フジテレビの月9ドラマ「信長協奏曲」の第7話を観ました。

前回で浅井長政の裏切りにあって逃げる事となったサブロー。今回は、その浅井勢と戦となります。

第7話 「裏切りの銃弾！撃たれた痛みは心の痛み…」

あらすじ

浅井長政(高橋一生)の裏切りで背後から追い詰められたサブロー(小栗旬)は、峠を越えて逃げる。途中、休憩の合間にも襲撃を受けて、自らを守って死んでゆく兵士たち。

一方、浅井久政(村井國夫)と通じて背後から襲う手筈となっていた藤吉郎(山田孝之)だったが、竹中半兵衛(藤木直人)が殿に加勢する事となり、本当に殿を務めるハメになっていた。

命からがら逃げ延びたサブローに、銃弾が浴びせられる。なんと、サブローを撃ったのはおゆき(夏帆)であった。

なんとか一命は取り留めたサブローだが、生死の境を彷徨う。
その一方は、足利義昭や、浅井久政の耳にも入っていた。

未だ目が冷めぬサブローだったが、その間にも評定が開かれていた。半兵衛の案で、横山城を攻めて浅井勢をおびき寄せて、姉川で一戦を交えようという事となる。

サブローが目覚めるのを願い、井戸水で体を清める帰蝶(柴咲コウ)のようすをうかがうゆき。
さらに、本物の信長である明智光秀(小栗旬)も、なぜそこまでするのかと問うのであった。サブローは変わったと帰蝶は言う。サブローは「皆を、妾を信じるようになった」と言うのだった。

朝倉義景より、サブローにとどめを刺すように仕向けられていた、おゆきだったが結局殺すことは出来なかった。

そして、ついにサブローは目を覚ますのだった。

池田恒興(向井理)はサブローが撃たれた事に責任を感じていた。しかし、サブローは、今度からは自分がしっかりすると、当主として皆をひっぱると言うのだった。

信長、無事の報は浅井長政、そしてお市のもとにも届いていた。

その夜、密かに城を抜けだそうとしてた藤吉郎だったが、半兵衛に見つかり、見回りをしていたとごまかすのだった。

あらためて、サブローを含めて評定が開かれる。サブローも戦う決意をするのだった。

だが、そのあと、サブローに声をかけた信長に対して恨み節を言うのだった。だが、それはあくまでも冗談だったと言うのだが・・・。

サブローと帰蝶は、京土産の着物をゆきにあげる事とする。だが、ゆきはこれを断固として断るのだった。それは、自らが朝倉の間者だったからと告白する。信長を撃ったのは自分だと。

浅井長政ばかりでなく、おゆきにまで裏切られたサブローはその場を立ち去るのだった。

そして、いよいよ浅井攻めへと向かう事になったサブロー。

「やられたらやりかえす、倍返しだー」と言いかけたところで皆が気勢を上げた為にかき消されてしまう。

予定通り横山城を攻めて、浅井勢が小谷城から兵を出して姉川を挟んでの戦となる。

その頃、おゆきはサブローの日本史の教科書と置き手紙を残して城を出て行っていた。間者として育てられた自分だったが、帰蝶に必要とされる喜びを感じていたという。

サブローたちは浅井勢との戦に勝利して、宴をあげていた。
ただ、サブローの表情は浮かぬままだった。

一人佇むサブローの元に訪れた帰蝶にサブローは「なんか戦国の世を生きていくコツをつかんだ」というのだった。
このまま、「勝ち続ければいつかは、裏切られたり傷ついたりする事に慣れていけるのかな?!」とも言う。

「ホタルってもちっともキレイじゃないんだな。戦に勝ってもちっとも嬉しくないんだな」と言うサブロー。

帰蝶は、「辛くて耐えられなくなったら、どこかにいっしょに逃げてしまおうか」という。小さな里で二人静かに暮らすのも悪くないと。
「だから、全てを背負うでない、お主には妾がおるではないか」と励ます帰蝶に、サブローは涙を見せるのだった。

城を出て行ったおゆきに追手が迫っていたが、前田犬千代(藤ヶ谷太輔)に助けられる。

城に連れ戻されたおゆきにサブローは、帰蝶の事を守ってほしいという。その命を帰蝶の為に使ってくれと頼むのだった。

責任を感じていた恒興は一心不乱に柴田勝家(高嶋政宏)に挑みかかっていた。だが、勝家たちは我ら皆で殿を守るのだと言う。

一方、藤吉郎は久政の使いに織田が攻める事を報せなかった問い詰められるが、これをあっさりと切り捨ててしまう。
城に戻ってきた藤吉郎は、光秀が頭巾をとって井戸の水を飲んでいるところを目撃してしまう。その顔はなんと、織田信長だったのだ。

感想

いよいよサブローが本格的に戦国の世に巻き込まれていきます。あれほど、信頼していた長政に裏切られた上に、自分を撃ったのがおゆきと知り、かなり動揺してしまいます。

現代の高校生で、どこかひょうひょうとしていたサブローが、徐々に戦国の世を生きていくという事を見に染み始めていた時期でしょうね。

おゆきは、原作では上杉謙信の間者だったようですが、ドラマ版では朝倉義景の間者となっています。この辺は、ドラマの1クールでは描くのが難しいという事で、こうなったんでしょうね。

藤吉郎が、明智光秀の正体を知ることになりますが、この後どう動くのでしょうか!?

戦のシーンはあっという間に終わって、織田軍が勝利した姉川の戦いでしたが、まだまだ戦いは続きます。

次回は、原作でも描かれていた、もりりんこと森可成が討ち死にする宇佐山城の戦いが描かれます。ドラマ版では、どういう仕上がりになるのか。織田勢の家臣で主要人物の中では初めての死者となり、サブローはどう動くのか楽しみです。