新大河ドラマ「おんな城主 直虎」第7回の感想です。
第7回 「検地がやってきた」
あらすじ
直親(三春馬浦) が帰参した事の許しをえるべく今川義元(春風亭昇太) の元へむかった井伊の一行。遠縁のしのと夫婦になった事でお咎めはなく、あらためて検地を行う事で許しがえられた。
しかし、この検地に直平(前田吟) が怒り出す。井伊の領地川名には隠し里がある。隠し里は井伊の最後の砦であり、ここを検地されるわけにはいかなかったのだ。直親は、川名の隠し里を守るべく、次郎法師(柴咲コウ)に頼み事をする。駿府にいる瀬名姫に文を送り、検地奉行の事を報せてもらうように頼むのだった。
検地に向けて井伊谷の各地では指出を作る作業が行われていた。直親は、政次(高橋一生) には川名の隠し里を隠し通す為に、別途指出を作り政次の預かりとした。しかし、政次にはこの直親の先を見越した思いやりが逆に腹立たしくも思えたのだった。
検地が始まる日、政次はいつもの井戸で祈っていた。そこに通りかかった次郎に、「自分の思うとおりにいくように祈っていた」とだけ告げるのだった。
今川の検地奉行・岩松(木村祐一)は、気難しく非常の細かい人物であった。そして、いよいよ川名の検地が始まろうとしていた。次郎は、正次が川名の隠し里の事をいいもらしてしまうのではと、政次の元を訪れる。政次は、次郎に還俗して夫婦になるかと言ったり、はぐらかしてしまうのだった。
翌日、川名へ検地に向かった奉行と直親たち。その頃、ちょうど寺には瀬名姫より次郎に文が届いていたのだった。次郎は急ぎ直親を追って川名を目指すのだった。しかし、検地奉行はなぜか川名の隠し里を見つけてしまう。
直親は、最近帰参したばかりで、ここは井伊の領地ではないといい、政次に託すのだった。政次は、かつて南朝の皇子が隠れ住んだ場所で、井伊の領地でありながらも井伊のものではないと言ってごまかすのであった。
そこへたどり着いていた次郎。次郎は、亡き検地奉行の妻にお経を読むのであった。
次郎との絆に心を傷めていたしのを思いやり、直盛は直親としのを山むこうの村へ住んでもらう事にするのだった。さらに、政次の弟玄蕃と、しのの妹を夫婦とし井伊と小野の絆を深める事とした。
一方、駿府では竹千代あらため松平元信(阿部サダヲ)が、瀬名(菜々緒) との縁談をもちかけられているのだった。
感想
しのと夫婦になったものの次郎とは相変わらず普通に会いにいってしまう直親。いくら僧侶の身とはいえ、あれだけ足繁く通われてはいい気分はしないでしょうな。
幼馴染という間柄でありながらも、直親と政次には溝が出来てしまったのだなと感じさせる回でした。小野は、井伊から疎まれ、直親も父が謀反人という立場。直親のいうとおり、お互いに親とは同じになりたくないと思いながらも、親と似てきてしまっているという。
直親は、川名の隠れ里が知れてしまった際に、政次に事を託しましたが、これは確かに政次を信用しての任せ方とは映らな方でしょうね。政次の言う通り、信用しているふりをしていると見えてしまったんでしょう。ここまで、立場上直親相手とは言え、本心を言わなかった政次が言葉の上とは言え、そんなところが嫌いだといい切ってしまうあたり、亀と鶴の関係性も変わってきてしまったのだなと。
川名の隠し里は、政次の起点で奉行を納得はさせたものの、亡き妻を思う次郎のお経も実は効果的だったのではとも思います。
直親は、井伊の家から離れる事に。来週は、待望の子が生まれるのか!?そればかりではなく、今川の尾張進行が始まる回でもあります。井伊家にとっても今川の尾張進行は分岐点になる