新大河ドラマ「おんな城主 直虎」第5回の感想です。

第5回 「亀之丞帰る」

あらすじ

亀之丞が井伊谷を離れてから九年の月日が流れた。おとわあらため、次郎法師(柴咲コウ)は、今も竜宮童子として励んでいた。

今川義元(春風亭昇太)は、武田・北条と同盟関係となり、いよいよ三河平定に乗り出していた。小野正直(伊吹満)は、この状況を見計らい息子の政次(高橋一生)を、奥山朝利(でんでん)の娘との婚姻し、その子を井伊家の跡取りへと画策する。だが、その直後に病に倒れる正直。

次郎は、かつて直平(前田吟)が取り立てたという小野となぜ不仲になったのかを、父・直盛(杉本哲太)に問うのであった。直盛は、かつて佐名姫を今川に送ったのは正直だと思っている事が原因だとする。次郎は、正直の言い分を確かめる為に、正直の元へと向かう。正直の話を聞いた次郎は、揺らいでいるのは人の心だとするのだった。その後、正直は亡くなってしまう。

武田が三国同盟を逆手に南信濃に進出してきた事を受けて、信濃に逃れていた亀之丞を呼び戻そうという動きが直平によって始まる。武田の手から逃れてきたという筋書きにするためだ。これにより、政次の縁談の話はなくなる事となる。

次郎は、亀之丞が帰ってくると知り、政次に冷やかされる。己の煩悩を消し去るために修行の日々に明け暮れるのであった。

そして、ついに亀之丞帰還の日がやって来る。日に焼け、たくましく育った亀之丞(三浦春馬)をみて、直盛らは嬉しく思うのであった。

山ごもりから帰ってきて疲れて果てていた次郎の元に亀之丞が現れる。突然現れた亀之丞に動揺する次郎。次郎と亀之丞は、かつて遊んでいた井戸の側へとやってくるのであった。既に、出家した身である次郎は、亀之丞に妻を娶り、子をなすのが、父・直盛の為だというのだった。だが、亀之丞は、かつての夫婦約束を忘れてはおらず、出家したのであれば還俗すればよいと言ってしまうのだった。

感想

月日が経ち、ようやく子供時代が終わりました。柴咲コウの直虎が登場です。基本的には、おとわを受け継いでいるだけあって、そのふるまいはおとわを連想させるものでしたね。出家した身ではありますが、井伊家にも度々立ち寄り、政次とも会っているようで、あまり変わらないようにも思えます。

とはいえ、小坊主たちが次郎に従っているのをみると、月日がながれたんだなと思いますね。

そして、井伊家にとって忌々しかった、小野正直があっさりと死亡。この頃の、政次はまだ父を嫌っているところがありましたが、のちの政次の行動を考えると、正直が言い残した事はまさにそのとおりになるのですよね。結局、政次も父・正直と同じような行動をしてしまうのですが、まだ先の話。

おとわへの手紙で搭乗した瀬名姫。氏真は、北条との同盟のために姫を目取、瀬名は行き遅れたと言いながらも、かなり怖い。後に妻となる、のちの家康である竹千代を見る目が怖い。

亀之丞が帰ってくると知って、次郎の煩悩の中に現れた亀之丞の姿が父の直満だったというのがまた笑えます。親子なので、その可能性は否定出来ませんが。亀之丞はしっかりと、子供の時と同様に美男子に育っていましたよ。子供の時よりは精悍になりましたが。

亀之丞が、おとわとの夫婦約束をいまだに覚えていたと同時に、まだその気だだったとは。史実では井伊谷に帰参したときには妻をめとっていた気がしましたが。後の井伊直政は、この頃にはまだ生まれていなかったので、タイミング的にはどちらでも