大河ドラマ「おんな城主 直虎」第23回の感想です。
第23回 「盗賊は二度仏を盗む」
あらすじ
政次(高橋一生)のところへ、近藤(橋本じゅん)がやってくる。寺の御本尊が盗まれたというのだ。白を切る政次だったが、直虎(柴咲コウ)のところへ向かう事となってしまう。
直虎は、あのときの盗賊ではないと言うのだが、近藤の挑発にうっかり、あのものどもはもう盗みはしないと口走ってしまう。仕方なく、近藤を龍雲丸(柳楽優弥)たちのところへ向かわせる事となってしまう。
直之(矢本悠馬)に先回りさせ、龍雲丸たちを逃がそうとする直虎。しかし、龍雲丸たち一味は、近藤たちや直之が付く前にすで逃げてもぬけの殻となっていたのだった。
近藤のものの警備が続く中、龍雲丸たちは戻ってこない。もう、井伊には戻ってはこないだろうと思う直虎。そこへ南渓(小林薫)が現れ、近藤の元へいきあらたな御本尊を寄贈して、話をうやむやにしてしまおうと持ちかけられる。
しぶしぶ、近藤の元へ向かう直虎。近藤に詫びを入れる直虎。南渓は、代わりの御本尊を収めるために、御本尊の置いてあった場所が見たいといい出す。そこにはなんと、なくなったはずの御本尊があったのだった。南渓は、御本尊が戻って参ったのだろうとお経を読んで立ち去るのだった。
実は、この裏には龍雲丸がからんでいたのだった。南渓から事情を聞いた龍雲丸が、近藤と和尚が隠していたご本尊を盗み出して、元の場所に置いておいたというのが実情だった。直虎の前に姿を表した、龍雲丸は井伊には戻ってくると告げるのだった。
直虎は、この仕事が終わった後に龍雲丸たちに新たな仕事を与えるべきか迷っていた。だが、直之や六左衛門(田中美央)は、井伊に召し抱えるべきと進言するのだった。直虎は、政次がどう思うかが心配だったが、実は龍雲丸たちを逃したのは、政次がなつ(山口紗弥加)を使って逃したのだった。
政次と対面して、龍雲丸を召し抱える事をどう思うか問いただす直虎。政次は、反対はせぬとし、井伊のために使うのはいいが、井伊が使われるのでなければと。そのときは、本当に領主の座を奪わねばならないと。
龍雲丸に、家来になる事を持ちかける直虎。そっけない返事だった龍雲丸に、断られると思っていたが、一味の間では賛成となり、領地内の家はどうなるなどの問いかけがあったことから、いい返事がもらえると思っていたのだが・・・。
龍雲丸たちに、銭を支払う日。そして、家来になるかどうかの返事がもらえる日がやってくる。なんと、龍雲丸の返事は、家来にはならないだった。理由を問われた龍雲丸は、空に雲が見えたからと言い、皆をあっけに取らせるのだった。
感想
龍雲丸の一味シリーズで3回目。これで一旦話は終わるようです。
元々、近藤と井伊の間の森林で木材の伐採があったことから始まったこの騒動。近藤を黙らせないと、事は収まらないという事でしょう。
まあ、しかし、近藤も案外安い嘘をついてきました。盗まれていないご本尊を盗まれたとし、直虎にふっかけてきたんですから。あの顔に似合わわず、小狡い事をしてきました。
あの場にいたもので、怪しいと思っていたのは南渓和尚だけなんでしょうかね。龍雲丸と示し合わせた作戦も見事にはまりました。直虎は、ただただ使われただけですが。あそこで、直虎が一悶着起こすと、また話がややこしくなるところだったので、無事に終わって何よりです。
オリキャラの龍雲丸が家来になるかどうか。この先の話にも絡んでくるとも思われていたので、家来になるのかと思ったら、あっさりと断られました。どこまでも自由な男でした。
龍雲丸からのいい返事を期待してめかしこんでしまう、直虎がまた可愛らしい。もっとも、直之や六左衛門までめかしてこんでいるのは笑えましたが。
そして政次。ただの風邪なのでしょうかね。咳の具合は。この先の、政次の最期を考えると、もっと重い病気だったりと言う事も考えてしまいます。
龍雲丸篇が終わって、時が進みます。ようやく織田信長登場。そして、今川氏真も動きを見せるようです