大河ドラマ「西郷どん」第6回の感想です。
第6回 「謎の漂流者」
あらすじ
急遽、斉彬(渡辺謙) と相撲を取ることになった吉之助(鈴木亮平) は、つい本気で斉彬を投げ飛ばしてしまう。牢獄に入れられてしまった、吉之助は牢の中で謎の男と出会うのだった。
吉之助が、牢獄に入れられて切腹させられると聞いた糸(黒木華) は居てもたってもいられず、牢屋まで出向いてしまう。皆に止められ我に帰った糸だったが、家に戻ってこの事を告げると縁談にひびくと外出を禁じられるのだった。
牢獄にいた謎の男(劇団ひとり)となんとか会話をこころみる吉之助だったが、男は英語しか喋らず苦心するのだった。なんとか、水や飯を与えて心を開かせようとしていた矢先に、突然男が現れてこの男を殺そうとするのだった。琉球で藩の秘密をしられたとし、小刀をだされてしまう。吉之助はこれをなんとか防いで男を投げ飛ばす。吉之助は、そのまま謎の男を連れて家に帰ってしまうのだった。
なんとか男の心を開かせようとする吉之助。正助(瑛太) の父が残した辞書を元に、正助が語りかけるのだったが思うようにはいかなった。正助は、箸を普通に使える事などから、男が日本人であると思うが、海外へ渡航したものは死罪となる事から、それを恐れているのだろうと察するのだった。
吉之助は、男が琉球に漂流してきたものである事を知り、この男が日本にやってきた理由を聞き出すように命じられるのであった。
謎の男は、吉之助の母・満佐(松坂慶子)をみているうちに、"おかあ、おかあ"と故郷の母を思い出してしまうのだった。これがきっかけで、吉之助たちは、男が土佐にいる母親に会いに帰ってきた事を知るのだった。
男の名は万次郎といい、土佐で漂流してメリケンの船に拾われたのだという。万次郎は、メリケンではラブが大事だといい。アメリカでは好きな者同士が結婚できるのだ言うのだった。
吉之助からの報告を聞いた斉彬は、土佐にいる男の母親の事を調べさせるのだった。半月後、吉之助の元に斉彬から届きものがあった。そこには、男の母親が土佐で健在である事。そして、かつて万次郎がきていた着物を届けられるのだった。
これがきっかけで万次郎は、斉彬の元に呼ばれる事となる。アメリカがなぜ日本を攻撃しようとするのか。万次郎によると、世界中を渡りあるく彼らには、食料も宿も必要だし、商いをおこなう為に開国をもとめているのだという。そのアメリカと戦になったら、日本には勝ち目がない事も伝えるのだった。話を聞いた斉彬は、土佐へ帰すまでの間、薩摩で蒸気船の事などを聞き出す事となるのだった。
吉之助は、斉彬に呼び出される。そこにいっしょにいたのは牢で襲ってきた男だった。実は、吉之助は試されていたのだった。万次郎の心を開かせて、様々な情報を得た事で吉之助に褒美をとらせる事となった。吉之助は、正助の父を呼び戻す事と、正助の謹慎を解く事を願い出るのだった。
一方、正助は糸の嫁入りを止められるのは吉之助しかいないと言うのだったがが、今ひとつ吉之助はわかっていない。正助は、赤山の月命日という嘘の口実で糸を外に連れ出すのだった。万次郎から聞いたラブの話をし、吉之助に思いを伝えるように言うのだった。
意を決した糸は、西郷の家に向かうのだったが、吉兵衛(風間杜夫) の話によると吉之助に嫁がくることなったと話すのだった。ショックを受けた糸だったが、何も知らない吉之助が現れる。吉之助は正助の事を推すのだったが、これを聞いた糸は海老原との縁談を決意するのだった。別れ際に糸は、自分の想いを吉之助に告げて別れるのだった。
ほどなくして、糸は海老原家へ嫁ぐ事となるのだった。
感想
今回は、ジョン万次郎の登場と、糸の縁談の話でした。
万次郎が、薩摩へ来ていたという話は史実としてあるようですが、西郷とこの時期にあっていたという話はないのようです。牢獄から勝手に抜け出した吉之助になんの沙汰もない事から考えて、始めから仕組まれていた事だったのですね。斉彬もまた、なんとも回りくどい事をする。
万次郎がどれほどの覚悟で日本に帰ってきたのかはわかりませんが、当時の日本だと死罪という話はあったので、薩摩に捕まった後はすぐには心を開かなかったのでしょう。当時、斉彬が藩主になっていた事は万次郎にとっては良かったようです。メリケンの事を知りたがっていた斉彬にとっては、まさにそのまたとない万次郎がやってきたのですからね。
これがきっかけで大久保親子の謹慎が解かれるというのも史実では違うのだと想いますが、まあ丁度いい話の流れとはなりました。
この万次郎が西郷や大久保との交流をもったという筋書きではありますが、愛の伝道者となるとは。糸は海老原との縁談が進んでいる最中でしたが、思い切って西郷に告白しようとするのですが、吉之助と来たら。最後までわかってなかったの吉之助だけという事になりました。結局、糸は海老原のもとに嫁ぐことになりました。
次週は、吉之助の元にも嫁くるようですがいろいろ波乱がありそうです。そして、のちの篤姫が再度登場。家定の元に嫁ぐ事になる前の話に