東日本大震災発生から6年目となりました。昨年発生した、熊本地震や鳥取地震もあり、現在も日本列島は地震活動が活発な状況にあるように思えます。
ただ、東日本大震災の被災地の状況は、関東にいる自分にはなかなか伝わらない事も多くなってきました。時折、断片的にニュースとしては入ってきていますが、現状はどうなっているのでしょうか!?
被害が大きかった東北3県のサイトより、現在の復興状況を確認してみようと思います。
岩手県
岩手県では、復興住宅の建設が進んできているようです。ただ、山田町、大槌町、釜石市、陸前高田市では、まだ建設中のものも多いようです。
県が実施している意識調査では、毎年復興の実感は増えてはいるものの、復興が進んでいないと感じている人もまだまだ大状況です。特に沿岸部ではこの数値が多いように思います。
昨年は、あまちゃんロケ地の久慈市を訪れてきましたが、その後台風で周辺地域が大きな被害を受けました。震災の被害だけでなく、天候に寄る被害もあって心配な状況ではあります。
先日の朝日新聞の記事ですが、奇跡の一本松付近では防波堤の整備が進んでいました。2012年に訪れたときは、まだ集積した瓦礫の処理を行っており、津波によって被害を受けた建物も多く残っている状況でした。そのときに比べれば、大分キレイになった印象ではあります。
ただ、この辺に住宅のようなものはなく、実際の復興状況としては、これだけでは何ともいえないかもしれません。
宮城県
宮城県では、多くの沿岸部で多数の犠牲者を出しました。一昨年、石巻市を訪れたときにも、復興住宅の建設が各所で行われており、復興が本格化してきた印象をもちました。
JR石巻線の全通再開と仙石東北ラインが開通したのは一昨年の2014年でした。昨年は12月に常磐線が宮城県内で全通。相馬駅まで行けるようになりました。
ただ、復興が進んでいるとは言え、県外に避難して戻ってきていない人たちが数千人います。これらの人がどれほど戻ってくるのかは未知数です。
宮城県では、復興情報ポータルサイトも解説していています。復興情報発信広報誌「NOW IS.」は、サンドウィッチマンやクドカンが起用されて読み応えがあるものになっています。
福島県
福島県は、原発事故の影響もあってか、復興に向けて現在進行中という感じがします。
ただ、帰宅困難地域を除く、津波被災地の防災緑地などの整備はほとんどが終わっているようです。
また、復興公営住宅の建設は、着実に進み。建設中となっているものが、大分減ってきたようです。ただ、こうやってみてみると、この6年でようやく整備されてきたというところで、実際の入居者が生活を立て直していくにはまだ時間がかかりそうです。
昨年の夏休みは、常磐道経由で東北に向かいましたが、既に帰宅困難地域から解除された地域でも、人気が少ない箇所が多々ありました。単に、夏場の日中で、外に人がいなかったとも思えますが、山あいで家が少ないようなところならともかく住宅が点在する地域で車が走っているのをほとんど見かけないのは変なものです。
福島県は、震災の年に南相馬市、2014年にいわき市を訪問しました。現在の状況がどれほどかは、また行ってみて確かめたいと思います。