夏休みに実写映画版「進撃の巨人」の前編を観てきました。今回の、実写版は前編・後編に分かれての上映ですが、後篇が9月から始まってしまうという事で、8月中に観ておきたいなと思っていました。仙台から帰ってきた翌日、時間があったので急遽映画館に行く事にしました。
実写映画版は、原作にないキャラクターも出ていて、ストーリーも原作とはだいぶ違うという話だったので、賛否分かれているようですが、それも含めて楽しみにしていました。
あらすじ
100年前に突如現れた巨人たちから逃れて人類は三重の壁を築き生活していた。
エレン、ミカサ、アルミンは、ある日、閉鎖されていた壁の側にやってきていた。そこにへ、突如として現れた超大型巨人により、壁に穴が開けられてしまう。
壁外から続々と現れた巨人たちによって、食われていく人々。とある教会に逃げ込んだエレンだったが、ミカサは置き去りにされた赤ん坊を救うために外に取り残されてしまう。
エレンが逃げ込んだ教会も巨人たちの餌食となってしまう。エレンは、なんとか外に逃げ出したが、ミカサは姿を消してしまっていた。
2年後、生き延びたエレンとアルミンは、外壁再建団に参加していた。
中乃壁での活動をしている最中に、巨人たちに襲われてしまうが、そこに現れて窮地を救ったのは人類最強の男"シキシマ"と、行方不明になっていたはずの"ミカサ"だった。
壁の穴の修復作戦にのぞむエレンたちだったが、そんな中でアルミンが巨人に喰われそうになってしまう。それを救い出したもののエレン自身が喰われてしまう。
なおも続く、巨人の襲撃にミカサが抵抗するしていたが、立体起動装置のガスが切れてしまう。そんな中で、エレンを食った巨人が現れるが、その中から見知らぬ巨人が姿を現す。
謎の黒髪の巨人は、次々と巨人を倒していく。巨人を倒しつくした、黒髪の巨人は力つきてしまう。巨人のうなじを切り裂くと、そこから現れたのはエレンだった。
世界観
原作では、どちらかというと西洋風の建物だったり壁だったりするのですが、キャストが全員日本人であり、ロケ地が軍艦島という事で趣は違った感じでした。
原作では、西洋人の風貌をしたキャラクターも多く登場していますが、映画版ではそれがありません。もちろん、エレンだったり、アルミンという名前があるおかげで、完全に東洋風というわけでもない感じです。
そこは、日本のようでもあり、中国のようでもあり、東南アジアのようでもありという感じの世界です。
キャストが全員日本人である事もあって、西洋風の世界観にしてしまうのは、さすがに無理があるというところなんでしょう。むしろ、ロケ地の軍艦島とも相まって、実写版のキャラクターたちとは馴染んでいる気がしました。
巨人
超大型巨人は別なのかもしれませんが、通常の巨人はすべて人間が演じているとの事でした。
姿自体は、まさに人間の姿ではありますが、その表情だったり行動は、まさに進撃の巨人で描かれている巨人そのものでした。
得体のしれない巨大な人間があらわれて、食い殺していくというのは、まさしく恐怖そのものでした。
立体起動装置
進撃の巨人と言えばという事で、重要な位置をしめているのが立体起動装置だと思います。
立体起動装置をつかったアクション場面は、予想以上によく出来ていました。
ある意味、漫画やアニメでは再現できない、スピード感だったり、人間の動きがあって、実写映画版の面目躍如という感じでしょうか。
キャラクター
原作と違うキャラクターは、評価が難しいところなのです。原作にもいるキャラクターでは、ミカサ役の水原希子と、ハンジ役の石原さとみはすごくよかったと思いますね。
特に、ミカサは再登場後の少し冷たい目線がすごくいいですね。石原さとみのハンジもぶっ飛んでいて、原作を見ている人も納得いく感じではないでしょうか。
少し残念だったは、アルミンでしょうか。ただ、原作でのアルミンの良さがでるのは、少し経ってからなので今回の前編ではアルミンらしさがまだ出ていないのはしょうがないのかもしれません。
実写映画版で、人類最強の男"シキシマ"が登場しますが、まだその役割がイマイチ見えませんね。戦闘に関して言えば、原作のリヴァイに相当するのだと思うのですが、もう少し裏のある感じでもあります。
後編へ
前後編に分かれての上映ですが、原作とはストーリーが大分違いますが、原作でいうとまだ序盤にあたる辺りで半分終わっています。
という事で、後半はどういう風にまとめあげるのかというのが気になるところです。
原作でもまだ完結していない作品なので、後篇で完全に話を終えてしまうのか、まだ続編がありそうな感じなのかというのもあります。
後編は、9月から上映です。最近、続編ものの後編を見れないうちに、上映終了になっているケースが多いので、なんとか観に行きたいところです。