土曜日(9/16)に、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦」を観てきました。
昨年11月のⅣから約1年ぶりの上映です。今回は期間が長く約1ヶ月の上映予定となっていました。土曜日に行ける日がなくて、いつもの都内のTOHOシネマズ日本橋ではなく、今回は京成ローザでの鑑賞となりました。
京成ローザで映画を観た事は過去にあったか記憶にないくらいなのですが、それほど混雑せずに観れました。むしろ、ガラガラと言ってもいいくらいですかね。
あらすじ
モビルスーツの開発で一歩先を行くジオン軍は、次の標的をサイド2ハッテへと向けていた。モビルスーツでの戦功で名を挙げていたランバ・ラルは、ドズルよりある司令を受けていた。それは、なんとハッチの首都バンチのアイランド・イフィッシュを地球へと落とすというものだった。非道な作戦をドズルの制止を振り切り出ていくランバ・ラル。
しかし、それでも作戦は止まる事なく、世紀の大殺略コロニー落としが実施されるのだった。実に地球人口の半数を死に至らしめたブリティッシュ作戦が地球連邦に多大な被害をもたらした。ただ、コロニー落としの標的だったジャブローには命中せず、ジオンが狙った作戦は成功とは言えなかった。
サイド7では、カイ・シデンが開発区への潜入を図ろうとしていた。アムロもこれに同行する形となるが、開発区への潜入したカイたちに浴びせられたのは銃弾の雨だった。かろうじて、被弾は免れたものの無防備だったカイたちは降伏するしかなかった。ただ1人、テムの息子であったアムロを除いては。ただの悪童たちを相手にここまでする事で、開発区でおこなわれているであろうモビルスーツの開発がアムロの中では真実味を帯びてきていた。
ジオン軍はルウムへの攻撃を視野にいれた作戦が結構されようとしていた。新型モビルスーツ・ザクⅡでの試運転をするシャア。そこに居合わせていたのは、かつて同じ作戦で居合わせていたガイア、オルテガ、マッシュだった。
セイラ・マスは、養父テアボロ・マスの病状悪化によりテキサスコロニーへと帰郷していた。しかし、そこでは街で暴動が起き火が放たれていた。郊外にあったテアボロ家にも暴動する若者たちが迫っていた。バリケードを作り応戦するセイラ達。セイラの奮戦もあり、暴動自体は収まりつつあったが、この騒ぎの中驚いたテアボロは病状を悪化させて帰らぬ人となってしまうのだった。
ジオン軍と地球連邦軍、それぞれの思惑を胸に戦火が開かれる。シャアは、かつていたサイド5に、セイラがいない事を祈るのだが、かつて住んでいたテキサスコロニーの外壁へと向かっていた。偶然にも、それを見つけたセイラは、赤いモビルスーツに乗っているというキャスバルのモビルスーツである事を確信するのだった。
そして、ついにルウム会戦が勃発するのだった。
コロニー落とし
ジオン軍がおこなったコロニー落としの詳細が描かれています。標的となったアイランド・イリッシュには居住していた人が多数おり、地球へ落とす前に毒ガス注入によりすべての人を殺戮しています。これは、行きたまま落とすよりは、人道的であろうというよくわからない根拠によるものだが、実際に地球に落とした事による大殺戮に比べれば、まだ序章だったという事でもある。
毒ガス注入直前のコロニー内での出来事も描かれており、中のたちはただ、ジオン軍が攻めてきたという認識でしかなかったようです。毒ガス注入ですべての人が倒れていきます。
この、アイリッシュ・イリッシュの中では、ユウキとファン・リーという恋人同士が登場します。名もなき多くの人が亡くなったというよりも、中にいた人たちにもそれぞれ思い描いた未来があったという事なんでしょうね。こういったシーンがあると、余計にコロニー落としの非道さが伝わってきます。
なお、このコロニー落としで3つに割れたコロニーにより地球では甚大な被害が出たとの描写があります。実際にはこれだけの被害は出ないという説もあるようですが、あれだけの巨大建築物が落とされたのであればなんらかの被害は出そうです。
それにしても、あの描写どおりの被害が出たとなれば地球連邦政府としても、その後の復興にも力を入れなければならない状況のはずですが、実際には一年戦争に突入します。実際に戦闘が行われった地域もあったでしょうが、この戦争によって連邦政府に対しての不満は相当でたのではという気もします。もっとも、実際に落としたのはジオンなので、ジオンに対しての恨みとして片付けたのでしょうが。
サイド7の秘密
少ないシーンでしたが、サイド7での描写もありました。カイを戦闘に、サイド7の開発区へ乗り込むというシーンでしたが、これはカイの勘が当たっていたということでしょうが、連邦軍の機密事項がそこにはあったという事でしょうね。しかし、連邦軍も割とひどくて、カイたちはボッコボコにされてしまいます。民間人相手にいきなり銃で撃ちまくるのもなかなかに酷い。
この後、アムロは父・テムの部屋で見つけたガンダムの設計図が本物であると確信するんでしょうね。ガンダムの1話でアムロがいきなりガンダムを操縦できたのではなくて、あらかじめガンダムの情報があったということへとつながっていきます。
シャアと黒い三連星
この後のルウム戦役での活躍から「赤い彗星」の異名を取るわけですが、その活躍を本物にするためのザクへの改造が実際に行われていました。整備兵によればリミッターを外した状態という事ですが、通常の兵士だと到底乗りこなせない機体であるとう事でもあります。実際に、シャア自身も初めての出撃の際にはそのGにかなり苦労している描写もあります。それでも、すぐに乗りこなせてしまうあたりがシャアですが。
そのシャアに、この当時ライバル心を燃やしていたのが、のちの黒い三連星。シャアの赤い機体は目立ちますからね。もっとも彼らも専用機の高機動型ザクで出動する訳ですが。思えば、彼らはモビルスーツ開発時から携わってきた訳ですから、能力が高いとは言えひょっとでのシャアには負けたくはないでしょうね。
一年戦争勃発
一年戦争の始まりでもあるルウム戦役。今回は、その前半部分に当たる訳ですが、全体としてはあまりストーリーとしては進んでいないという感じでした。コロニー落としという大きな出来事はありましたが、セイラ、アムロ、シャアのエピソードがありといった状況だったので進展している感じがしなかったのはそういうところでしょうね。
なお続編の上映も決まったようで2018年5月8日からの上映になるようです。約半年後という事なので、思ったより早いなと言う感じです。ルウム編はこれで完結なようですが、テレビ版の1話に近いあたりまでが描かれるのでしょうかね。
おまけ
今回の来場プレゼントでもらったのは、1/144スケールのザクマシンガンでした。ザクマシンガンだけあってもという感じではありますが。