対面する事となる。篤姫は、吉之助が相撲に勝った事で自分がここにいるとし、江戸で殿様の役に立てるという。篤姫は、吉之助に次はまた江戸で会おうと言うのだった。
吉之助をなんとか江戸へ送るために、西郷家の人々は内職をしたり、子どもたちは子どもたちで銭を作るために働いていた。そんな西郷家の様子を見かねて須賀は実家に帰ってしまうのだった。
一方、正助はそんな西郷家の様子をみて、自らも金の工面を始める。郷中の仲間たちにお金を集めてもらい、自らは借金をしにいくのだった。西郷家や、正助、郷中の皆の働きもあって、20両を工面するのだった。
正助は皆から集めた20両を吉之助に渡し江戸へ向かうようにすすめる。もう正助との殴り合いはゴメンだとして、20両を受け取り江戸へ向かう事を決意するのだった。
一方、須賀は父を伴い西郷家へと帰ってくる。須賀は、離縁を申し出て手切れ金としてお金を渡すのだった。吉之助は、これが自らを江戸へ向かわすために用意してくれたお金だと感じ人知れず感謝するのだった。
最後家を後にした須賀は、吉之助は優しい心の持ち主だったとし、このままだと江戸へむかう吉之助を引き止めてしまうと言う。日本一の旦那様をこちらから離縁してやったのだと涙を流すのだった。
そして、いよいよ吉之助は江戸へと向かう事になるのだった。
感想
須賀との短い結婚生活でした。愛想がなく不器用な嫁だった須賀ですが、西郷家での暮らしは嫌ではなさそうでした。大家族を吉之助の稼ぎだけで支えているようなものなので、かなりお金には困っていた感じですが。
西郷家は、吉之助が斉彬の供として江戸へ向かう事を喜ぶのは当然なんですよね。西郷家にとっても喜ばしいことだし、吉之助にとっては尊敬する斉彬から指名された訳ですから。そこにまあ、現実をつきつけるという嫌な役回り。30両など用意できるはずもないと思っていたのでしょう。でも、西郷家の人たちは力強かった。皆の力で吉之助を江戸へ向かわせようとするのですもの。須賀にとっては、吉之助を江戸へはやりたくないのは、お金の事だけではなく自身の心がそうさせていたのですよね。最終的に、吉之助を江戸へ向かわせるために、離縁と引き換えに手切れ金という形でお金を工面する事にする訳です。
あっという間の退場となった須賀の橋本愛。薩摩言葉も意外と悪くはなくて、西郷家の人とは違った感じも良かったですね。何気に、吉之助ともお似合いだった気がします。
な西郷家の苦労はわかってはないのでしょうが、斉彬も動き出しました。黒船来航で、薩摩の地位を上げるチャンスとみて、篤姫を江戸へ向かわせる事になります。ようやく、物語が動き始めたなあという感じです。次回からは江戸編になっていきまます。若き日の一橋慶喜や、井伊直弼など続々登場するようです。