大河ドラマ「軍師官兵衛」の22~24話の感想です。
第22回 「有岡、最後の日」
あらすじ
有岡城で籠城を続けていた村重だったが、一向に毛利の援軍は現れず。
孤立し、兵糧もなくなって行く中、村重は城を抜け出すことを決心する。
尼崎城へ移った村重だったが、毛利への使者も出せず。城主が留守になった有岡城は、織田勢に攻めこまれてしまう。
有岡城の混乱の中で、善助(濱田岳)らがようやく官兵衛(岡田准一)のところへ辿り着き、救出する事に成功する。
織田の軍勢になすすべなく有岡城は落城し、だしら村重の縁者のものは捕らえられるのだった。
感想
ついに長かった牢獄での生活から救い出された官兵衛でしたが、息絶え絶えの状況でしたね。
村重は、毛利勢を手引するために城を抜け出す事になる訳ですが、城に残ったものたちの運命は・・・。
この後、村重はただ1人生き延びる訳ですが、この時点では有岡城の人たちを見捨てようという気などなかったようではあります。
ただ、信長の軍門には決して下らないという執念だけで行動していたようにも見えます。
ボロボロになった官兵衛を救うシーンは感動的ですらありました。ここから、どう復帰していくのかがみものです。
第23回 「半兵衛の遺言」
あらすじ
無事に有岡城から連れだされた官兵衛は、無事に松寿丸とも再会を果たします。
その後、秀吉の仲介で、信長に会いに行く事になります。かろうじて衣だけは着替えたという状態で、畳に載せられて信長の前に姿をあらわす官兵衛です。
これを見て、信長もさすがに驚いたようです。裏切りの件は疑いを晴らす事が出来ました。
さらに、竹中半兵衛の計らいで松寿丸も生き延びる事がわかり、信長も「死してなおこの信長を欺くとは」と半兵衛を讃えます。
一方、有岡城に残った人たちは、一部は村重が逃げ込んだ尼崎城で磔にします。
さらに、残った妻のだしら縁者も処刑される事になりました。
この事を聴いた村重は半ば発狂気味になりますが、信長には負けないといい城を抜け出し行方をくらますのでした。
有岡城に幽閉されていた官兵衛はなかなか足腰がたたず、曲がった足での歩行にも苦労します。
さらに、土廊での生活から悪夢にうなされる日々が続きます。
そこに松寿丸が持ってきたのが半兵衛から形見としてもらった軍配でした。
これを見た官兵衛は、今一度自分を奮い立たせるのでした。
感想
土牢での生活からのリハビリはそうとう大変だったろうと思います。
片膝が曲がったままになってしまい、杖なしではあるけない状態になってしまいました。
ただ、松寿丸の件といい、半兵衛が残した功績は大きかったようです。
有岡城で捉えられたものたちは粛清の嵐となりました。
村重は、この回で一旦姿をくらまします。
第24回 「帰ってきた軍師」
あらすじ
有岡城が落ち、いよいよ播磨の三木城を落とそうというところまできました。
官兵衛は三木城を訪れ別所長政を説得し、開場させます。その官兵衛の言動には鬼気迫るものがありました。
これを受けて、御着の小寺政職(片岡鶴太郎)らは逃亡をはかります。
一方で、信長は配下の武将たちを呼び寄せて、労をねぎらうが、古参の佐久間信盛に折檻状を送り追放する。
これを見た、光秀らは恐れおののくのであった。
しばしして、逃げていた小寺親子が捉えられて姫路城に連れて来られる。
官兵衛と対面する、小寺政職の姿は哀れというしかない。
政職を処刑しようとする官兵衛だったが、ついに出来ずに小寺親子を逃してしまう。
これは、秀吉は不問とし、元の官兵衛らしい事に一安心するのでした。
そして、官兵衛は秀吉より一万石を拝領し、大名となるのでした。そして、官兵衛は黒岳の家紋に藤の花を選ぶのでした。
感想
まさに、復活の官兵衛といった回でした。
有岡城での生活の影響や、だしらの処刑の事もあり、当初は以前に比べて厳しさが目立つ官兵衛でしたが、徐々に元の官兵衛に戻っていった感じがあります。
ただ、完全には元には戻らないでしょうね。それほど過酷な生活でした。
この回で小寺政職が失脚します。史実では、子は黒田家で預かった事になっていたのですが、作品では違うようです。
次回は、松寿丸が元服して、松坂桃李が黒田長政として登場でします。