大河ドラマ「おんな城主 直虎」第12回の感想です。
第12回 「おんな城主直虎」
あらすじ
直親(三春馬浦)は、駿府へ向かう途中今川の手のものに取り囲まれて、斬り殺されてしまう。その頃、直親の帰りを願う次郎(柴咲コウ)は、水垢離をし続けて倒れてしまっていた。
直親の亡きがらは、南渓(小林薫)らの手によって井伊谷に戻されていた。病床から目覚めた、次郎は直親が死んだ事を知るのだった。しの(貫地谷しほり)に責められても、その通りだと自分自身を攻めてしまう次郎。
今川は、虎松を引き渡すように下知を下すが、新野左馬助が命ごいのために駿府に向かう。しかし、腹を切るという左馬助の願いではかなえられず、今後井伊のものたちを今川の戦に向かわせる事で虎松の命をなんとか救うのだった。
その頃氏真(尾上松也)の傍らにいた政次(高橋一生)の助言で、三河の一向宗を焚き付けて、一揆をおこさせていた。松平元康(阿部サダオ)はこの対応におわれ、これにより今川が盛り返してくるのだった。
そして、直平(前田吟)が亡くなり、中野直由(筧利夫)らも戦で討ち死にしてしまう。その頃、政次がようやく駿府より帰参するのだった。これまで、今川に捕らえられていたという政次。今川より、虎松の後見人になるようにの下知を携えて。
政次と再会を果たした次郎。しかし、なぜ次郎だけが生きてもどれたのかと問い詰める。政次は、恨むなら直親を恨めていい立ち去るのだった。
祐椿尼(財前直見)は、この危機に南渓に後見人になってくれようと頼むのだったが、南渓の出した答えは別のものだった。寺から槍を持ち出そうとする、次郎をあおった南渓。南渓は、生きたものにこそ死んだものを宿す事が出来ると説くのだった。次郎は、自身が直親となって井伊を収める事を決意する。
そして、南渓の紹介もあり、虎松の後見人として、次郎法師あらため、井伊直虎が誕生したのだった。
感想
井伊の危機にようやく、井伊直虎が誕生しました。桶狭間で直盛が討ち取られて以降の井伊谷は不幸続きでした。ついには、直親までも殺されてしまいました。息子・虎松が生まれてようやく人らしい表情も見せるようになった矢先の事でした。
水垢離で通れた次郎が手を差し出すのを見て、祐椿尼は直親が手を引いていると思ったのですね。わからなくはないですが。水垢離の効果もなく、直親は亡くなってしまいました。昨年の真田丸でも水垢離のシーンがありましたが、こういうときほど効果はないんですよね。
すっかり、今川の家臣となっていた政次。井伊家の出方は全てお見通しで、氏真に助言をしてます。ただ、井伊をなんとか取り潰さずに生きながらえさせていたのも政次の働きあってともいえます。この後、正次は井伊谷に戻るわけですが、周囲からは裏切り者と見られていて既に居場所をなくしてしまっている感じです。
しかし、政次が連れてきた、井伊の新しい目付け3人が後に井伊と徳川の橋渡しになるのですから、わからないものです。
井伊直虎が誕生したとはいえ、おんな城主が簡単に認められるはずもなく、次回からはかなり苦労する事になるようです。いずれ、徳川と手を結ぶ事になり、政次が処刑される訳ですが、この先どのくらいかかるのでしょうか!?