大河ドラマ「真田丸」の第18回の感想です。
第19回 「恋路」
あらすじ
信繁(堺雅人) は茶々(竹内結子)の頼みで大坂城を案内する事となる。
茶々は、秀吉より入ってはならぬと言われている蔵に入っていく。そこには、数々の武具が並べられていた。
そこで、茶々は父や母たちが秀吉に殺された事を信繁に語るのだった。幼い頃から沢山の死をみてきたという茶々。おかげで血を見るのは怖くなくなったと、自分が死ぬのも怖くはないというのだった。
茶々が触っていた槍が崩れ落ちる。それを信繁がかばうのだった。信繁は、茶々の驚きように、死を恐れる人の驚き方ではないと言う。
信繁に抱きついたままの茶々。秀吉より側室になるように言われたという。まだ答えは出していないという。
側室になる事が茶々にとっては幸せかどうかはわからないが、側室にならないとするとあまり幸せな事にはならないだろうと信繁は茶々に告げるのだった。
その頃、秀吉(小日向文世)は寧(鈴木京香)の膝の上にいた。茶々に怒られてしまったと。茶々の母にも惚れていたと言い出す秀吉。
なんと秀吉はどうしたらいいと寧に聞くのだった。寧は、あの子の父親も母親も、あなたに殺されたようなもの。真正面よりぶつかるより他にないと言い放つ。
秀吉は、茶々のために聚楽第を建てるという。すると、突然茶々は、源次郎も付いて来てくれるのかと訪ねだす。もちろん、源次郎も付いてくるという秀吉だったが、目は笑っていなかった。
信繁はなぜか 片桐且元(小林隆)より、茶々は、信長の妹お市の方と、浅井長政の子供といい、たかだか信濃の小大名の倅には不釣り合いだと言われる。
その頃、駿府城では信幸(大泉洋)が叔父・信尹と語っていた。信尹は、真田が徳川の下につくのは決して悪いことではないという。
昌幸(草刈正雄)は、駿府城の図面を見ながら、信幸、信尹に、駿府を攻めるならと攻略法を探るのだった。
家康(内野聖陽)は、本多正信(近藤正臣)を前にして真田の動きが知りたいと言う。逐一、真田の動きを報せてくれるものが欲しいという。
なんと、正信の娘・稲(吉田羊)と真田と縁組をするというのだ。涙を流して渋る正信に、家康はここはなんとか折れてくれ言われてしまうのだった。
家康は、正式に稲と信幸との婚約を申し込む。稲を一旦家康の養女とし、あくまで徳川と真田との間で縁を結ぶというのだ。信幸には、幸という嫁がいると渋る昌幸であったが、家康に強く出られてしまう。
昌幸は、信尹、信幸と話し合う事となった。家康は、昌幸に裏切られるのが怖いのだろうと。もしくは、真田の内情を知りたいということだろうと言う。それに対して、昌幸は使えるなと言ってしまう。昌幸は、お幸は里へ返ってもらおうと言い、真田のためにと。
一方の稲もこれを嫌がる。これは家康のためだと説得する正信。真田の様子を探るのだと。いよいよ、信幸と稲が対面する事となる。稲は、徳川と真田の橋渡しになりたいと言って述べるのだった。
大坂城では、信繁と茶々の噂でもちきりだった。蔵に忍び込んだ事が、加藤清正(新井浩文)にも知られる事となる。
秀吉の前に呼び込まれた信繁は、根も葉もない偽り言だと言い切るのだった。信繁は、もう少し秀吉の側で働きたいというが、もう少し茶々の側にいてやってくれと言われる。
またまた茶々に呼ばれてしまう信繁。その様子を、加藤清正にも見られていた。
信繁は秀次(新納慎也)に加藤清正の誤解を解いてもらうように頼み込むのだった。三成(山本耕史)に文を書いてやろうと言う秀次。
しかし、これを読んだ三成は、お主に隙があるからこういう事になるのだと言われてしまう。加藤清正には九州に行ってもらうという。そうすれば、信繁にかまっている暇はなくなると。
その様子を見ていた大谷吉継(片岡愛之助)。清正が九州に行くのは前から決まっていたのだという。秀吉は、次の一手を考えているという。九州から朝鮮に渡り、明国に攻めこむのだと。
聚楽第へと引っ越してきた茶々。秀吉より蔵には、金銀財宝や武具があると言われて、うっかりとまたいっしょに観に行こうと信繁に言ってしまう。
茶々は話をそらしてごまかそうとするが、秀吉より、またとはどういう事だと咎められてしまう。
信繁は、秀吉を欺こうとしたと素直に謝ってしまうのだった。秀吉を謀ったことを責められる信繁。どの蔵を見ていたのだと問いただす。それは武具の蔵だと答える。
秀吉は、茶々に美しいものだけをみて生きて欲しいという。九州平定がまもなく終わり、北条、奥羽の伊達がしたがえば、日の本は自分のものになるという。天下人の妻となるという。秀吉は言う。死ぬときにこう言って欲しいと「茶々は日の本一幸せな女子でした」と・
茶々は、秀吉の側室になる事を了承するのだった。そして、信繁も秀吉の側に戻る事となった。
茶々はおかしな話をすると切り出す。私と信繁は不思議な糸で結ばれていると。離れ離れになってもいつか戻ってくると。そして、私たちは同じ日の死ぬのだと。
茶々は正式に、秀吉の側室として迎え入れられた。
三成は、これで秀吉は信長を越えることとなると言い、これからどこへ向かうことになるのだろうかとつぶやく。
これが豊臣家滅亡の序章だという事はまだ誰も知らない。
感想
いやあ、茶々の言葉が怖すぎます。確かに、最期は淀殿と信繁は同じ日に死ぬ事になるのですよね。信繁は、後々茶々の元に戻るというのもそのままです。茶々は、何を考えてこんな事を言っていたのでしょうね。
秀吉は、ホントに茶々を口説いてるときは若者ののようでした。怖い怖い天下人ではなく一人の男として。もっとも、この後から徐々に秀吉の狂気も始まる訳なんですが。九州平定の後に、小田原合戦。そして、朝鮮攻めとなっていきのですから。
信繁は、まだこの頃は秀吉がどのような運命をたどるのかは判ってはいなかったのでしょうが、不思議な縁でもあります。
本多忠勝の娘が、信幸の正室になる事になりました。この事がのちのち真田家を守る事になる訳ですが、この時は徳川が真田を警戒するなかでの政略結婚でした。徳川と真田の関係もこれにより変わっていく事になる訳です